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『伊良湖岬』初稿版

平成30年7月某日、初めての豊橋鉄道渥美線豊鉄バス伊良湖岬へ。
とにかく、名古屋港以外の海が見たかった。

乗り込んだバスが途中までしか行かないことに気づいたけれど、流れる景色の中で海を見て、何となく満足していた。

終点からそのまま名古屋に戻ろうかと、バス停近くのコンビニで時間潰しをしている最中、同じくバスを乗り間違えた若者たちがイートインの隣のテーブルに座った。

「バス、間違えちゃった?」
気さくに尋ねてきた若者の一人。戻るバスのことも、伊良湖岬へ行くバスのことも、調べて教えてくれた。

せっかくなので、伊良湖岬まで行くことにした。もう、海は見たけれど。

若者たちは、伊良湖岬の一つ手前の「恋路ヶ浜」のバス停で降りて行った。

気さくで優しい若者たちとバスの運転士さんたち、親切なコンビニの店員さん、伊良湖岬からの眺め、地元農業高校製作のジェラート、しらす丼、あさりキティちゃんが「平成最後の夏」の思い出に加わった。

***

2018年9月22日午前5時55分 当エッセイのロングバージョン(改稿版)を、ポータルサイト「アルファポリス」にて公開しました。
同サイトの「第11回 エッセイ・ブログ大賞」にエントリー済みです。
投票期間は10月1日~末日です。よろしくお願いいたします。

(2020年11月25日 追記)

『伊良湖岬』改稿版を、オーディオブック配信プラットフォーム「Writone(ライトーン)」で、一部のアクターさん朗読によるものを有料販売しています。
他サイトで「商品」にしている作品は掲載しないという「アルファポリス」のルールに従い、非公開にしました。

2020年11月22日、文章で読みたい方向けに「Writone(ライトーン)」からnoteに転載をしました。
下の埋め込みからお読み下さい。


※この作品は、初稿版・改稿版ともにボイスブック配信プラットフォーム「Writone(ライトーン)」で音声化されています。初稿版は『サマータイムサマータイム』のブック、改稿版は『伊良湖岬(いらごみさき)』のブックに入っています。



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