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フリーランス日本語教師〜トライアルレッスンから長期継続へのコツ大放出🐘 Part1〜
1. 綱渡りなトライアルは終わりにしたい!
1-1. 自己紹介
こんにちは!フリーランスで日本語教師をしている「ゆうゆう」です。
最近、日本語のオンラインレッスンを通して、世界中の生徒さんとつながることができ、とても楽しい時間を過ごせています。
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わたしは、大学・日本語学校の非常勤→常勤という立場で、日本語教師としてのキャリアを始めました。
働いて3年ほど経ったある日、何やら大きなストレスを抱えているわたしがいました。このストレスがどこから来ているのかと考えてみると、わたしがやりたかったのは日本語教育そのものであって、教育機関の運営ではなかったのだと気づきました(思いの外、業務における運営に関する仕事の割合が大きいんですよね…)。
もっと生徒さん一人ひとりの日本語レッスンに集中したい!との想いから、一念発起して、2022年10月からフリーランスに転向しました。
転向してから1年半経った今では、
継続生徒数 累計 約50名(Preply+個人契約)
レッスン数 累計 約1500回(Preply+個人契約)
言語学習プラットフォーム「Preply」で講師登録以降、約1年半、毎月連続でスーパー講師認定
となりました(※2024年5月現在)。
おかげさまで、生徒さんにも恵まれ、大きなストレスもなく、楽しくお仕事させてもらっています。
引き続き、生徒さん一人ひとりによいレッスンを届けていけるよう試行錯誤していきたいです。
…ただ、やっぱり、私のようなフリーランスの場合、自分でどんどん生徒数を増やしていかないといけないので、トライアルレッスンが不発に終わらないよう、生徒さんに「継続したい」と思ってもらえるレッスンを実施する必要があります。
「その生徒さんに合ったレッスン」を作り、「より親しみを持ってもらう」ためには、いろんなことを想定して教案を練らなければなりません。
これが本当に難しい。想定外のことが山ほど起こります。
わたしの場合、生徒さんの国籍も年齢もレベルもバックグラウンドもさまざまなので、新しい出会いが楽しい反面、それ相応の工夫が必要だと、今まで何度も思い知らされました。
例えば、トライアルレッスンをうまく成功させるには、生徒さんに関する情報を仕入れなければならないのですが、それに関しての失敗エピソードがあります。
これは、トライアルレッスンを受け付け始めたころの話ですが、ある生徒さんから事前に聞いていた
「中級ぐらいまで勉強した」
「会話練習がしたい」
という情報をもとに、初中級〜中級ぐらいのイメージで教材と自己紹介のスライドを準備しました。
また、イタリア出身・南フランス在住とのことだったので、わたしなりのラテンなテンションで盛り上げようと意気込み、レッスンに臨みました。(安直…!)
でも、実際に現れたのは、落ち着いた静かなタイプで、確かに座学で中級までやったけど話す力は初級相当、わたしがウケを狙っていろいろ言ってもすごく滑ってしまって温度差半端ない!という方でした。
その場でなんとか軌道修正してレッスンを進め、ありがたいことに継続してもらえたので結果オーライではありましたが、こんな綱渡り状態ではダメだと強く感じました。
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反省すべきは、生徒さんの詳しい状況をヒアリングできていなかったこと、そして、先入観やステレオタイプにまんまとやられてしまったこと。
こうならないためにも、前情報をしっかり仕入れて、精査して、レッスン内容に盛り込むことが重要です。
また、その生徒さんにとって、日本語が外国語であるとは限りません。
「日本語」という言語が、その生徒さんにとってどんな位置づけなのかを把握することも重要です。
