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家事のコツいくつ言えるかな【8】「片付けるもの」を置く場所を決める

ごきげんよう、ロマです。

今日は家事のコツとして、「片付け」を取り上げたいと思います。

片付けが苦手な人と片付けが得意な人はその行動の原理原則にけっこうな違いがあります。
私は片付けが苦手なタイプですから、片付けが得意な人たちが何気なく行っている「片付け上手」な行動を見て、「天才じゃね?」ってなりがちです。

でも、実際のところ、片付けが得意な人たちは息を吸うかのようにやっているちょっとした行動について、別にそれが好きでもなんでもなかったりします。
ただ、本当に習慣として、あるいはやらないと片付かないから仕方なく取り組んでいるということも大いにあります。

「得意」かどうかと「好き」かどうかは別です。
片付けが苦手なタイプは、片付けが「嫌い」という人も多いと思いますが、好き嫌いで言えば片付けが上手な人もそれほど大きな差はないと考えると、ちょっと気持ちが楽になりませんか?

さて、だいたいの人が面倒くさいと思っていたり好きではなかったりする片付けですが、片付け上手な人片付け下手な人の違いはなんでしょうか?

それは、「片付けるものを置く場所」「片付ける時間の設定」があるかどうかです。

片付けが得意な人たちは、「片付けなければならないもの」を1か所にあつめて、あるタイミングでまとめて片付けを行っています。

片付けが下手な人たちは、「片付けなければならいもの」の置き場所は決まっておらず、基本的には思いついた場所に適当に置いている状態です。
当然、適当に置かれたものたちは、片付けようと思うと「まずどこに置いたか」を把握することから始まるので、片付ける難易度がめちゃくちゃ挙がってしまいます。

具体例を挙げてみましょう。

アイスクリームメーカーでアイスクリームを作るとします。

まず、容器に牛乳や豆乳などのアイクリームの基材を入れます。
ここに、甘みを加えるために砂糖などの甘味料を入れます。
それからフレーバーを付けるためにバニラエッセンスを加えます。


左上から:甘味料の瓶、豆乳、バニラエッセンスの小瓶、下:混ぜるための容器

今、容器、基材、甘味料、フレーバーの4つが机にあるわけですね。
実際につくるときは、このほかにかき混ぜるためのホイッパーなどもあると思います。

で、ここから動作の説明を始めるわけですが、基材をここでは豆乳とします。

①豆乳を開封し容器に入れる。
②甘味料の蓋を開けて1匙すくって容器に入れる。
③バニラエッセンスを入れてかき混ぜる。
④できたアイスクリーム液をアイスクリームメーカーに入れる。

この①から④はいわゆる「レシピ」における「作り方」のパートの部分になります。
問題になるのは、この①~④の間に何が起きているか?です。

片付けの上手い人は、あらかじめ作業台の上に「片付けるものを置く場所」を決めておきます。
そして、①の豆乳を容器に投入したあとで、「片付けるものを置く場所」に空になった豆乳のパックを置きます。
②で甘味料を加えたあとは、蓋を閉じた甘味料の入った瓶を、「片付けるものを置く場所」に置きます。
③も同じく、バニラエッセンスを入れた後に蓋を閉めると、その小瓶を置く場所は「片付けるものを置く場所」です。

最終的にアイスクリームメーカーにアイスクリーム液を投入したあとに、作業台を見ると、豆乳の空きパック、甘味料の瓶、バニラエッセンスの小瓶、すなわち「片付けるもの」たちが1か所にまとまった形で置かれています。

まとまって置かれたものたち(イメージ)

片付けが下手な人は、この「ものを置く作業」にルールがなく、置き場所がめちゃくちゃです。豆乳の空のパックは・・・なんとなく左手側に置いて、
甘味料の入った瓶は・・・なんとなく手前に置いて、
バニラエッセンスの小瓶は・・・倒そうで嫌だから奥の方に置いて、
とやっていくと、アイスクリームメーカーにアイスクリーム液を流し込んで、あとは出来上がりを待つだけ!という状態になったときには作業台の上は・・・散らかっています

