「名は体を表す」
名は体を表す、とよく言われる
ひまつぶし
ひつまぶし
「ま」と「つ」を入れ替えただけで全く意味が異なってしまう。
高価な「ひつまぶし」を知ったのは大きくなってから。それまで使用頻度が圧倒的に「ひまつぶし」だったので、どうしても言い慣れておらず、恐る恐る「ひ つ ま ぶ し」とゆっくり発言する。
まぁ、そんな高価な食べ物について会話するなんて、人生において数回あったかないか。どうしても「暇」が思い浮かんでしまうので、「ひつまぶし」には申し訳ないが、うな丼、ほど憧れの感情が抱けない。
・・・
私の名前は「優」という。親が多大なる期待を込めて、「優しく優秀な人になれるように」とつけてくれたらしい??
自分の名前を伝えるときに、「優しいの優です」「優秀の優です」どちらもとても恥ずかしい。完全に名前負けだ。
よく「優しいね」と言われる機会はあるのだが、それは勝手な自己犠牲由来が多く、心から喜べることではなかった。
しかし、歳をとると、自分の気持ちに正直になり、あまり周りを気にすることがなくなると、不思議と自分の名前がしっくりきて、好きになってきた。
優柔不断な優しさではなくて、凛とした強い優しさを発揮できる人間になっていきたいなぁ。
名が表す体になれるよう、今日も一歩ずつ進んでいこう。
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