新卒VCの私が社内MVPを取ったので、「スタートアップの旬」の話をしてみよう
先日!Skyland Ventures 2024年期末mtgがございまして、
今村が今期のMVPに選んで頂けました!!
今村柚巴、新卒でVCとしての勤めてます。週報という形で自分にとっての学びなぞを描いていきたいと思います。
どんどんぱふぱふずんちゃずんちゃ!
こんな内訳だったよ
Web3がたくさん(4件)上場したということもありWeb3回りを支える皆さん、また常に頑張るしゅうとくんと、sv12周年祭やROXX上場記念、Web3イベント等svが発生するほぼ全てのクリエイティブをディレクションしてくれたさとこさんが同時受賞でした。嬉しいね。
◆今村流SVカルチャーイベント設計レシピ
さて、嬉しいついでに私はちょっと今回なぜMVPを取れたのかなあと考えてみました。
svは毎年(私が加入してからは必ず)MVPを発表します。
投資、それに伴うリターンが数値で判断するのに対し、数値的ではない評価をされる(svはその数が異常値に多いですが、一応)数少ない機会だと言えます。
で、例年、賞の内訳は異なっています。
それは毎年svが重要視するポジションや目を向けるべき人が異なっているからという至極当たり前なことを再度記載します。
今村は昨年より「キャラクター」「カルチャー」的な存在だったと自己評価しています。運動会してたし、ていうかそもそもBBQ採用だし。
2024年はめちゃめちゃイベントが中心というよりは、キャピタリストとして投資活動を中心に据え置いていたと思います。(6件投資したりしています)
ただ、そんな中でもよく考えれば春にはB Dash Camp 学生スカラシップ、夏は阿波おどりやIVSでの寺スクランブルと日経新聞掲載、直近ではsv connectの取り仕切りなど、なんやかんやイベントやコミュニティを創り出すような活動は止めていなかったと思います。
そして、私が決めてきた投資がほぼ全てコミュニティ初での投資だったことが大きな評価としてのポイントだったのかなと思います。
上記していない中でもきちんと自分が関与した新規投資先を整理してみると
NNN→朝活勉強会、next base(svのコワーキング)
最強→阿波踊り、運動会、next base
キューフード→B Dash Camp学生スカラシップ紹介
Wanderlust→B Dash Camp、next base
ノーコード総合研究所→next base
Emunitas→IVS寺イベント
Rihito AI→阿波踊り
と、ほぼ全て今村が立ち上げに関与したコミュニティやイベントを介して出会ったお起業家たちでした。
我々vcがイベントを行うのには色んな意図があり、もちろん、投資先の発掘は一つの大きな目標に入ります。
ただとは言え、単純な「起業家交流会」を開いたとて参加者の特性も偏ってしまい、いわゆるいつメンの会になってしまうことから選ばれづらいイベントになってしまいます。我々主催者の立ち位置は「ただ主催してくれた」程度にしか留まりません。
だからこそ突飛な内容(運動会やBBQなど)、場所(お寺、徳島県阿波踊りなど)、人数(超大人数だったりごく少数限定だったり)がsvらしいイベントには必要であり、きっと1年かけてはめていくことができたんだなと。その上で昨年はできていなかった「イベントを投資に繋げる」ことができたから今このタイミングで賞を頂けたんだと思います。
◆旬をつかむということ。
話は少し変わりますが、私たちはよく「起業しろ」と言います。
その度に「起業するつもりじゃないのに」「自分のタイミングではない時にやらせるのは無責任だ」等言われることがあります。
ただ、旬を掴むことがいかに重要かをわかっているから、私は「今、この瞬間に起業しろ(=行動をする)」と至って真面目に伝えています。
思えば1年前の2023年夏の今村(初期ゆずとします)は、VCどころか上場の意味もわからない、ひよっひよの大学生でした。
それが1年で投資を6件決めたり、社内MVPを頂けたりしました。3年ぶりにあった友人には本当にびっくりされます。急激に凄くなったね。と
と、いいつつ初期ゆずだって何もしてきていなかった訳ではありません。20歳の頃からクラウドファンディングで約130万円を集めて日本一周をしていたし、イギリス留学中に戦争地でボランティアをしたり、船で10カ国と共に太平洋を横断したり、3年間での経験値はかなり多い方の学生でした。
では何故、当時の私はこんなにスタートアップの解像度が低く、今急激な変化ができたのか。
これはひとえに自分に費やされるチャンスの総量が異常に高い瞬間に全力を費やせたか(=旬を掴めたか)に尽きると思います。
