小学生の時プールで死んでたかもしれない話
この前ふと母親とプールの話になりました。
その時に「そういえば昔、小学生の頃にプールで溺れかけたことあるって話、覚えてる?」
と母に聞いたところ、「覚えてない」と言われて私は死にそうだったのに人ごとかーい!と衝撃的だったのでここでも語ってみます。
小さいお子さんがいる方や子どもの引率の先生の参考になれば嬉しいです。
小学校3年生の夏
私の通っていた小学校のプールは浅い方と深い方の真ん中に柵があり、小学校低学年までは浅い方・高学年は深い方でプールの授業を受けていました。
小学校3年生はちょうどその中間。
授業では浅い方で泳ぐけど最後の5分間の自由時間は自分の好きな深さのプールで遊んでいいよ、というルールでした。
私はクラスで一番背が低く、泳ぎも苦手でした。(自己最高記録はバタ足で15m)
そのため深いプールには行きたくなかったので浅いプールで遊んでいようと思っていました。
そんな私の元へ一番仲の良い友達Aちゃんがやってきました。
Aちゃんは私とは真逆でクラスで一番背が高く、泳ぎが得意でした。
(ネタかってくらいよくできてますよねw)
もちろんそんなAちゃんは深いプールに行きたいと言い、流されやすい私は「まぁ深いって言っても足付くならいいか」とAちゃんに着いていく事にしました。
いざ深いプールへ
意気揚々と深いプールへ向かう友人、ビビりまくる私。
先にAちゃんが水に入り「ほら〜全然大丈夫だよ〜!」と私を誘います。
恐る恐る私も入水。
水嵩はアゴ上だけど、口は水の上だしこれなら何とか大丈夫かも!
安全を確かめてからはAちゃんと一緒にしばらく深いプールで夢中で遊んでいました。
すると「自由時間は終わりです!水から上がってください!」という先生からの合図が。
その時に私とAちゃんがいたのはプールの一番奥。最後に浴びるシャワーから一番遠いところにいました。
Aちゃん「じゃあ最後に向こう端まで泳いで行こう!」
私「わかった!」
Aちゃんが先にクロールで泳ぎだし、私がそれにバタ足で続く形で泳ぎだしました。
私はバタ足(しかも自己最高記録15m)なのでプールの真ん中あたりに差し掛かって息が続かなくなり一度息継ぎのために立とうとした、
その時…
(ゴボッ!)
足が底に付かない…!!
そう、深いプールは真ん中に行くほど深くなっている構造だったのです!
(知ってたのに遊びに夢中で忘れてた)
私がバシャバシャゴボゴボやっているので友達は「え?」みたいな反応だった(ような気がする)。
ビックリしてパニックになった私はもがいてそのまま水底に沈んでいきました。
余談ですが、沈んで行く時の時間の感覚はすごくゆっくりに感じて、水中から見上げた水面はゆらゆらキラキラと輝いていて、それを見ながら「あー、私はこのキラキラの中で死ぬのかも」と思っていました。
そしてゆっくり進んでいたキラキラの時間は突然終わります。
ザバァーー!
と私は突然水上に出ました。
意味がわからず「!?!?」となっている私に隣のクラスの先生が大声で話しかけます。
先生「大丈夫!?聞こえる!?水飲んでない!?」
私「(コク…)」
ーーーーーーーーーー
…というところで当時の記憶は終わりです。
多分自分的にあまりに壮絶な体験だったのでその後のことは忘れたんだと思います。
多分その後は何事もなくみんなと着替えて教室に戻ったんだと思います。(多分)
Aちゃんに当時の事を聞いてみた
「あー、覚えてるよー!」
とのこと。
「後ろ振り返ったら着いてきてないからあれ?って思った〜!そしてバシャバシャしてるからえ?え?って感じだった!」
とのこと。
そうですよね、当時小学生3年生でまさか小学校のプールで友達が溺れるなんて思いもしませんよね。
そして突然陸に上げられた時の事も聞いてみました。
「Y先生がめちゃくちゃかっこよかった!!服をバッて脱いで水着になってすごいスピードで飛び込んでゆづきのことお姫様抱っこして助けたんだよ!」
そうだったのか。
「Y先生ほんとマジかっこよすぎて惚れるわ〜って感じ!みんな感激してたよ!」
ちなみにY先生は女性の先生です。
命の恩人、Y先生は普段から生徒に人気があって面白くて優しくて強い先生でした。
今もまだ教師やっているのかな?
教師の鑑ともいえる素晴らしい先生でした。
その節はありがとうございました。
今でもプールの話題になると思い出します。
プールは実は危険な場所?
海は危険だけどプールは安全、と思っていませんか?
プールは楽しい場所ですが、時として危険な場所になるケースもあります。
特に泳げない子どもがいる場合やいつもと違う場所で遊ぶ時などはいつも以上に気をつける必要があります。
大人が気をつけて見ていてあげることで万が一の事態が起こっても助けることができます。
海に遊びに行く時はもちろん、プールの時も万が一の事態を頭の片隅に置いておくといいと思います。
楽しい夏が送れますように。
山村悠月
仕事が好きな熱い心を持ったクリエイターです。 会社に依存するだけでなく、自分のスキルを活かした働き方・生き方を模索中です。 またシングルマザーとして子育て奮闘中ですので「応援してやってもいいかな」と思った方はポチっとして頂けると励みになります!いつもありがとうございます!