昔大好きだった作家さんが今商業絵画を描いているのがショックだった
かなり自己中なタイトルですが、ショックというと語弊があるかもしれない。
数年前、私はある作家さんの大ファンでした。
でした、ということは今は違うのかというと、ちょっと違う。今でもその頃の作家さんの作品は大好きだし、部屋にも飾っています。
一緒にグループ展をしたりお互いの展示に顔を出したりもしていました。
ほぼ私の片想い的にその作家さんが大好きだったので値段が高くても頑張って購入したりもしました。
どんな作風だったのかというとふんわりとして淡い色使いの優しい、けれど強さのある感じ。
あまりうまくは言えないけど、私にないものを持っている気がしてその作家さんの描く日本画作品が大好きだったんです。
ここ数年はその作家さんの近況を追えていなかったのですが、ついさっきツイッターでその作家さんのアカウントを偶然発見。
以前とは、全く違う作風で、あのふわふわの感じが一切なくなってモチーフもガラッと変わっていました。
信じられなくてホームページもFacebookも確認しました。…紛れもなく本人でした。
そりゃ、数年もすれば作風だって変わる。
でも、あまりの変わりように愕然としたというか、驚愕したというか、憤り?悲しい?今まであの作風の作品を購入し続けて来なかった後悔?そういういろんな感情がぶわーっと押し寄せてきた感覚でした。
今までその作家さんの作品から離れていたくせに後からブーブー文句を言う人間に自分がなってしまうなんて…というショックもあります。
その作家さんは【作家として結果を出した】【その答えが今の作品】ということを頭では理解しているけど、心が追いつかない。
人はいつか変わる。
描きたいものも変わる。
もうあの作風には出会えない。
自分もいつかそうなるんだろうか。
自分もいつか人からそんな風に思われるのだろうか。
「昔よりも成長したね」「素敵な作品だね」
というポジティブな言葉以外のネガティブな言葉を投げられる日が来るのだろうか。
ビビって頭一つ飛び抜けた行動ができていない私にはそのステージにも上がれていないのかもしれない。
少なくとも自分の作風を変え勝負に出た、そして結果を出した、あの作家さんの方がよっぽどかっこいい。
なんだか今日はお酒でも飲みたい気分です。
飲んで寝て明日起きたらまたいつもの私に戻っているかな。
山村悠月(ゆづき)
仕事が好きな熱い心を持ったクリエイターです。 会社に依存するだけでなく、自分のスキルを活かした働き方・生き方を模索中です。 またシングルマザーとして子育て奮闘中ですので「応援してやってもいいかな」と思った方はポチっとして頂けると励みになります!いつもありがとうございます!