【プレイ時間50時間↑】STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN【ネタバレあり】

　おはこんばん。荒井コンです。気づけば二週間近く記事を投稿していませんでしたが、割とこのゲームやってました。意外な面白さというか、目立つ残念さはあるけど、ついついプレイしたくなるゲームですね。今も継続してプレイしています。ちなみにストーリーのクリア時間は難易度ハードで30時間ぐらい。

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・STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGINとは

　FFシリーズの高難易度アクションRPG。装備がランダムでドロップするローグライク風のゲームで、難易度が設定できるとはいえ、歯ごたえのある難易度が特徴。
　アクションが多彩で、ただ殴って戦うだけでなく、ガードや回避を駆使して戦闘を行うのでアクションが苦手な人はちょっと辛いゲームではある。

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・良い点

　1、アクションが楽しい

　このゲームのキモといえる部分で攻撃から回避、カウンターと取れる立ち回りが多く、戦いの展開を楽しめる。敵をブレイクさせて、とどめを刺しつつ、次の敵がどういう動きをとるのか動きを考えながら動かせるのは良い。

　2、ボス戦が面白い

　ボスが特徴的で似たようなボスは少なく、それぞれに攻略のポイントが違うので攻略のしがいがある。動きを覚え、どのタイミングで攻撃が仕掛けられるか、どの攻撃は避けて、どの攻撃はガードするとか考えて、自分の成長を楽しめる。

　3、FFシリーズの敵がでてくる

　ファンなら思わず嬉しくなるトンベリやサボテンダーといったモンスターが出てくる。FF好きなら猶更このゲームを楽しめることだろうと思う。

　4、ボス戦から再戦するスパンが短い

　このゲームは高難易度で、なおかつ主人公が死ぬと全滅扱いになる関係でゲームオーバーになる事が非常に多い。特にボス戦は初見でクリアは難しく、行動パターンを覚えるまで全滅を繰り返すことがしばしば。大体、中間セーブポイントがボス前にあるので、再戦が容易なのはありがたい。

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・悪い点

　1、グラフィックがしょぼい

　恐らくFFオリジンのレビューを調べた時、一番多く出る意見の筆頭がこれだと思う。特にOPが非常によくできているから、通常画面に戻った時の落差が激しい。森とかは特に顕著で、画面が荒くて非常に見にくくなっている。

　2、ソロだと動かせるキャラが固定

　主人公はジャック固定で、動かせるのもジャックのみ。マルチだと他の仲間を操作できるようになるが、ソロはジャック固定。おっさんをプレイしたくないという気持ちを持つのは自然。だけど、ストーリーを進行していく内に成程、主人公は確かにジャックだよなぁと思うから、後半になるにつれそこまで気にならない。ただ、それでもクリア後とかは自由に操作キャラが選択できたら良いと思う。

　3、ストーリーがわけがわからない

　初っ端からわけがわからない。なんでいきなりこの三人集まってきてんの、といった感じ。まぁこれもストーリーが進行すると理由がわかってくるが、それでも色々と端折りすぎていて、話の展開が急でわかりにくい。物語の詳しい説明も、要所要所に落ちているアイテムを拾わないとわからないし、少し時間をかけてもいいからメインストーリーに組み込むべき。
　FFオリジンはストーリーが進むにつれ、色々とわかってくる構成になっているから後半は結構面白いのに残念。まぁその後半も、端折っててなんでこいつらはこんなことしてんの？と首をかしげるシーンはあるが。

　4、愛着が湧くキャラが少ない

　キャラ同士の掛け合いが薄く、正直あまり好きになるキャラがいなかった。主人公のジャック以外の影が薄く、アッシュ→ジャック万歳！！　ジェド→割と常識人　ネオン→私はカオスになる！　ソフィア→特になし　といった感じ。セーラ姫が一応ヒロイン的ポジションだが、この人よりよっぽどアストスのがヒロインっぽいことしてる。てか、アストスが一番好きだった。アストスがこのゲームのヒロイン説を私は推す。