「外国語として日本語を学ぶ生徒さん」と、「バイリンガルの二言語のうちの一つが日本語だという生徒さん」とでも、持っている日本語スキルの特徴や成分が異なります。
外国語として日本語を学ぶ生徒さんで、特に文法積み上げ式で学んできた人なら、どこまで理解していて、どこから未習なのかが把握しやすいでしょう。レッスンプランや使用する教科書も設定しやすいと思います。
一方、日本にルーツがあったり、日本人だけど海外育ち、といった背景を持つ人の場合、ものすごくランダムに日本語の知識を吸収している可能性が高く、前者と同じアプローチのレッスンでは、うまくいきません。
以前、日本人の両親のもとに生まれ、子どものころ普通に日本語が話せていたけど、物心がついてからずっと海外で生活しているので、忘れてしまった日本語を思い出すためにレッスンを受講したい、という生徒さんがいました。
が、いざ話してみると、「子どものころ普通に話せていた」と言うわりに、文法はめちゃくちゃ、動詞の活用もままならない、でも身の回りのものは結構言える、家庭で話すようなかなりくだけた表現も言える(例:〜ちょうだい、〜んだもん 等)、という状況でした。
いつもならその場で仮のレッスンプランを提示するのですが、その日はそれができず、レッスン後に改めて作ったものをチャットで送って提案したところ、後日、無事に継続となりましたが、生徒さんの日本語レベル判定の複雑さ、準備や想定の不足を痛感した出来事となりました。
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このような経験を経て、振り返り、学び、いかに生徒さん一人ひとりのレッスンを効果的に作っていけるかが、日本語教師の腕の見せどころです💪
1-2. この記事で書くこと
この記事では、私の経験をもとに、私なりの、
「トライアルの事前ヒアリングのコツ」
「ヒアリング内容をレッスンに反映させる際の工夫」
「トライアル前に気をつけていること」
「トライアル後に気をつけていること」
を順を追って放出していきます🐘!
あくまでもわたし個人の経験やアイデアにはなりますが、日本語教師の方や、日本語教育に興味のある方に、なにか一つでも「なるほど!」と思っていただけるような情報を発信できればうれしいです。
なお、この記事では、「トライアルレッスン」について、以下のような前提で考えていきます。
マンツーマンのオンライン日本語レッスン
トライアルレッスンを1回行ったあと、生徒さんが継続するかどうかを決める
トライアルレッスンは30分〜50分程度(相手の希望による)
トライアルレッスン中に自己紹介、授業体験、レッスンプランの提案や教材の相談、質疑応答などを行う
それでは、早速始めましょう!
2. トライアルレッスンのコツ
さて、先述の通り、トライアルレッスンをする際に重要なのは、
「事前に必要な情報を聞き出して準備すること」です。
これが十分でないと、生徒さんに寄り添ったレッスンはできないでしょう。
生徒さんの文化背景や日本語のレベル、ニーズ、個性などを考慮して、
レッスンプランや教材を構築していくことが重要です。
以下、もう少し具体的に整理します。
2-1.事前ヒアリング
トライアルレッスンの準備をするために、事前にさまざまな情報を聞いておくことが大切です。
ヒアリングの方法は、チャットのやり取り、アンケート形式、ビデオチャットなど、教師の方のやりやすい方法でよいでしょう。
やり取りの際の言語について、わたしの場合、生徒さんが日本語で連絡してきた場合はかならず日本語で返し、英語で連絡してきた場合は、「あいさつだけ日本語で本文は英語で返す」か、「日本語版と英語版の両方を書く」ようにしています。
たとえ生徒さんからの連絡が不完全な日本語でも、ライティングに挑戦している気持ちの芽を摘まないようにするためです。
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まずは基本的なこと、