2020年〜2023年の私は、学生である自分が生み出せる最大の価値やチャンスを作っては蓄え、作っては使う。という生活をしていました。(勿論トビタテ!や100BANCH等の外部的なチャンスやアシストは使わせて頂いてました)自分なりに最大限成長できたし、きっかけやご縁もこのお陰で恵まれていたと思います。身の丈を少しずつストレッチし、大きくしてもらってました。
2023年7月4~6日、IVS(1万人規模の国内最大規模スタートアップカンファレンス)スタッフに参加した今村は、その場に投じられている巨額のお金や人、注目度に愕然としました。
自分じゃ絶対に歯が立たない感覚。上場や数億円の調達ニュース。130万円が最大調達額の私の身の丈には合わなさすぎる空間でしたし、全然目立ってなかったと思います。
でも、多分ここには旬がある、絶対に逃さないようにしないと。という感覚だけは持っていた私は7月8日に恐らく当時最速のイベントレポートを出したのです。
そのnoteが思ったより反響に乗り、偶々木下さん(SVの代表)に見つけてもらいます。
で、7月23日に木下さんに誘われたスタートアップBBQなるイベントに参加。ネットワーキングBBQの癖にただひたすら肉を焼きまくるというムーブをして目立ち、MVPを頂き、そのままsvに入社をします。
ここまで2週間。
その後、8月12日にはsvがネーミングライツを取得した阿波おどり出張に勝手に同行し、現地学生イベントとの連携を取り付け
ここまで1ヶ月。
少しあいて10月28-29日にはスタートアップ150人運動会を那須で主催していました。(関係会社が20社くらいあった気がします)
ここまで4ヶ月。
今こそ「SVのイベント隊長だよね」とか「スタートアップの若手でかなり目立っているよね」と声をかけてもらえると思うのですが 。私がこんなに知ってもらえた理由は
2023年7月4日〜10月29日の4ヶ月内で「ブログを書く、Twitterで知られる、イベントで目立つ、大型企画を主催する。という一連のPDCAをスタートアップの超大型アシスト(人もお金も環境も)を享受しながら完遂した」
=旬をつかんだ
と、分解できます。
私の強みと2023年のSVが求めているものが奇跡的にハマった。このお陰で(?)就活で100社に見向きもされず、4年以上活動してきたものの営利の挙げ方もわからない私がVCとして多少認めて頂けるようなスタートを切れたのだと思います。
◆身の丈に合わなすぎる旬がある空間に入り、絶対に掴め
私はSVがヤバいとか、VCがすごいとか、そういうことを言いたい訳ではありません。
スタートアップという環境、及びVCを含む資金調達環境には身の丈に異常値に合ってない、ものすごいチャンスがゴロゴロ落ちています。お金も人も、指標化されているものも感覚的なものも。
それはスタートアップが所謂Jカーブを起こすという性質のものだからだと思います。私も見ず知らずの人に出会って約2週間でVCになっているとは思ってなかったです。
濁流のように流れてくる情報の中にはチャンスがいくつも見え隠れしているように見えますが、「今じゃなくても掴めそう」なチャンスたちの中には確実にその瞬間にしか掴めないものが紛れているし、そのチャンスを掴むことでチャンスの量が倍々に増えていくのではないか?と思うのです。
普段の私はそんなに常に気張れていないし、見過ごしてきたチャンスも沢山あったと思います。
しかし、2023年7月のチャンスだけは絶対に逃げずに縋り付いた。身の丈に合わなさすぎるVCと起業家のギラギラした世界からどうにか振り落とされないように、誰より"自分"をみてもらえるように。
だから、私が目にしている起業家にも伝えたいのです。
どこかで来る潮流のために、今はひたすら仕込む、とか、今は身の丈にあったことから回してみます、とか、ここ最近よく聞くのですが。私は絶対に「今取り切れそうなチャンスに全張りして、全部取る!話はそれから!」派です。
いつか来るものなんて、いつかの自分の成長なんて待ってられないです。今がこの先のいつの自分より一番若いし、今が何よりチャンスタイムで、さっさとボーナスタイムに入りたいので。
だから私のVCとしての投資仮説は、「今のチャンスを本気で撮りに来ているか?」だし、投資先や起業家全員には「明日のチャンスを本気で掴み切る」ことに尋常じゃないほど執着して欲しいです。
◆明日からB Dash Camp!私もチャンスを撮りにいきます
で、なんでこんなにずーっとチャンスチャンス言ってるかというと、明日から福岡で招待制カンファレンス、B Dash Campが行われるからです。
数多くのスタートアップや上場企業、VCの中でもセレクティブで濃い繋がりが得られることが特徴のB Dash Camp。勿論イベントは仕込みつつ、中では出会う人々に対して最大にチャンスを生かした成果を出します。必ず!
なので、この記事を読んでくれて興味を持ってくれた方!誰でも話しかけてください。だし、私からも話しかけにいきまくります。
ぜひ!福岡で!