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躁鬱と向き合う#002_鬱状態

これは、前回の記事の続きだ。
私の過去から躁鬱の症状を考察している。

続いては、鬱状態についてだ。

【鬱状態】

①自傷行為

これは書くことが避けられないだろう。

リストカット、首絞め、首吊り、凍死、飛び降り、OD。

ありとあらゆる自傷行為を試した。

リストカットに至っては、最初は痛みを感じていたものの、だんだん痛みを感じなくなっていった。

傷が深くなるにつれて跡もハッキリと残るようになっていった。

カッターで腕を切ることをはばかられたときは、タオルケットで首を絞めた。

ベッドで泣いてる時に最も近くにあったからだ。

タオルケットを首に巻き、交差させて、泣きながら左右に引っ張る。、

そんな夜を何度も過ごした。

首吊りは結構いい所までいったとおもう。
(というのは、運が良ければ死ねるところまでという意味である。)

ベルトをドアノブやベッド、服をかける手すり(?)に引っかけて、首を載せ、体重をかける。

何度も気絶した。あれは惜しかった。

冬には半袖短パンで窓を全開にした。

凍死できるかなと思うくらい寒くて震えて感覚が無くなった。

よく覚えているのは、本当に死を覚悟して凍死か部屋から飛び降りるかの2択になったときに、最後にはせめて好きな服で死にたいと当時好きだったワンピースに着替えて窓に足をかけたことだ。