　5、NPCがうまく動かない

　ジャックが一生懸命に戦っているというのに、仲間が全然戦ってくれない事がしばしば。恐らく敵の攻撃を回避する為にCPUがそういう動きをしているんだろうけど、お前ら命欲しさに逃げまくって攻撃しないじゃん。敵の攻撃を妨害してくれれば、引きつけてくれればこっちが死なないってことが結構あったので、仲間ってなんだよと深く考えさせられるゲームである。

　6、クリア後の難易度がもはや別ゲー

　私はストーリーは全部ハードでクリアしたんですが、それでも結構な難易度でクリアする楽しみもあった。だけど、クリア後のカオスという難易度はマジでやばくて、敵の攻撃を受けると高確率でブレイクさせられ、そのまま一方的に嬲り殺しされるようになる。雑魚でこれだから、ボスは被弾＝即死の世界。まぁボスはほぼタイマンだからまだしも、雑魚は複数相手することがあり、どうやっても無理ゲーになる。あるジョブを使えば雑魚、ボス戦ともども簡単にはなるが、遠距離ゲーになるので戦闘の楽しみは激減する。

　7、フィールドが見にくく、わかりにくい

　わかりづらいフィールドが多数あり、中が入り組んでいるダンジョンが多く、非常に迷いやすい。それにダンジョンを探索させようとするギミックがあるから、ボス直通というのも難しい。なんでマップがないのか、ガイドマーカー的なものはないのかわからない。最低でもミニマップ程度はないと、何度も同じ場所を行かされてストレスにしかならない。

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・で、FFオリジンは面白い？

　悪い点が結構目立つゲームであり、グラフィックやストーリー、キャラはともかく、他は改善できる点ではあるので、今後のアップデートに期待。正直、発売する時期が悪かったと思うゲームである。
　直近にエルデンリング、ホライゾン、トライアングルストラテジーといった人気作が発売され、FFオリジンがそれを押しのけて買われるかといえば疑問である。
　特にエルデンリングはゲームの性質がよく似ているゲームで、死にながら攻略をすすめるタイプのゲームであり、FFオリジンを買ってエルデンリングを買わなかった私でも、エルデンリングの方が面白いだろうなぁという感想を持った。プレイした後でも、申し訳ないがエルデンリングのがたぶん面白い。

　では何故、FFオリジンを先に買ったかというと、ローグライク要素が好きだったからだ。ただこのローグライク要素を私が思っていた仕様と違って、少々がっかり感が否めない。ジョブ適正ガチャであり、後は自分が好きな見た目の装備を掘るというのは頂けない。前にも言ったが、私が好きなのは低確率で強力な装備を手にいられるようなゲームだったので、なんか違うと思ってしまうのも仕方ないだろう。

　ただ、色々と酷評される要素はあるものの面白くないわけではなく、アクションは色々と出来て楽しいし、敵の攻撃に合わせてジャストガードや、うまく回避して反撃するのは自分の上達が感じられ、満足感が得られる。ボス戦がそれの最たるもので、苦労の末、ボスを倒した時の感動はひとしおだろう。

　総評として、単純にわかりやすい画質の悪さ、ストーリーの粗さに目をつぶれば、高難易度アクションゲームとしては良作である。ただ、やり込みゲーとしてクリア後のあまりに違う別ゲー感は調整した方が良いと思う。特にあまりにもブレイクさせられやすく、こちらは敵をブレイクさせにくすぎるのはいかがな物かと思う。こっちが攻撃しても、相手がひるまずスーパーアーマーで殴られ、こっちがブレイクさせられ後はお祈りという場面が多すぎる。敵の攻撃を毎回待つ？アクションの爽快性が一気に失われるわけだが、それは開発陣の望む形だろうか？是非ともこのあたりのバランス調整は今後のアップデートで改善して欲しいものだ。