日本一周84 ここは、人をダメにするゲストハウス(褒めてるよ!)
このnoteは…
ゲストハウスが好きすぎて47都道府県のゲストハウスとライブ配信、のちクラウドファンディングで100万円のご支援を頂きながら大学を休学せずゲストハウス日本一周をするノマド女子大生、ゆずの日本一周日記です。
朝、∞軒シェアハウスから愛知に帰る日。
那覇空港に行きたいーって言ってたら、住人のぎょうざさんが送ってくださりました。
昨日ほとんどぎょうざさんとお話しできなかったので、どういう方なのかあんまり分かってなくて、なんとなくフリーランサーってことは知ってるけど
「えっと、ぎょうざさん?は何をされている方なんですか??」
「色々だね〜、ちんすこうメーカーの会社員してるしデザイナーでフリーでもやってるし、大学生もしてるし」
え、だ!?
どう見ても25歳は超えてるけど、え、おいくつですか??
27歳。
あ、やべえ突っ込んじゃいけないのかn
「海外の大学をさ、ずーーーっと休学してるんだよね笑笑そのまま日本の大学院行ったし。」
めちゃくちゃエリートでした
東京や海外にいたこともあるけど、やっぱり出身の沖縄が好きで帰ってこられたらしいです。
最近は帽子も作り始めたギョーザさん。どういうデザインなのかは謎。
さてさて楽しかった沖縄も終了し
愛知県、セントレア空港へ!
盛大に迎えてくれる
セントレア空港にはチームラボがプロデュースしたボーイング787初号機の展示をメインとした新感覚飛行機テーマパーク、FLIGHT OF DREAMS(フライト・オブ・ドリームズ)があります。(公式より引用)
なんやねんと思うと思うので簡単に説明すると飛行機がテーマの映え施設です。いや深い意味とかあるんだろうけど割愛!ググろう!
私は徳山で年の瀬にアートトレッキングをぶちかました程度にはアートが好き。せっかくだし見に行こうかなと思いつつも
プロジェクションマッピングを見ても一人。
周りのファミリーアンドカップルに圧倒され、いたたまれない一人たびびとは
大人しくチーズ食ってました。こんな生活だと太るよという皆さん、もう太ってるので突っ込まないでください。辛いです
まあそんなことはどうでもいいんや。ひとまず旅旅ィ!
本日行くのは三重県亀山市にある旅人宿、石垣屋。
相に変わらず接続の悪すぎる地方ローカル線に乗っていき関駅で下車。
ここは国道一号線、東海道53次沿いにある由緒ある城下町。
そんなところに石垣屋はあります。
できてもう10年を超える、私が訪れたゲストハウスでは一二を争う歴史。
それこそ元ライダー日本一周旅人!かつ伝説のゲストハウス(正式にはユースホステル)、桃岩荘の元スタッフのたくさんが作っている宿です。
着いて早速チェックイン。ここはその価格もさることながら割引制度が面白い。
まずはこの通貨。
江戸時代に実際に使われていた通貨で、次回いこうこれを見せると自動的に500円割引に。なんてこったそんなエモいことある?
実際に手形的な使われ方をしていたそうです。なんかこの固有名詞あった気がしたけど忘れた。誰かコメントで教えてください
で、次は部屋設定。個室、ドミ(布団)の他に
寝袋持参は2500円
という設定が。
なにいっとんねん旅人といえば寝袋じゃろ戯けェ
という旅人玄人の皆様、ゆとり世代的にはかなり珍しいんです。この制度。
この制度のおかげ(せい?)で
お客さんが平気で居間で寝ます。友達の家かよ。
でも実際ここは旅人宿でもありつつ泊まれる居酒屋兼週末に溜まる友達の家かつ云々、、とにかくフリーーーダムな場所。
ご新規さんももちろんですが超超超ちょ〜〜〜う熱心な常連さんがたっくさんいるところです。
ありがたいことに私の情報共有も早い早い。チェックインするなり
「ゆずちゃんきた!!ラーメンいくんやけど、くる?」
と、出会って五分でラーメン。お姉さん誘ってくれてありがとう、ところで誰ですか。
向かったのは車で約10分の洋食屋さん。今まで期間限定だったラーメンを恒常商品にしたばかりらしく。みんなで食べに行きました。
ここの洋食はサイゼもびっくりの超安コスパ設定。500円代で定食できます。夜なのに。
しかしこのラーメンは950円。
ラーメンへの本気さと強気さが伝わってくる値段ですね。うまいけど。
私を連れてってくれたのはえりさんとあおさんの常連二人組。えーどこからですか??
