「ある晴れた夏の朝」読了
1 あらすじ
2 感想
あらすじにある通り、原爆投下の是非について、4人ずつ2チームに分かれて討論が行われます。
その中で、トルーマン大統領の政略的な考え方や人種差別と原爆との関わり、日本兵の中国人に対する迫害など、実に多面的に議論が展開されていきます。
私もこの本を読んでいって知らなかったことがたくさんありました。
また、そんな私だからことだと思うのですが、原爆肯定派の根拠のある主張を聞くと、「なるほど。一理あるな~」と感心しながら読み進めていきました。
ただ私は原爆投下否定派としてこの本と向き合っていたので、何とか反論してくれ~と願っていました(笑)
さて、この本の素晴らしいのは日本に住んでいたり、学校の授業だけでは触れられない、原爆を投下した国アメリカの意見に触れることができるところです。それも先述した通り根拠をもった意見に触れられます。
またこの本のクライマックスで、原爆投下肯定派のナオミが述べた次の2つの発言は、とても心に残りました。
無知から生まれる偏見。このことを私自身、肝に銘じることだと感じました。そうならないように、多文化にも目を向けること。それが、私ができる平和への第一歩だと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。