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【本を食べる読書術】試食読み


昨日の投稿より

と、こうやってシリーズもの考えては、企画倒れしがちなので、この度、さっそく一つ書いてみることにしました。

食いしん坊読書屋の樹田 和が、今回紹介する食べることに例えた読書の方法は…

“試食読み”

さて、どんな方法かと言いますと

とりあえず手に取ってみる

デパ地下の試食コーナー。
(ここ数年、大きなデパートに行っていないので、もしかしたら、昨今の事情もあり、試食とか減っているのかもしれませんが…)
魅力的ですよね。
特に買うつもりはなくても、美味しそうなデパ地下グルメと、すすめてくれる店員さんの言葉に釣られて、つい一口。
あら、美味しい。
せっかくだからちょっと買って帰ろうかな。
気づいたら、ソーセージと、お漬物と、炊き込みご飯と、カステラとみたいに、脈絡もないお買い上げ。

そんなイメージでの本の探し方&読み方についてです。

まずは書店か図書館に行きます。

そして、棚の間をうろうろとする。
ポイントはなにかいいものないかな〜と、フラットな気分で、のんびり見て回ること。
前のめりで探すより、買うつもりはないんだけど…くらいの方が、向こうからぐいぐい来てくれます。

タイトル、表紙、帯などで、ぱっと目に止まればとりあえず手に取りましょう。

ポイントはそこではじっくり読まないこと。

試食のつもりで手に取って、表紙の感じが気に入ればそれでよし。せいぜい目次くらいをパラっと見て、よっぽど趣味に合わない感じでない限り、連れて帰りましょう。

書店なら予算に合わせて、図書館なら貸出冊数に合わせて。

まぁ、時には1冊も目に留まらないこともあるけれど、そんな時は仕方ないので、無駄遣いしなくて私えらーいというつもりで帰りましょう。

全く収穫がないのが寂しいなら、雑誌を買って帰るのがいいかと思います。
雑誌は各ジャンルともに、その時のおすすめのエッセンスが詰まっているので、言うなれば福袋みたいなものです。ラッキーと思ってパラパラ見ればそれでよし。

改めて読む

連れて帰った本、家で落ち着いて開きます。
ノンフィクションなら目次、前書き、序章くらいを。
フィクションならとりあえず第1章。

ハマれば、その本は、しばらくの メイン本主食になるはずです。

反対にそれほど…という時もありますが。

それは、デパ地下や物産展の雰囲気で食べた時、めっちゃ美味しい!と思っても、いざ自宅で食べると「あれ…こんなもんだっけ…」となるあれと同じです。仕方ない。

だから予算に限りがあったりはずれるのが嫌だなという場合であれば、まずは図書館で試した方がいいかもしれません。

試食読みのメリット

①普段読まない本に出会える

自分から前のめりで探さないことで、普段あまり目に留まらないような本がふっと飛び込んできます。それが意外に運命の出会いとなることも。(私は平松洋子さんがそうでした。)

②試食だからと気楽になれる

つい、本を手に取ると、ちゃんと読まなきゃ!という気持ちになりがちですが、あくまで試食と思えば、それでお腹いっぱいにする必要もないし、失敗しても気が楽。選んだ自分がはずしたわけでなく、「絶対 面白いおいしいから!」と、ぐいぐい押し付けてきた店員さんのせいだと思えます。

③当たった時の喜びが大きい

偶然出会ったものがおいしいとすごくラッキーな気持ちになれます。さらに食べ物だと食べ終わったら終わりだったり、期間限定でもう会えなかったりする淋しさもあるけれど、本にはそれがありません。
なので一度当たりを引けば、しばらく楽しむことが出来るのです。

試食読みのデメリット

ハズレもある

まぁ、先にも言ったようにハズレを引くこともあります。特に書店だと、平積みになってたり、POPが魅力的だったりして、つい買ってみたけど、じっくり読んだらイマイチ…ということも。それを避けたい時は、図書館で何度か試してみると感覚が掴めると思います。
そしてそうやってハズレを引くことも、選書眼を養うことになると思えば、結果的にはデメリットではなくなります。

おわりに

食いしん坊読書屋、樹田 和の“本を食べる読書術”第1弾。
いかがでしたでしょうか?

今後もこんな感じで“つまみ食い読み”とか“ばっかり食べ読み”とか紹介してみようと思います(不定期ですが)。

最後までご覧下さり、ありがとうございました。 どうぞ素敵な読書生活を👋📚

#読書術
#本の食べ方
#本を食べる読書術

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樹田 和(いつきた なごむ)
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