単なる読書家や読書術の本ではありません。
のっけからすっ飛ばしてます。
著者含め、「蔵書家」と呼ばれる人たちの生態が余すところなく描かれます。
私も、本読みの端くれとして、それなりの量の蔵書なり、積読なりはしていますが、本棚の倍を超えるような本が床にまでびっしりということはさすがにない。
(6畳一間住まいの時はかなり怪しかったけれど)
読めば読むほど、「あ、これはダメなやつだ!」と思いつつ、どこか羨ましい気持ちがするのはなぜでしょう。
それはおそらく基本的に蔵書する方というのが、本そのものが好きでたまらない人であり(不精で溜まるという例外もあるようですが)、自分もその末輩に位置するから。
「ちょっとためしに書いてみただけなのに、なんかイイねがめっちゃついて、通知がうるさくって困ってる」
「いや、今度、新プロジェクトに抜擢されちゃって、寝る暇もないわ〜」
「彼/彼女と歩いてるとめっちゃ振り返られるんだよね〜」的な、愚痴に見せかけたある種のマウントというか惚気なのだろうと。
まぁ、「あとがき」で著者自身も述べていることですが。
著者が本を手放すことを心に決めるくだりが好きで、何度読んでも大笑いしてしまう。
(私は活字の本を読む時が漫画よりもお笑いよりも1番大笑いするらしいです)
少し長めですが、引用させてください。
この後、著者は「一人古本市」を開催し、本を大処分。
そのエピソードも面白いのでぜひ。
おすすめです。
残念ながら、現在は文庫しか紙書籍がないようです。
Kindle版も出ている(装丁は新書の体)のですが、内容リスペクトとして、この本はぜひ紙書籍で読みたいものです。
そしてもっと残念なご報告としてはこの記事を書く上でパラパラと読み返している間に興味をそそられ、ついポチった本が数冊あること。
人の振り見て我が振り…直せない…
最後までご覧下さり、ありがとうございました。 どうぞ素敵な読書生活を👋📚
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