数が少ない場合には散らかっている印象ではないかもしれませんが、少なくとも「まとまっている」という状態ではないわけです。

こうなると、片付けの段階で「空きパックを捨てて、甘味料の入った瓶を片付けて、よし!片付け完了!!って、あれ?バニラエッセンスの小瓶は出しっぱなしだった"(-""-)"」みたいなことが発生します。
バニラエッセンスの小瓶の片付けがすっかり忘れられて、次に使うときまで引き出しなど本来あるべきところに片付けられておらず、次回アイスクリームを作る時に「バニラエッセンスってどこに置いたっけ?」と探すところからスタートすることもあるでしょう。

こうした事態を防ぐのは、ほんの些細な事なんです。

もし「片付けるものを置く場所」をきちんと決めていたら、「片付けるもの」たちが1か所に固まっていて大きな塊で目に飛び込んでくるので「よく目立ちます」し、「その場所だけ」を確認すれば「作業台の上が片付いているかどうか」がチェックできるので「1個だけ片付け忘れた」という事態も防げます。

このように、「片付けるべきものを一時的に1か所に集めておく」ということを片付けが得意な人たちはよくやっています。

料理をするときに限らず、例えばポストに届くDMなども、即座に目を通すにせよ、あとで読むにせよ、片付け上手な人達は必ず1か所に1度置きます。
ポイントは1か所です。何か所もに分散して置いたりはしません。
必ず決まったところ1か所にまとめるようにし、また、その後の「決まったタイミング」で捨てるなり保存するなりの移動を行います。

こうした例を見てわかるのは、「片付けるものを1か所にまとめる」ためにまずは「置く場所」を決めることと、そして上手に片づけをするためには「決まったタイミングで片付けに着手する」ことの2つが必要であるということです。

もう少し例を見てみましょうか。

以下の動画をごらんください。
これはKevin's English Roomという3人組でYouTubeをやっている方たちの動画の一部を紹介する「切り抜き動画」です。

●デカタンブラーの使い道がなさすぎて困っています......【KER公式切り抜き】

話題になっているのは、アメリカで買ってきたタンブラーの使い道なのですが、話しているケビンさんがこんなことを言っています。

「3ヶ月間何も使わなかったら捨てようと思ってるセクションに今置いてある」

つまり、調理道具やDMなどの手紙・書類など特定の種類の物に限らず、雑多な物でも、家の中にセクション、つまり場所を決めてそこに物を集めておき、「3ヶ月」という期限を作って片付けているということなんですね。

「そこに置いた物で3ヶ月経ったとき、それまでに一度も使わなかったものは、残念だけど片付ける(捨てる)」ということを決めているということです。

彼は片付けや収納が上手なタイプの人かもしれませんね。

言及がないので具体的にどのように物を管理しているのかはわかりません。
しかし、そのセクション(置き場)には物を置く一定の基準があるだろうと思いますし、3ヶ月が経過したことがわかる工夫も同時になされているはずです。

私ならば、ごく簡単に、付箋紙に日付を書いて物にペタリっと貼り付けてからそのセクションに置いておき、たまにその場所を眺めて見て3ヶ月が過ぎていたら「捨てる物」として扱うようにすると思います。

でももっと効率的で上手な方法もあるかもしれません。

やり方は、とにかく本人の一番やりやすい方法を追求してもらえればそれでいいのだと思います。

ポイントは、
1⃣ 片付けるものを1か所にまとめる
(そのためにまずは「置く場所」を決める)
2⃣ 決まったタイミングで片付けに着手する

この2つだと思います。
慣れないうちは難しく感じるかもしれませんが、一度「置く場所」を決めて反復練習をするうちに、だんだん慣れて自然にできるようになると思います。

料理の場合には、例えば「使い終わったものは左手の隅のほうに置く」とか「洗い物ならシンクの中、そうでないならシンクの縁に置く」と決めることもできるし、DMなら玄関に入れる箱を用意する、あるいはリビングに入れるファイルを用意するなどができると思います。

使わないものを判別するセクションを決めるのはちょっと難しいかもしれませんが、邪魔にならない場所ならどこでもいいとは言えますね。
期限も3ヶ月、半年、1年など自由に決めていいと思います。
ただ、初めのうちは、ルールを忘れないように紙に大きく書いて壁に貼るなどしておいたほうがいいと思います。
「あれ?これいつまで置いておくルールだっけ?」
となったら、片付きませんので。

片付けが苦手だな、という方、ぜひ一緒にやってみましょう。
初めは上手くいかなくても、こういうものは繰り返し練習すればいつかはスムーズにできるようになるものです。

一緒に頑張りましょうね!

今日も読んでくださってありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。

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柚木ロマ&カニロク
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