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“人は一枚の葉っぱにも及ばない”《マガジン“新書沼にようこそ” vol.4》

『ふしぎの植物学』/田中修

私たちの暮らしの中で、植物たちの話題は尽きることがない。多くの話題を提供するのは、はじめて名前を聞くような、珍しい植物たちではない。身近に育つ、なじみの深い植物たちである。本書で取り上げた話題の主人公も、私たちの暮らしの中で出会う植物たちである。

「はじめに」より

光合成などの植物の仕組みを探求していく過程の話が面白い。生物の授業をもっと真面目に受けておけばよかったと思うので、今、現役学生の人はぜひしっかり学んでください!

印象に残った一節をご紹介。

私たち人類は、科学を進歩させ、いろいろな技術を発達させてきた。「人間の科学は、進んでいる」と思っている。ところが、残念なことに、私たち人類は、太陽の光を使い、水と二酸化炭素を原料に、ブドウ糖やデンプンをつくることはできない。
植物のたった一枚の小さな葉っぱがやっている反応を真似することができないのだ。人間の科学は、たった一枚の小さな葉っぱにも及ばないのだ。

p15

人間が奢ってはいけない。
植物のことを知れば知るほどそう思わされます。

他にも植物は「五感」を持っていそうであるとか、植物の「分化全能性」というバイオテクノロジーとか、植物の力に驚かされる。

おすすめです。

植物関係の本ではこちらもおすすめ。

こちらは歴史をもっと学んでおきたいと思わされます。
歴史と科学はセットでこうやって学ぶと、すごく楽しいと思うんですよね。
大人になってから自主勉強中です。


最後までご覧下さり、ありがとうございました。 どうぞ素敵な読書生活を👋📚


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樹田 和(いつきた なごむ)
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