「え、、車で10分。笑」
ちっっっっっけえ。
まさかのど近所さん。このコロナ禍で散歩していた時にたまたま見つけて、そのまま常連になってしまったというお二人。
あおさんは元保育士さん。今日はゲストハウスオーナー、堤さんの息子さんのための鬼滅折り紙を折っていたので、私もやってみることに。
ちなみに私は小学校受験の際折り紙が適当すぎて呼び出しを食らうという軽い伝説の持ち主。
みんなでお手本動画を見ながら折ります
お手本はねずこさんなのですが
あおさんの手本はこちら。
あおさんの手元を見ながら一つ一つコピーしていったので
DON
「兄さま、、兄さま、、(セリフなんもわからん)」
軽くトラウマになりそうなねずこさんはおいといて、ゴロゴロダラダラしてると
「牡蠣ができたぞ〜」
との声が。か、牡蠣??
牡蠣だああああああああああ阿
常連の皆さんがふと「牡蠣が食べたい!」ということで買いに行ったらしいです。
ちゃんと剥いてくれる。美味しい、、、!
みんなでガチ立ち食いします。キッチンがでけえのよ、!
「今日は俺のおごりだ!みんな食べようぜー!」
石垣屋では特に冬によく「素泊まり宿なのに豪華食材が食べられる日」があるらしい。本当に常連さんの優しさと運。
ここはもはやゲストハウスではない。「泊まれる居酒屋」。
時制もありますがこの日のお客さんは私以外全員近所の常連さん。家から10分とかいう人だらけです。
ワイワイ話してると夜10時ごろ、おもむろに1人の人が立ち上がり
「今日帰るわ!また来週!」
こ、この時間!???
なんでも明日も仕事ならしい。チェックアウトが定まりきってない石垣屋では日常茶飯事な、『夜まで飲んで帰る客』。この友達の家感はたくさんの人柄+常連さんの作り上げた力が原因なんやろなぁ
かえるぞー、どの瞬間みんなで出てきてお見送り。この雰囲気はまさに子どもの頃に連れてかれた『お父さんの友達の家』。
誰か知らんけどお父さんの友人をみんなで見送るアレです。楽しい。
そういえば、個人的にゲストハウスで置いてあったら人がダメになるものランキング圧倒的一位はコタツなのですが
こたつなんかなくてもだらけてしまえるぜ!!
人をダメにする雰囲気を持っている…恐ろしい子…(褒めてます)
先ほども言った通り、元々かなーーーり世界を旅してきたたくさん。この城下町に宿を持ったのも何か思い入れが…?と思いますが
「いや?たまたまだよ〜」
日本で暮らす場所探しの旅を奥さんとしてて、たまたまたどり着いたのがこのお家だったそう。ゲストハウス開業、に至ったのもただ
世界を旅してきた自分がたまたま実家と近いここの場所を見つめてもらうため。
特に宿やりたい!地域活性化したい!と言う思いが強ーくあるわけではなく、始めてみようか、と言う感覚。
それでもたくさんの人がついてきて作り上げているのは、たくさんの作り出す雰囲気なんやろなぁ
雰囲気を作る上で特徴的なのはリピーターじゃない人に対してチェックインの締め切りがあること。
夜の20時。それ以降は新規は基本的には受け付けてません。例外もあると思うけど。
この石垣屋は先述した通りみんなの雰囲気で作り上げる宿。イベントでも頭の方を遅刻したら場の雰囲気に馴染みづらいように、みんなでおしゃべりを始める20時ごろにはついて、雰囲気に溶け込んでもらうことで宿の一部になってる。
てかなんなら4時とかについたほうがいい。まじで。雰囲気に入るの大事!
人によっちゃ古いーとか厳しいーとかのルールかもしれないけど、その厳しさを超えた先にゆるーい世界が待ってます。どっちも兼ね備えるの大事。
常連さんもあって、お客さんがいて初めての宿だから、ちゃんと礼儀は守りつつ素敵な交流が生まれます。だからファンはずーーっとファンなんだろうな。
ゲストハウスと一括りにしても、交流の仕方とノリはさまざま。私は結構どこも好き(基本人好きだから対応できがち)だからいいけど、自分に合った場所を見つけるのが大切だよねぇ。だから初めて行ったところがあんまり合わなくても、色々好きなところを開拓して欲しいなぁ〜。きっと会うとこあるから。
「だからさ、俺は会ったことない人へのオンライン飲み会とかの対応も全然してなかったのよ。やっぱりオフだ!と思ってて、メールだけ来てもお断りしてたし、今大切にしてくれているお客さんをより大切にしたいからさ。メールとかも好きじゃないし。」
「でもなんか君があまりにも必死で電話までかけてきたから、オンラインでもやってみるかって思ったんだよね。」
そういえば、初めてたくさんから電話が来た時、滅多にやらないけどオンラインやるよ、と言ってくれた。こういう直観的な優しさは、本当に嬉しい。またここに帰ってきたいよなぁーってなるな。
なんやかんやと深夜までずっとたくさんとお話しして、今日は寝ました。
続く!
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