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交感する神と人 ヒンドゥー神像の世界
先日、大阪の万博記念公園内にある
国立民俗博物館の特別展示館で開催されている
「交感する神と人 ヒンドゥー神像の世界」を
見に行きました。
ヒンドゥー教の神々に関する様々な展示を
見ることができて楽しめました。
インドには古くからの身分制度があるので、
インド人はこうですとは一概に言えないとは
思いますが、こちらの展示では、ヒンドゥーの神々が
人々にどのように親しまれているかを垣間見る
ことができました。
ヒンドゥー教は多神教で、ヴィシュヌ、シヴァ、
ブラフマーが三大神とされていて、この展示会の
チラシや看板の神様は、ヴィシュヌの化身である
クリシュナです。
可愛いですが、男性の神様です。
こちらの幼子の姿のクリシュナはブランコに乗っていて、
信者の人々は幼子を愛するように接するそうです。
確かにとても愛らしいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1700732552658-cvSC9ewk9W.jpg?width=1200)
私は今年、「神の詩 バガヴァッド・ギーター」
という本を読み、クリシュナが出てきたので
特に親しみを持って拝見しました。
そして成人した姿は美しく描かれています。
![](https://assets.st-note.com/img/1700732651638-nRSbnbe76M.jpg?width=1200)
「クリシュナの愛の踊り」という絵です。
真ん中の笛を吹いているのがクリシュナです。
美しい女性たちに囲まれています。
月とその光も神秘的な雰囲気を醸し出しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1700732741136-4PcooXcnWw.jpg?width=1200)
クリシュナは魔王を打ち負かすような勇敢さもありながら、
フルートや踊りの名手で、ラーダーとの熱愛でも有名だ
そうです。多才な神様で、多くの人々の憧れの的なので
しょうね。
![](https://assets.st-note.com/img/1700732836337-8m0llYpt10.jpg?width=1200)
クリシュナのことはこれくらいにしておいて、
盛り沢山の展示なので、うまくまとめられないですが、
儀式で使用される音や火や水や香を扱う道具、
神像、飾り布、タイル、ガラス絵、ポスター、
マッチ箱の絵、トランプなどが展示されていました。
左が手刺繍で、右がデジタル刺繍のものです
デジタルのものと比べて、手刺繍のほうは
ゆらぎを感じて温かみがありました。
![](https://assets.st-note.com/img/1700732929200-to4Kjr08uE.jpg?width=1200)
インドにもガラス絵があったんですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1700733017644-zmvpX1c44P.jpg?width=1200)
優美な人々が描かれています。
![](https://assets.st-note.com/img/1700733135576-ZjxAGOkcdP.jpg?width=1200)
カレンダーに描かれている
シヴァの息子のガネーシャです。
![](https://assets.st-note.com/img/1700733198633-P24A3pUVKs.jpg?width=1200)
サルの姿のハマヌーンです。
孫悟空と何か関係があるのでしょうか。
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日本製のマッチ箱もありました。
![](https://assets.st-note.com/img/1700733361546-42LcrUFJxN.jpg?width=1200)
サラスヴァティーです。
日本の弁財天はサラスバティーに由来していると
言われていますね。インド神話と日本神話も類似点が
あるみたいで面白いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1700733436464-9xIBT2QN1T.jpg)
破壊の神であるシヴァ神の絵がどれだったか
わからなくなりましたが、重要な神様です。
新しく創造するために必要な破壊だそうで、
生命力と再生力の源とされています。
ヒンドゥー教信者の人々は、五感を通して
神々を感じたり、儀式をして神々を喜ばせたり
していますが、そうすることで人々自身の
喜びにも繋がっているように思いました。
神様を大切にすることは、その人自身のことも
大切にすることに繋がるのではないでしょうか。
また神を意識しなくても、自分や自分以外の
人々や物を大切にできたら、心豊かに
過ごせるのではと思いました。
いつもというのは難しいですが。
本館の国立民俗博物館でもインドの展示が充実
しているので、インドが好きな人にはお勧めです。
私は特別にインド好きというわけではないですが。
観覧料880円で本館展示も見ることができるので、
両方じっくり見ると一日かかりますが
せっかくなので両方見るほうがいいと思います。
私は本館は何度も行っているので、さらっと
歩いて回りました。世界一周旅行の疑似体験の
ようで楽しめます。
時間があれば公園の散策も。
※特別展示は12月5日まで、水曜日は休館日です。
公園内のプラタナスの木にまた会いに行きました。
前回に行った時からはまた季節は進んでいて
晩秋の趣でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1700733651396-FpvZjlkqbX.jpg?width=1200)
https://www.minpaku.ac.jp/ai1ec_event/40042