まだ見ぬ運命の人が現れるまで、激しい、優しい結婚式を考える。
理想の結婚式。
どんな人が好きか、どんな恋愛をしたいか、そもそも好きってどんな感情になるのか。昨日友人と夜通し語っていたら、このテーマを思いついた。
頭の中で、2つ思い浮かんだ。
1つは、少女のような軽やかさを含んだ、無邪気で激しい結婚式。
もう1つは、胸の中にあたたかな光を灯すような、穏やかで優しい結婚式。
1つ目。
少年少女のような無鉄砲さを表現したような、結婚式(というよりは写真撮影会)を、東京とか青春時代を過ごした土地でやる。
見るもの、匂い、空気、全てが新鮮だった、上京したてのあの頃。渋谷で煌めくネオンサイン、高円寺で酔い潰れたサラリーマン、池袋のナンパに誘われついていく女子大生。夜は埃っぽい空気になっても、朝一はまだ誰にも侵食されていない新鮮な空気を吸える、中野のセントラルパーク。
そんなカオスの世界でドレスを着て、写真を撮る。青春時代がたっぷり詰まった東京で、ドレス着たままカフェ入って、ちょっとずつ欲張りしているプリンアラモードを食べて。早稲田大学の大隈庭園で思いっきりドレスで寝そべって。
ちょっと馬鹿げているけれど、なんか面白そうだと思うのだ。
子供のような感情を忘れたくないからかもしれない。子供と大人に優劣もない。この狭間を行き来できるような自由さを持ち続けたいから、そのおさなごころを表した写真を撮りたい。
2つ目の理想。
気取らず、友達の家に遊びに行く感覚で来てもらう結婚式。
鳥のさえずりが聞こえるような森の中に、ひっそりと佇むような隠れ家で。
時間が蜂蜜のように、ゆっくりと、一秒一秒滴り落ちる空間をつくりたい。
料理は手作りでもてなしたい。料理は心から好きだ。それはおいしさで綻んでいる顔は、本当の素の姿のような気がするから。目の前の誰かが用意する料理には、底知れないあたたかさがある。
母がよく作ってくれた、林檎と胡桃がたくさん入ったケーキ。
たっぷりのメープルシロップとクリィムをつけたパンケーキやスコーン。
ファーストバイトじゃなくて、みんなにミニケーキを配ってかぶり付いちゃうのも楽しそうだな。
あとは、思い出の一品か、誰かに食べさせたい一品をそれぞれ持ち寄って、物語を聞く。
夜には焚き火を囲んで、みんなで歌を歌ったらもう完璧だと思う。他にも花を一人一輪摘んでもらって飾りつけたり、ブローチをプレゼントしたり。
あぁ豊かな時間だなと思えたらもう満足だ。
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この記事の最初に戻るが、結婚式を思い浮かべていたら、どんな人を好きになるのか、恋愛をしたいのかなんとなぁく、なんとなぁくでてきた。
綺麗な花があれば立ち止まったり、
自転車でペダルを漕ぎながら歌ったり、
朝一杯のコーヒーで幸せを感じたり、
そんな日常にある幸せを大切にできるような人で、そんで大真面目に大馬鹿なことをできる、無邪気な人なんじゃないかと思う。
今、未来出会うかもしれないパートナーは、クリスマスをどう過ごしているのだろう。
出会いを考えるだけで、ワクワクだ。