できないことに命を燃やしている、昔の私へ。未来の私より。
“今私どこに行こうとしてたんだっけ”って、
迷子になっていた半年前のわたしへ。
結論、未来の私は最高潮に幸せだよ。
できないことばかりの人生だと、長いチェックリストを用意して、その項目を一つ一つクリアしていくのに精一杯だった。それでも理想の自分に近づきたくて、できないことに命を燃やし続ける。昔のわたしと未来の私、相変わらずなのかも?
しかし、ひとつ、ふたつ、感情という細胞を徐々になくしていくように。不安が心の奥底に消え去らず、寂しさが心に沁み広がる。そんな日々を過ごしていると思うけれど、ついにブレーカーが落ちてしまうの。
でも信じてね、今こうして最高に幸せな未来の私がいるということ。
たまに、頭の中の細胞が震えるような感覚があってね、それぐらい私は人生に夢中だということ。
できないことは相変わらず沢山あるけれど、命を燃やし続けるということは、すごい強みだよって!昔のわたしに教えたい。
だって命を燃やし続けていたら、どんどん仲間が集まってね、いつの間にか夢が叶ってたてことなんてある。たった半年間の話だけど、夢は意外と叶ってしまうものだから、話すことはちゃんと気をつける。
何か言えるとしたら、私と向き合うことを諦めないで。"誰かのために"というあなたがからこそ。誰かのためを想える人は、誰よりも自分と向き合っている。最近、それがやっと分かるようになった気がするよ!!これ、忘れてほしくない!!
そして、今の私は福島・震災復興の仕事にもっと深く関わるようになって、少しずつ形になっている。
社会は次から次へと新しいニュースが流れているから、時代を追いかけるので精一杯。でも一方で、私たちの記憶から取り残されていることが沢山あるから。
別に最新のニュースを届けることが、私の役目じゃない。ゆっくりと浸食されるようなことかもしれない。でも、どんなに世間の関心ごとから外れていても、ニュースのネタになることでないとしても、”心"がその場所に宿る限りは、私はそれに突き動かされるんだ。
"何とかしたい、もっと何かしたい"。
どうしてなんだろう、って昔のわたしはきっと感じてる。でもそう思うと止めることができないのがわたしだ。
除染廃棄物が入った大量のフレコンバック。復興の最前線にたつ作業員が、黙々と仕事。歴史に残されることはなく、また記録として辿ることも、ほぼ不可能かもしれない。目撃するのは、いまを見ている昔のあなたでもあり、私でもある。
でも負の側面ばかりじゃない、そこに宿る光もたっくさんある。心と触れ合い、"生きる"ということに向き合うことができる。"思いやり"ってこういうことなんだって、実感する。
半年前のわたしは、キョトンとしているかもしれない。でも、信じ続けてほしい、自分のことを。そしてね、全部の過程は必要だったの。「今」があるのはもう終わった「過去」があるから。そして弱い昔のあなたがいたからこそ、今は私を大切にしようとしている。全部、全部必要なこと。だから大丈夫って、未来の私がいっている。
今だって、出来ないことがたくさんあるよ。それでも私はできるようになりたいから、優しさで溢れる世界を作りたいから、大切な人のいのちを考えたいから、命を燃やしてそれに向かう。