①簡単なプロフィール(名前、年齢、国籍、メールアドレスなど)
②オンラインレッスンを始めたい理由や目標、学習経験(年数、レベル、使用教科書、ひらがな・カタカナが読めるかなど)
などを聞きます。
ここで、追加で聞いておいて便利だった項目は、
③「現在どこに住んでいるか?」
④「教育機関やオンラインでの学習経験がある場合は、先生の国籍はどこか&マンツーマンまたは集団授業?」
⑤「4技能の得手不得手」
⑥「趣味嗜好」
です。
国籍とは別に、現在の居住地を聞いておくと、どんな文化や言語に囲まれて生活しているかが少し想定でき、当日生徒さんが自己紹介をする際に、こちらからも質問しやすくなります。
また、実際に日本人と話したことがあるかどうか、自分の他に日本語学習者がいる環境に身を置いたことがあるかどうかも結構重要です。
当日、生徒さんの話を聞きながら、ちょっと変な言い回しや、間違って覚えていそうな言葉遣いなどに気づいたときに、その理由を少し想定しやすくなります。
さらに、生徒さんから知らされた日本語レベルとこちらの想定が大きくずれてしまうのを避けるために、4技能の得手不得手を聞いておくと、ギャップが多少は小さくなるかもしれません。
また、趣味や好きなことについて聞いておくと、こちらも少し予習ができるので、当日話を弾ませやすいと思います。
ここで、忘れがちなのが、
⑦「目標をいつごろまでに達成したいか」
ということです。
目標を聞くと、
「JLPT合格」
「日常会話」
「日本旅行中のコミュニケーション」
「字幕なしでアニメが見たい」
「日本の大学に入りたい」
など、さまざまな答えが返ってくると思います。
この答えから、レッスンプランの大まかな方向性は決められますが、トライアルレッスン中に仮のレッスンプランを提示するためには、目標達成の時期から逆算して考える必要が出てきます。
そのため、事前に生徒さんが今後のレッスンに対してイメージしていることをできるだけ聞いておくことが大切です。
もし、生徒さんの方ではっきりしたイメージが無い場合は、3ヶ月でこれぐらい、半年でこれぐらい、といった感じでざっくり目標を決めてあげるのも一つかと思います。
その他、生徒さんの負担にならない範囲で、
⑧「これまでの日本語学習の中で楽しかったこと・困ったこと」
⑨「使用したことのある教科書が自分に合っていたかどうか
⑩「自分の性格や傾向」
なども聞いておくと、自分が今後どのように相手の学習をサポートしていけばいいのか、ヒントがもらえるはずです。
以上、わたしの経験に基づき、ヒアリングの10要素をご紹介しましたが、
ヒアリングの質問があまりにもボリューミーだと、生徒さんもいきなり疲れてしまうと思うので、必ず確認する基本的な項目以外は、随時、取捨選択して構いません。
事前に聞かなくても、トライアル中に聞くチャンスはあるはずです。
まとめると、このような感じです。
[必ず確認する項目]
①簡単なプロフィール
(名前、年齢、国籍、メールアドレスなど)
②オンラインレッスンを始めたい理由や目標、学習経験
(年数、レベル、使用教科書、ひらがな・カタカナが読めるかなど)
[必要に応じて&生徒さんの負担にならない範囲で聞けるといい項目]
③「現在どこに住んでいるか?」
④「教育機関やオンラインでの学習経験がある場合は、先生の国籍はどこか&マンツーマンまたは集団授業か?」
⑤「4技能の得手不得手」
⑥「趣味嗜好」
⑦「目標をいつごろまでに達成したいか」
⑧「これまでの日本語学習の中で楽しかったこと・困ったこと」
⑨「使用したことのある教科書が自分に合っていたかどうか」
⑩「自分の性格や傾向」
次のセクションでは、
ヒアリング内容をどうレッスンに反映させるか、について考えていきます。
2-2.ヒアリング内容の反映
ヒアリングをして、情報を仕入れたら、そこから読み取れることを整理し、実際のレッスンに盛り込んでいく作業に移ります。
例えば、こんな生徒さんの場合、どのように準備すればいいでしょうか?
