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バンド開拓にハマっている話【後編】


前編の記事を出してから、早1ヶ月弱。
ここ1、2週間でじわじわ記事が伸びて、今では約20人の方に読んでいただけていているみたいです。熱意が少しは伝わったかなと感じて本当に嬉しいです。見つけてくださってありがとうございます。後編も読んでいただけると嬉しいです。


MyGO!!!!!

MyGO!!!!!(マイゴ)に出会ったのは、半年強ほど前の電車の中の広告だった。
この、MyGO!!!!!というバンドは、ゲームコンテンツである「バンドリ! ガールズバンドパーティー」(以下 バンドリ)の中のバンドのひとつである。
その当時、バンドリではこのMyGO!!!!!がアニメ化されるということで盛り上がりを見せていて、中刷り広告が大々的になされていた。映像広告もあったと思う。

お恥ずかしながら、私はこの1年半ほどバンドリから離れてしまっていたため、MyGO!!!!!がバンドリに追加されていることについてはその広告で知り、「新しいバンドまた追加なんだな〜」と軽く思ってここ半年ほど流していた。

存在を知っている状態で半月ほど前を迎え、ふと、MyGO!!!!!の存在を思い出した。私はU-NEXTを契約しているのだが、MyGO!!!!!を検索したところ、なんとそのアニメが配信されていた。すぐに見た。思ったよりもストーリーは重かった。それ以上に私を掴んだのはEDテーマだった。

まず、冒頭の

“普通”とか“あたりまえ”ってなんだろう

MyGO!!!!! 栞  

この歌詞が私にあまりにも響きすぎてしまった。

私も日々同じようなことを考えながら生きている。
多分私は世間的に見たら少しズレているかもしれなくて、他の人と同じになれないことに悩んだ時もあった。それはきっと、MyGO!!!!!のボーカルの高松燈ちゃんも同じで、境遇も重なって心に響くんだと思う。
穏やかに包み込んでくれるような、御守りになってくれるような言葉たちに支えられる感覚になる。今悩んでいる方や受験を控えている方の心に響く曲だと思うので是非聴いてみてほしい。

たくさん好きな曲はあるのだが、特に、ライブ映えしそうな、「歌いましょう鳴らしましょう」、「迷星叫(まよいうた)」が好きだ。何となく、「迷星叫」は聴いたことがあった。



MyGO!!!!!のボーカルの高松燈ちゃん役の羊宮妃那さんのあどけなさが残る中にある力強さのようなものや表現が本当に大好きで、それが私の心に響くのは私が少し大人になったと同時にまだまだ子どもなんだろうなと感じる。でも、この感覚とか気持ちはいつまでも忘れたくないと思う。

また、簡単に読めない曲名も魅力の一つだと思っている。例を挙げると、「影色舞(シルエットダンス)」、「名無声(なもなき)」など。
なかなかここまで難解な読み方の曲名がたくさんあるバンドも珍しい気がしていて、それもMyGO!!!!!の特色なのではないだろうか。
是非、ゲームコンテンツだからといって身を引くのではなく聴いてみて頂きたいと思う。


きのこ帝国

伝説のバンドきのこ帝国。きっと、「花束みたいな恋をした」で、「クロノスタシス」が挿入歌としてあったため、「クロノスタシス」やきのこ帝国の名前を知っている方は意外と多いのではないだろうか。
伝説のバンドと言った理由は、きのこ帝国が、現在活動休止しているというところにある。
4年半ほど活動休止しているきのこ帝国。新曲がその間出ていないにも関わらず、私はこの先もきのこ帝国を好きで居続ける自信がある。

特に好きな曲は、「ラストデイ」という曲で、この曲は12月の今まさにぴったりの曲だ。

「ラストデイ」に描かれているのは何気ない日常で、でもそれがどれほど幸せで大切な事なのかが心に伝わってくる。
特に冒頭の

みかんをむく僕の手が
黄色いと君が笑った
みかんを食べる君の手も
黄色いと僕は笑った
くだらないテレビ見ながら
今年もこうして終わってゆくんだね

きのこ帝国  ラストデイ

ここの歌詞が大好きだ。私も将来恋人とこんな風に年を越したいなと思う。特別な幸せはいらない。でもこんな穏やかな年越しをしたいなと思うのだ。

いつまでも いつまでも
そう言ってただ笑ってよう
繰り返すこの日々が
これからも続いてくように

きのこ帝国 ラストデイ

この気持ちを私も知っている。
ただ恋人とくだらないことを言って笑って、小さな幸せを感じるこの日々を守りたいと思う。その時間が永遠に続けばいいと思う。
共感と言うよりも、どちらかというと、私と運命共同体なのではないかと思うほど、このラストデイは私の気持ちを表している曲だった。

他に特に好きなのは、「You outside my Window」、王道だが、「クロノスタシス」だ。
この2曲は私の夜のお散歩と、恋人との夜のドライブの定番の曲だ。

