二度はない

約10年ぶりに会った知人と酒を飲みに行くことに。もともと、タチが悪い部類の飲み仲間であったので、妻に飲みに行く旨を伝えたとき、22時には帰れと釘を刺されていた。
確かに、自分自身も嫌な勘が働いており、なにか保険をかけれないかと、知恵を絞ろうとしていたところ、知人の方から「家族(妻と子供)を連れていってもいいか?」の打診が。これは渡りに船で、サシで飲むよりはよっぽど平和に飲めそうだと安心し、いざ飲み会。

なんとも牧歌的な時間が過ぎていく。奥さんのお仕事や、知人の近況、子供が今好きな怪獣の話など、このペースで行けばうちの妻を含めた皆がハッピーのうちに今夜を終われるかもしれない!すると、自分自身がハッピーになり始め、楽しくなってきた。

気づくと知人とサシで赤ちょうちんで飲見散らかしていた。この御時世で全面喫煙可能というなかなかにジャンキー寄りのお店。そんな店でレモンハイだの、なんとかハイだのを昔話の気持ちよさに乗せて流し込むもんだから、判断力が徐々に失われていくのでした、、、。

いや、でも22時帰宅は厳守成功!そして風呂!少し飲み直し!門限厳守成功したんだから、許して、褒めて、、、と、微睡んでいく、、、。

翌日、家族で出かける予定が(しかも別の家族連れと子供を一緒に遊ばせるというやつ)あり、9時に叩き起こされる。

体が全く言うことを聞かない。
前日、体の中に入れた全ての栄養とアルコールを体中が拒否している状態。酒飲みの方ならわかって頂けると思いますが所謂、「もう二度と酒など飲むか」の決意が30秒ごとに脳内を疾走する、あれ。当然、無理矢理平静を装おって外出でもしようものならトイレに引きこもって吐瀉を繰り返す事が予想される。
そんな状態の私に容赦なく浴びせられる妻からの出発までのカウントダウン。

妻「あと30分ででるよ」私「んー」

妻「あと20分ででるよ」私「んー」

妻「それじゃ」私「、、、」

結局妻は子供を連れて出かけていった。

今書いてて悪寒を感じたのは、これが数年後結婚生活の結末にリフレインしたりするのはフィクションではありそうなことで、、。

溜息。

その日私は家から一歩もでることなく布団にかぶり付くか、ソファで生ゴミのように鎮座しているか、トイレに引きこもるか、というサイクルで夕方までの約7時間を無為に浪費した。

16時ころ、妻は帰宅してくれたのだが、やはり流石に腹に一物はあるようで、目つきが鋭い。
ここは素直に謝り通して、なんとか表面上は平静に戻って頂けた。
だが、先述したリフレインが本能に働きかけたのか、夕食に蕎麦屋での食事を奢ることに(妻は誰に教わったのか蕎麦屋呑みが好き)。当然、子供同伴。
二人共、なんとかスマイルで食事を過ごしてもらえたんだが、、、

溜息。
二度はないと強く言い聞かせたい。
もとい、強く言われないとわかんない性分だったりするのだが。でももう大人なので具体的な対策をたてる。勉強する。そしてこの記事自体がその対策の一環とする。


以上、人並みに頂けた三連休の顚末。
酷い。こんなことなら、労働でもて三連休を売りに出したほうが良かったかもしれないのだが、それはそれで何かからの逃げなような気もして、すったもんだと三連休が終わっていく。

明日からはまたお仕事と向きあっていくことに。記事のとおり、まじでろくでもねぇが、頑張る私。

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