実際に経験したケースをいくつかご紹介します。
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--Case1. ひらがな・カタカナの習得がこれからな生徒さん
レッスンを準備する上で、生徒さんがどれくらい日本語の文字が読めるかを確認することはとても重要です。
例えば、ひらがな・カタカナの学習について尋ねると、
「最近勉強し始めた」
「ひらがなはわかるけどカタカナはちょっと…」
という答えが返ってくることがあります。
この場合、トライアルレッスンの教材にアルファベットでルビを振っておくほうが、当日スムーズに進められるでしょう。
一方、あえてルビを振らないことで、相手の能力を確認することもできます。
トライアルレッスンの時間や、レッスン内容のバランスなどに応じて、
レッスンの円滑さ
レベルチェック
のどちらを優先すべきかを判断する必要があります。
--Case2. 趣味や好きなことを事前に教えてくれた生徒さん
生徒さんの趣味や好きなことを事前に聞いて、「アニメ」「まんが」「ゲーム」「料理」「ハイキング」など、ざっくりとした返事が返ってきたとします。
それをトライアルレッスンの中で深堀りしていける仕掛けを用意しておくのがおすすめです。
例えば、関連話題を授業体験中の例文や練習問題に盛り込む、という方法があります。
例文を読んだり、問題を解いたりする中で、「あなたはどうですか?」と生徒さん自身の話に持っていきやすくなります。
すると、生徒さんは、より自分事として捉えることができ、もっと話したいと思ってくれる可能性が高まります。
それに伴い、該当の文法や語彙の理解も促進できるでしょう。
さらに、「先生が自分に興味を持ってくれている」と感じやすくなり、初対面であっても親しみを持ってもらえる可能性が高まります。
--Case3. 会話練習のためにレッスンを受けたい生徒さん
レッスンを受講する目的や目標を聞くと、
「会話練習」という答えが返ってくることもしばしばです。
一言に「会話練習」といっても、どんな状況でどんな人と話したいかによって練習の仕方は変わります。
また、発音が苦手なのか、文が作れないのか、母語のときでも考えを口に出すのが苦手なのか、など、会話を練習したい根本的な理由もあるはずです。
こういった部分を知るために、レッスン中も意識的にアンテナを張り、
必要ならその場で生徒さんにもう少し詳細を聞いてもいいと思います。
また、私が大学院生のときに、一番尊敬していた教授から教わったことを、今でも日本語教師としてのモットーにしています。それは、
「どう言えばいいかわからないけど、こんなことが言いたいんだ!」という動機を起こさせ、レッスン中に「言えるようになった!」という感覚まで持っていける教師は、すごい。
そのためには、会話練習の場面をうまく設定し、そこに生徒さんを没入させなければいけません。
生徒さんの趣味や興味に関連する話題を選ぶ
生徒さんにとって身近な環境や人間関係を例に練習する
生徒さん自身の経験や過去のエピソードを使う
イラストや会話例をうまく使って視覚的に補う
といった、生徒さんが「こうゆうことあるある!」と感じられて、かつ「日本語で表現したい!」と思えるような仕掛けを用意していきたいですね。
--Case4. 日本旅行のためにレッスンを受けたい生徒さん
いろんな目的を持った生徒さんがいますが、
日本旅行のために受講したいという生徒さんも多いのではないでしょうか。
この場合、いろんなアプローチが可能かと思いますが、例えば、スライドに日本地図を用意しておいて、どこに行ってみたいかを話す準備をしておくと、初対面でも取っ掛かりやすいと思います。
そこから派生して、相手の国についても話したい場合は、相手の国の地図も用意しておいてください。
その他、日本料理やアウトドアアクティビティなど、日本旅行に関連するイラストや語彙リストを画面共有できるようにしておくと、もし生徒さんの語彙力が足りなくても会話の流れに持ち込みやすくなります。
日本人と話す楽しさや、自分も日本語が話せるという感覚を少しでも感じてもらえるとうれしいですよね。
--Case5. JLPTの受験レベルがわからない生徒さん
JLPTの受験対策をしたい生徒さんもたくさんいらっしゃいます。
しかし、JLPTのどのレベルを受験したいか聞いても、生徒さん自身で判断できない場合があります。
以前、実際に、
「母親が日本人、小学校低学年ぐらいまで日本に住んでいて、それ以降はずっと海外で生活。母親とは日本語でなんとなくコミュニケーションができ、ひらがなとカタカナと、小学校で習うぐらいの漢字はわかる。体系的に勉強したことはない。将来日本での進学/就職に挑戦する可能性が出てきたからJLPTやってみたい。でも、わたしってどのレベル?」
という生徒さんがいらっしゃいました。
トライアルレッスンの様子を見て考えるのもアリですが、事前にレベルチェックのための問題を送付するのも一つです。