夜にきのこ帝国の曲を聴くと、エモい気持ちを味わえる気がしてしまう。
夜のきのこ帝国は至高なのだ。


きのこ帝国を好きになって、暫くして、活動休止中であることを知った。
本当に悲しかった。きのこ帝国の音楽を、私もライブに行って全身で楽しみたかった。しかし、きのこ帝国が魅力的であることは間違いなくて、ずっと好きでいよう、そう誓ってからだいぶ日がたったある日の事だった。きのこ帝国と似た雰囲気のアーティストを見つけたのは。ランダムで流れてきた曲にきのこ帝国の息吹を感じたのだ。確かにはっきりきのこ帝国の雰囲気だった。
私は少し考えて、その時隣にいた彼に、「きのこ帝国すぎない?」と言った。すぐに彼も「きのこ帝国すぎるね、この曲」と納得していた。
その方を家に帰ってから調べるときのこ帝国のボーカルの佐藤千亜妃さんだった。

なんという運命なのだろうと思ったし、それから佐藤千亜妃さんの曲も少しずつ聴くようになった。佐藤千亜妃さんは、きのこ帝国のギターボーカルをされていた方で、作曲も担当されていた。
つまりきのこ帝国からの新曲が出ることはないが、佐藤千亜妃さんの音楽がソロという新しい形で残るということで。私の大好きな佐藤千亜妃さんの音楽が新しく出るということをこれから先楽しみにできるということを表していて。今年嬉しかったことのトップ3には絶対に入る。少し話はずれたが、私は佐藤千亜妃さんの作る、きのこ帝国の音楽が、ソロ活動されている佐藤千亜妃としての音楽が、本当に好きということだ。もう少し佐藤千亜妃さんがソロ活動をなさっていることは早く知りたかった。でも知ることは出来た。これからは大好きな佐藤千亜妃さんの音楽を楽しみにしながら生きていける、それはどれだけ幸せなことなのだろう。

長々と語ってしまったが、それほどまでに私は大好きなのだ。佐藤千亜妃さんの音楽で特に好きなのは、「Summer Gate」で、この曲を知った時は10月だったというのに、全く関係なく大好きで聴いていた。冬になった今も聴いている。
この、「Summer Gate」、夏のはじまりの曲ではあるのだが、少し涼しげな曲で、夏真っ盛り聴いて涼しげな気分を味わうことも可能だし、秋冬になり、気候が寒くなったとしても、それはそれで季節にあっているし、夏が恋しくなる。色々な楽しみ方ができる曲なのかなと思う。


羊文学

最後はこのバンドで締めようと書き始めるときから決めていた。
何を隠そう、羊文学は私が今年2番目に聴いたアーティストであり、バンドというジャンルだと1番聴いたアーティストである。

羊文学は今年呪術廻戦のテーマ曲である「more than words」をつとめたため、ここ数ヶ月で一気に有名になったと思う。ただのファンの戯言なので、書くか悩んだが、私は、羊文学が有名になることはとても嬉しい。と同時に少し寂しさも覚えていて。まだライブも行ったことのない私がこんなこというのは良くないのも分かっているけれど、何だか、少し寂しくなってしまったのも事実だった。来年こそはライブに行きたい。

私が羊文学で特に好きなのは、「金色」、「踊らない」、「OOPARTS」、「光るとき」、王道の「more than words」、最近リリースされたばかりの「GO!!!」などなど。

抜粋していくつかリンクを貼っておこうと思う。


羊文学の音楽は羊文学にしか作れないと思う。
だからこそ、魅力を伝えようと思うと、逆に上手く伝えられる自信が無い。
すごく表現の幅が大きいバンドであり、上記にあげたように、スラスラと好きな曲名がたくさん出てくるほどには沢山聴いたし、その度に羊文学の魅力を知っていったように思う。

羊文学の好きなところは沢山ありすぎるのだが、まずはバンド名が好きだ。「羊」と「文学」を掛け合わせるという発想が私の中にはない。私の感覚では「羊」と「文学」という言葉は相容れないのではないかと感じてしまう。でもどうだろうか、すごくしっくりくるのだ。全く異なるジャンルの言葉なのに、絶妙にぴったりと合う。こういうところが好きなのだ。この秘めた才能が漏れ出てしまうところが。

それから、羊文学にしか作れない、世界観、これも私が羊文学を好きな理由のひとつだ。
羊文学は唯一無二だと思う。羊文学にしか作れない音の重なりとか表現とかそういったもの全てが羊文学の世界観で、私はどうしようもなく、その世界観に魅了されていて、好きになり始めた日から虜なのだ。

ボーカルの塩塚モエカさんの声質も私の好みドンピシャで、聴く毎にどんどん好きになる。
先日リリースされたアルバムもまだ聴ききれていないため、これから深くまで聴いていきたい。

羊文学の魅力をこんなありふれた言葉でしか語れない自分に対して歯痒さを感じてしまうけれど、多分今の私にはこれが限界なのだと思う。潔く認めた上で、もっと私の気持ちをそのまま言葉にできる日が来るといいなと思う。そのためには色々な言葉に触れ合わなくてならない。

終わりに

総じて、お気づきの方もいらっしゃるかもしれないが、私は女性がボーカルのバンド、ガールズバンドが本当に大好きなのだ。
歌うのが自分自身はあまり得意では無いので、その憧れの気持ちが強いのかもしれない。

今回挙げたバンドの他にも、最近はSHISHAMOやカネヨリマサルも気になっていて、これから極めていきたい。

そして、この記事を書くにあたって、私は音楽に助けられていることを実感した。

是非おすすめのバンドがある方は教えてください。長々とたくさん書いてしまいましたが、ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

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