読んだ本紹介 【11月】
毎月の読書記録を忘れていました。
一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ 佐藤 多佳子
読む本がなくなり、普段利用している図書館の電子版で小説を探しているところで出会いました。
なんとなく、タイトルを聞いたことがあるような気がして試しにと思い借りました。高校陸上部の物語。突拍子に高校から陸上を始めた主人公の新二と幼馴染で陸上エリートの連を中心に進む春高陸上部。第一部は新二の陸上一年目、右も左もわからないところから中学まで続けていたサッカーでは見出せなかった輝きを陸上ににわかに感じ始めるストーリー。部活経験のある私にとって舞台の設定が非常にリアルで陸上はほとんどわからないが、なんとなくイメージできてしまうリアルさが物語への没入感を高めてくれる。
どうやら、ドラマ化されていたようで、それでタイトルを聞いたことがあるのかも。現在は第二部を読んでいます。続きが楽しみ。
真夏の島に咲く花は 垣根涼介
久々に垣根ワールドへ。
AKIOブログさんのおすすめと知ってからここまで数冊読みました。
最近、垣根さん作品をなかなか読めていなかったのでワーホリに来る時に文庫で持ってきました。
舞台はフィジー。これまでの作品と同様海外が絡んでくるのが私の好きなところ。スケールが大きく感じるのが好きです。
フィジー人と日系、インド系、中華系の移民が混じり合う街での物語。
クーデターの最中、それぞれが抱く気持ちと徐々に明かされる過去。常夏のフィジーを舞台に社会構造や恋愛、それぞれの暮らしなど考えられることが、盛りだくさんの作品でした。
垣根さんといえばこの前、直木賞を受賞した「極楽征夷大将軍」が気になります。
11月は2冊しか読めなかったので、12月はもう少し読みたいなと。