小久保柚香短歌集(2023年2月下半期・選)
近況
Twitterのお題投稿系の短歌アカウントへの投稿ツイートが楽しいです。
いいね!やRTやフォローをしていただけて、とてもうれしく思っています。
ありがとうございます。
時々、「短歌を大喜利と勘違いしているのではないか?標語になっているのではないか?」と不安になります。
皆さんの短歌を拝見して学ばせていただいています。
お題投稿系の短歌アカウントへのツイートに慣れてきたので、自信がある作品を掲載の選択肢に入れることにしました。
これからは自作およびお題投稿系アカウントに投稿ツイートした作品の中から自選してnoteに掲載します。
よろしくお願いします。
~小久保柚香短歌集~(2023年2月下半期・選)
人間は空虚なものだわかってるパズルを作るように埋めてく
生きるのは苦しいことか楽なのか正解はないだから生きてく
いつもならきれいに卵割れるのに今日は崩れたけんかしたから
※お題投稿系 初句「いつもなら」
辛いことあなたにいくら話しても宇宙人との会話みたいだ
※お題投稿系 お題「痛み」
あの時は孤独の虫に刺されてた時々さする首の傷跡
※お題投稿系 お題「ループ」
五分程遅れて着いた練馬駅豆が豊富なあの乾物屋
※お題投稿系 上の句「五分程遅れて着いた〇〇〇駅」
ありがとうごめんなさいを言えたなら人生楽だやっと気づいた
※お題投稿系 連想短歌「仕組み」
エアメール from どこかの流れ星あなたセルジュで私バーキン
※お題投稿系 上の句「エアメール from どこかの流れ星」
今すぐにカーテン開けて外を見てきれいな月はすぐ逃げていく
※お題投稿系 初句「今すぐに」
サニーデイの曲口ずさみタオル取る春を求めて風呂に入ろう
※お題投稿系 下の句「春を求めて風呂に入ろう」
夜深くチラシ配りのおじさんと言葉を交わし孤独を埋める
鍼打って160㎞/h出せそうださっきはとても気持ちよかった
※お題投稿系 下の句「さっきはとても気持ちよかった」
整形で人生変わると思ってた顔を変えても心は闇だ
※お題投稿系 連想短歌「変身」
カーテンを開けて灯りを数えては孤独を埋める東京の夜
そうなんだ全て自分で決めたこと痛み抱えて駆け抜けてゆく
※お題投稿系 結句「駆け抜けてゆく」
小包に入った父母の一筆箋筆圧徐々に弱くなりゆく
※お題投稿系 お題「ボールペン」
鮮明な子どもの頃の思い出が死神と会う約束止めた
※お題投稿系 初句「鮮明な」
そうだよな小西真奈美になれないよ鏡を破壊したくなる瞬間(とき)
※お題投稿系 お題・感情を詠み込む「嫉妬」
コロッケを買いに肉屋は徒歩2分時計をするかしないか迷う
※お題投稿系 下の句「時計をするかしないか迷う」
調べても調べなくてもいい疑問あの着ぐるみの中の人誰
※お題投稿系 上の句「調べても調べなくてもいい疑問」
トラウマになるほど不味いラーメンは失った恋思い出させる
【参考】
東京/サニーデイ・サービス