隣の部屋だった母から寒いと怒鳴られ最終的には窓を閉めたのだが。

リストカットをしなくなって、ODが増えた。

外傷を残さず死ねる簡単な方法だと思った。

ロキソニンを過剰摂取したときは本当に死ねるかと思った。

頭がくらくらして真っ直ぐ歩けなくて、吐きそうで、これで死ねると思った。

こんな数多の自傷行為を続けてきた私が、今や自傷行為したら怒るという彼の言葉で抑えられているのが不思議でならない。



②動きが遅くなる

鬱になると動きが遅くなるのは私だけだろうか。

1歩1歩が鉛のように重いのだ。

そのせいで亀のような、ナマケモノのような、そんなスピードになる。

下を向いて、地面に強く咲く雑草を見つめながら、

あぁ、なんて強いんだろう

と雑草にすら劣等感を覚え、またさらにズドンと心が重くなる。

そんな繰り返しだ。

心が重くなるにつれて、足枷が付けられているかのように踏み出す1歩が重くなっていく。

結果、わたしは動きが遅くなる。
私だけ時間の流れるスピードが違うかのように。


③朝起きれない

これは多くの人がなるし、起立性調節障害のよくある症状だ。

ただ、私のはちょっとやそっと起きれない、などという次元ではない。

親に怒鳴られて、罵倒されて、むりやり腕を引っ張られても起き上がれない、そんな次元だ。

自分で起き上がることはさることながら、人に引っ張られても起き上がれない。

身体が重力に勝てないのだ。

これが酷かった高校当時、私は血圧が60/40という人かどうかもあやしい低血圧だった。

おまけに病院で鉄剤をもらうほどの貧血だった。

これもあってか、朝が極端に弱かった。

このせいで、私は高校で遅刻常習犯になり、単位があと1つで留年というところまで行ったのだ。

いまでも、ここまでではないが鬱の時期、朝は弱い。

何度寝ても寝足りないし、起きようと思っても身体が動かない。

きっと目覚めたくないという心の叫びなのだろう。

仮死状態でいる方が何も考えることなく辛くないから、という。


④頭が働かない、物忘れがひどい

つい最近、鬱が酷かったときがあった。

朝起きたときから起き上がれず調子が悪いと思っていた。

大学のある日だった。

イヤホンはなくしたし、メイクポーチは忘れるし、モバ充(これは私の持ち物で最も大切である)も忘れた、という鬱状態による不注意が顕著だった。

死にたい以外は何も考えられずボーっとした脳みそで、微睡みの中にいるようなそんな状態になってしまう。

普通の生活に必要なことすらできないのだから、勉強なんてもってのほか。

課題は全て提出できないし、授業中も脳みそはスリープモード。

この時期の成績はひどいものだ。

一昨年なんて、後期の講義1つ落単しているし。

そんなこんなで、私は鬱の時期、知能が劣る。


⑤朝が1番体調が悪い、夕方は少し元気。

これは、"うつの日内変動"と呼ばれる鬱の症状のうちの1つだが、わたしはこれも顕著だ。

④で話した忘れ物が酷かった鬱のひどい日、その日はバスに乗って大学に向かう時から彼や母に死にたいと連投する鬱ぶりだった。

バスに乗って忘れ物に気が付き、

メイクポーチがないと死んでしまう、もうむりだ。今日1日生きて過ごせない。

と、絶望の縁に立ち、死ぬしかないと目の前が真っ暗になった。

彼が授業の合間を縫って会いに来てくれたが、大学の、多くの人がいるところで大号泣。

何もしゃべらずいるくせに、死にたい思考は脳みそをずっと巡っていて、都度涙を流し、彼を困惑させた。

しかし、薬を飲んだおかげもあるが、帰る時になるとそれはもう普通に笑顔で会話をできるくらい回復するのだ。

全く不思議でならない。

さっきまであんなに死にたい思考で埋め尽くされた脳みそで、オーバーヒートして涙が止まらなくなっていたのに。

このように、私は朝と夜の感情の起伏で風邪を引くくらい差がすごい。



⑥人と会話をしたくないし喋れない

④、⑤で話した内容で、彼と向き合って涙を流していたとき、

私はなにも話さなかった。

何も言葉が出てこなかった、の方が正しいか。

話すと涙がまた止まらなくなりそうだし、死にたい気持ちで埋め尽くされた脳みそはスリープモードに入っていて何も思考されない。

これは、喋りたくても喋れない場合だ。

そもそも喋りたくないときもある。

先日の鬱のとき、大学のオーキャンがあった。

私の大学はオーキャンに力を入れていて、私はそれのスタッフだった。

その日はすこぶる鬱だった。

高校生にこちらから積極的に話しかけよう、こちらがまず楽しもう、というコンセプトの元やっているのだが、

これがまた辛かった

知らない高校生に話しかける?なにを?

いつもなら自分から積極的に行くし、どんどん色んな子に話しかける。

でもこの日は話しかける元気も、内容も、気力もなかった。

ずっと死んだ顔して棒立ち。

終わった時には職員さんやリーダーの子から、今日楽しかった?顔ずっと死んでたよ、大丈夫?と声をかけられた。

もちろん楽しかったよ!と答えたが、楽しめるわけがない。

死にたい気持ちでいっぱいなのに。

身体の中で死にたいという悪腫が膨れ上がってパンパンで、微塵も余裕が無いのだ。

だから私は喋れないし喋りたくない。

口から死にたいが溢れ出てきそうになるから。



⑦食欲減退

食欲が増進することもあるが、私は主に減退する。

生きたくないのに生きるための栄養を摂取する必要も無い。

そのため私は、躁と鬱とで体重が5kgくらい増減する。

1日ウィダーインゼリーのみなどざらにある。

だから、春先と秋はスタイルが良くなるのだが。(笑)

夜ご飯は要らないといつも食べず、朝は起きれない。昼はウィダーインゼリー、そんな生活だ。



⑧マイナス思考エンドレス

最後に、これは言わずもがなだが挙げておこう。

鬱の時、死にたいという思考が私の心のコップから溢れかえってしまう。

何をするにもマイナス思考で、全てが否定的に感じてしまう。

白い布に血が滲むように、1滴垂れたマイナス思考は、じわじわと同心円状に広がっていく。

また同時に、不安や潔癖も強くなる。

普段なら気にならないようなことでもすぐ不安になり、何度も確認するし、公共の場のものは触れなくなる。

いわゆる強迫性障害だろうか、

私は極端に潔癖になったり、確認行動が出たり、不安で不安でしかたなくなったりする。

コンセントは切っただろうか、ヘアアイロンは電源を切っただろうか、鍵は閉めただろうか。

確実にしているはずなのに、バスに乗った瞬間不安が大きくなって、バスを1駅で降りて確認しに戻ったことは1度や2度ではない。

生活に支障が出過ぎる不安は厄介にもほどがある。

これは薬でもどうしようもなくて、非常に困っている。


このように、私は躁の症状も鬱の症状も多岐にわたる。

実際、病院に通うようになって自分と向き合うようになって少し気持ちが楽になったところはある。

また、病名がつくことで安心感を得られたことは間違いない。

ただ、これではいけない。

"普通"__一般的な鬱ではない人間の、という意味でのふつう。

の生活を過ごせるように、彼に迷惑がかからないように、そんな風に戻るためには薬や病名に頼るだけではいけない。

努力し続けなければ。

これも強迫なのだろうか。



"肉体の重さについた名前は、

私を1度は楽にしたけど、

さらにそこにもたれ、

ぶらさがるようになった自分を感じてもいた。"

__推し、燃ゆ

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