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【映画】化け猫あんずちゃん

2024/07/20
映画「化け猫あんずちゃん」見てきました。
この映画について何も知らず予告編も見たことなかったのですが、ツイッターにこの↓ピーピーちゃんとあんずちゃんの映像が流れてきて、気になって気になってどうにも仕方なくて、たまらずに上映館を探して見に行ったという。上映館少なくてびっくりよ〜


何にも知らずに映画をみて、帰りに買ったパンフを読んだらこの映画はロトスコープという手法を使っていて、まず実写で人間が演技をし、その動画をもとにアニメーションを書き起こすというやり方で作られていたんですね。
確かにそう言われてみれば冒頭のあんずちゃんが原付を止めて降りるシーンとか、通常のアニメーションではそこまで細かく描かないよな?というような謎のリアル感があって、それが本編での日常を描くゆるい空気感とピッタリ合っててすごく良かったです。
それはそれとして猫耳つけた森山未來と和尚さんの鈴木慶一、借金まみれに父親の青木崇高は見たいでしょ。円盤の特典に実写版も付かないかな〜

いやもう、あんずちゃんがとにかくいいんですよ〜。いい加減で成り行き任せ、デリカシーにはちと欠ける中年のおっさん感と、いい意味での無責任さの可愛げが猫っぽくて、かと思えば身の回りの人間には情を見せることもあり、あんずちゃんが「ま、いっか」と言えば自分でも細かいことにこだわる必要ないよな〜って何だか気楽になってしまうような、私もあんずちゃんと一緒に住みたいよ!

そこにローティーン特有の自意識過剰で周りの空気を必要以上に読んでしまう、寂しがりだけど意地もある、かりんちゃんがやってきて、そこそこクソガキなんだけど、そういう好感度が低めの子をヒロインに据えるのもいいんだよなぁ。

後半の地獄へ行ってからのカーチェイスも楽しかったんだけど、圧倒的に前半の日常パートの方が好きです。夏休みの海沿いの町で、人間となんかよく分からない生き物が入り混じって暮らしてて、それでいい感じなの。

そういえば妖怪?として出てきた人間以外の生き物達だけど、カエルもたぬきも妖怪じゃないよな?オババもただのばあさんでは?笑 むしろよっちゃんの方が妖怪感あるんよ…


ところでさ、ラストにお父さんが迎えに来るじゃないですか?あれってお父さん本当に借金返済したと思います?私はあそこまでサラ金に追われてしまうともう自力返済は無理だろ?と思いながら見てたので最後にかりんちゃんを迎えにきた時(この人、娘を売る気なんじゃ…)と疑ってて、かりんちゃんが池照町に残るって言い出したのを許したのも(つい親心で逃したんじゃ
…)と穿ったことを考えてしまったのですが、まぁその答えはなくていいです笑 夏休み映画にふさわしくないからね!

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