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GPT-4oに東大入試を解かせた結果・・・Part2
1 GPT-4oに解かせた問題
今回解かせたのは、東京大学令和6(2024)年度第2次学力試験数学(文科)第2問です
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2 解かせた結果の概要
・(1)について
1回目 正解
・(2)について
1回目 正解
3 各問の詳細
・(1)について
以下の内容が、GPTが回答したものです。
不等式 $${ 5^n > 10^{19} }$$ を満たす最小の自然数 $${ n }$$ を求めます。
まず、対数を使って解いてみます。両辺の常用対数を取ります:
$${\log_{10}(5^n) > \log_{10}(10^{19})}$$
対数の性質を用いて、左辺を展開します:
$${n \log_{10}(5) > 19}$$
次に、$${\log_{10}(5)}$$の値を確認します。これは約 $${ 0.6990 }$$ です。したがって、
$${n \cdot 0.6990 > 19}$$
この不等式を解くために、両辺を $${ 0.6990 }$$ で割ります:
$${n > \frac{19}{0.6990}}$$
計算を実行します:
$${\frac{19}{0.6990} \approx 27.18}$$
したがって、$${ n }$$ は少なくとも $${ 28 }$$ でなければなりません。最小の自然数 $${ n }$$ は 28 です。
これを確認するために、$${ n = 28 }$$ のとき $${ 5^{28} }$$ の値を計算してみます。
$${5^{28} = (5^7)^4 = 78125^4}$$
これが $${ 10^{19} }$$ より大きいかを確認するため、両方を常用対数で比べます:
$${\log_{10}(5^{28}) = 28 \log_{10}(5) \approx 28 \times 0.6990 = 19.572}$$
$${\log_{10}(10^{19}) = 19}$$
$${\log_{10}(5^{28}) = 19.572 > 19}$$ なので、$${ 5^{28} > 10^{19} }$$ です。
従って、求める最小の自然数 $${ n }$$ は 28 です。
・(2)について
以下の内容が、GPTが回答したものです。
不等式 $${ 5^m + 4^m > 10^{19} }$$ を満たす最小の自然数 $${ m }$$ を求めます。
まず、両辺の常用対数を取って考えてみます。
$${ 5^m }$$ と $${ 4^m }$$ の両方について常用対数を取ります:
$${\log_{10}(5^m + 4^m)}$$
この値が $${\log_{10}(10^{19}) = 19}$$ より大きくなるようにします。一般的に、片方の項が大きくなるともう片方の項に比べて支配的になるため、まず $${ 5^m > 10^{19} }$$ を考えます。
前回と同様に、$${ 5^m > 10^{19} }$$ の不等式を解きます:
$${m \log_{10}(5) > 19}$$
$${m > \frac{19}{\log_{10}(5)}}$$
ここで、$${\log_{10}(5) \approx 0.6990}$$ なので、
$${m > \frac{19}{0.6990} \approx 27.18}$$
したがって、$${ m }$$ は少なくとも $${ 28 }$$ である必要があります。これで $${ 5^m }$$ は $${ 10^{19} }$$ より大きいことが確認できましたが、これに加えて $${ 4^m }$$ を含む条件を考慮する必要があります。
$${ m = 28 }$$ のとき $${ 4^{28} }$$ がどの程度になるか確認します:
$${4^{28} = (2^2)^{28} = 2^{56}}$$
ここで $${ 2^{10} \approx 10^3 }$$ なので、簡単な近似として:
$${2^{56} = (2^{10})^5 \times 2^6 \approx (10^3)^5 \times 2^6 = 10^{15} \times 64 = 64 \times 10^{15}}$$
$${64 \times 10^{15} \approx 6.4 \times 10^{16}}$$
したがって、 $${ 4^{28} }$$ は $${ 6.4 \times 10^{16} }$$ くらいで、これは $${ 10^{19} }$$ に比べるとまだ小さいですが、無視できない量です。
次に $${ 5^{28} }$$ を計算すると:
$${5^{28} \approx 1.888 \times 10^{19}}$$
ここで $${ 5^{28} + 4^{28} }$$ を考えると:
$${5^{28} + 4^{28} \approx 1.888 \times 10^{19} + 6.4 \times 10^{16} \approx 1.8944 \times 10^{19}}$$
これは $${ 10^{19} }$$ より大きいです。
したがって、求める最小の自然数 $${ m }$$ は 28 であることが確認できます。
3 考察
この2問を解くときに、GPT-4oは問題で与えられた常用対数の値を用いずに、自然対数を用いています。
これは、私がGPT-4oに聞くときに、その聞き方が分からなかったためです。申し訳ありません。
今回の問題を両方とも1回目で正解しました。
これはすごい。
また、(2)では、2数の和$${5^m+4^m}$$の値は、$${m}$$の値が大きくなればなるほど、$${5^m}$$の値に影響されることを述べています。
ここに私は驚きました。このように式を評価した上で、解く方針を決めることができるのはすごい!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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