新舞子の海
子どもの頃、両親や親戚と一緒に、何度か新舞子(しんまいこ 愛知県知多市)海水浴場に遊びに来た。
最後に来たのは高校生時代で、ぷかぷかと仰向けに浮かびながら、空や海の広さに、自分自身や日頃の悩みのちっぽけさを感じたのを覚えている。
2019年、名鉄常滑線の車窓から新舞子の駅や海を見て、立ち寄る機会を作ろうと思っていた。
泳がなくても、海岸を散策してみようと。
夕方を迎える頃、ようやく立ち寄ることができた新舞子の海は、子ども時代よりも狭く感じた。
当時はなかった気がする風力発電の風車らしき物が、向こう岸に見える。
埋め立てがあったのだろうか?
波をかたどったような階段を降りて、波打ち際に近づいてみた。
時折、波しぶきが肌に当たり、冷たくて気持ちいい。
足だけでも海に浸かれるよう、タオルなどを持ってくれば良かった。
でも、転びやすい身体の今は、波打ち際に近づくだけが無難かもしれない。
しばらく波打ち際に居たあと、階段を昇りながら、風景を写真に収めた。
一番上まで昇ると、道の向こう側に目を引く建物が2棟あった。
片方は、和の雰囲気が漂っている。
もう片方の建物は、教会によく似ている。
潮の香りの中、再び階段を降りて、昇って、駅へ向かった。
遠い水平線が目に入ると、海の広さを感じる。
また来たいな。
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当作品で未使用の写真も含めて、アルバムを作成しました。
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