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素晴らしかった!!おすすめです~読了『正しき地図の裏側より』~

小説すばる新人賞受賞作とのこと。集英社の文芸は結構好きだし、村山由佳さんとのインタビューを読んで興味が出たので、新人さんの応援の意味も込めて買って読んでみました。

まずタイトルのセンスがいいですよね。これでビビっときました。そして読んでみたら大正解!!過酷な環境で生きている定時制に通う高校生・耕一郎とその父のショッキングな出来事から始まります。そして主人公はなんとホームレスの道を歩むことになり、ハードな道のりが続きますが、なんとかもがき続け、いくつかの出会いや巡り合わせで「おっちゃん」と2人でたこ焼き屋を始めます。そのおっちゃんが余命わずかとなり、ここでおっちゃんの優しさに触れ、別れも経験し、数年ぶりに向かった地元で知る父の真実…。

新人さんの作品とは思えないほど惹き込まれる文章で、ハマって一気に2日くらいで読了しました。主人公・耕一郎のしんどい環境が読んでいて本当に心に迫ってくるのですが、どうか生きて、腐らないでと切実に祈りながら読み進めました。本当によく頑張った。これからの耕一郎の人生に幸あれと思わずにはいられません。

いやー、久々にすごい一冊に出会えたような気がします。逢崎遊さん、これからが楽しみな作家さんを知ることができて嬉しいです!!

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