わたしの場合、「Google Forms」 で漢字や語彙、文法の4択問題を作って送ったことがあります。「Google Forms」だと、生徒さんが送信した回答を見たり、間違った設問のところにフィードバックを書いたりするのが簡単なので、個人的におすすめしたいツールです。
オリジナルで問題を作るのが難しい場合は、JLPTのホームページにあるサンプルのURLを紹介するのでも十分だと思います。当日、どれぐらい解けているかを確認して、受験するレベルや時期を相談します。
ただし、明確な目標がある場合(例:大学の受験申し込み時に提出する、就職活動のために使うなど)は、募集要項内の基準や提出時期などの確認を怠らないよう気をつけてください。
--Case6. リスニングを強化したい生徒さん
もし、リスニングが苦手だという申告があった場合は、事前のやり取りの一部をあえてボイスメッセージで行うという方法があります(生徒さんのレベルに合わせて、スクリプトをつけても可)。
当日、そのボイスメッセージを聞いた生徒さんの感想を聞きながら、どんな練習が必要かを考えることができます。
難しいツールを使わなくても、「Zoom」や「Preplyなどの学習プラットフォーム」のオンラインビデオツールにすでに備わっている基本的な機能で、できることはたくさんあります。
または、音読でアプローチすることも可能です。
例えば、教師の録音と生徒さんの録音、それぞれの音声を照らし合わせて、一緒に相違点を見つけていく、という方法です。
事前課題として生徒さんに短い文章を送り、音読→録音したものを送ってもらえば、当日の教材として使えることはもちろん、生徒さんが日本語を話している様子を前もって知れるので、心の準備ができます👍
リスニングが苦手な人とリスニングの問題をひたすらやる、というのは、決して間違ってはいませんが、別の言語能力と合わせて苦手分野を補っていくアプローチもぜひ試していきたい手法だと思っています。
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…以上、例を挙げ始めるとキリがありませんが、ちょっとした情報でも、さまざまな手法に展開できるので、見逃さないようにしたいですね。
もっと具体的な事例については、また後日別の記事で紹介させていただく予定です。
2-3.レッスン前のアウトライン共有
わたしは、レッスンのアウトラインや、生徒さんに事前に取り組んでほしい・考えておいてほしいこと、が決まってきたら、それらを事前に共有しておくようにしています。
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共有の仕方は各先生のやり方でいいと思います。
わたしの場合は、「Googleスライド」に、
トライアルレッスンのアウトライン
生徒さんから仕入れた情報のレジュメ
レッスンの予約やキャンセルの仕方
わたしの自己紹介
一緒に取り組む練習問題や会話のトピック
事前課題がある場合は、その概要やサンプルなど
などを書き込み、リンクを送って共有しています。
当日も、このページを画面共有し、その場で必要に応じてページを増やしたり、生徒さんがわからなかった言葉や文法をメモしたりしています。
自分がトライアルレッスンを受ける立場だったら、当日何をするかわからないまま、というのは不安なので、このように事前にレッスンの枠組みをイメージしてもらえるようにしています。
2-4.レッスン後のフォローアップ
トライアルレッスンが終わったら、必ず連絡を入れるようにしています。
参加してくれたことへの感謝、私にとっても有意義な時間だったという旨を伝えます。
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また、トライアルレッスン中にレッスンプランを決めきれなかった場合は、あとでまとめたものを送ります。
他にも、特に漢字や語彙の知識を着実に増やしていきたいという生徒さんの場合は、トライアルレッスンで出てきた新しい知識を問うクイズ(5〜10問ぐらい)を「Google Forms」で作成し、次回までの宿題として送ることもあります。
これは、レッスン当日と復習の流れを理解し、レッスンを継続するイメージを膨らませてもらうためです。
以上のような、「事前ヒアリングからレッスン後のフォローアップまで」の流れを意識することで、トライアルレッスンの質がぐんっと上がり、継続率アップが期待できると思います!
3. まとめ
この記事では、オンライン日本語レッスンのトライアルレッスンのコツをご紹介しました。
トライアルで意識したい大きな流れは、
1.生徒さんの情報をしっかりヒアリングする
2.ヒアリングした内容をレッスン内容に反映させる
3.レッスン前に、当日のアウトラインや事前課題を共有する
4.レッスン後に、フォローアップの連絡を入れる
です。
その中でも特に、
ヒアリングでどんなことを聞くか
ヒアリングした内容をどうレッスン内容に反映させるか
というところに、私なりの経験が詰まっていたと思います。
生徒さん一人ひとりの背景に寄り添い、
綱渡りではない、地に足のついたトライアルレッスンを通して、
ぜひ新規生徒さんの継続につなげたいですね!
この記事が、なにか一つでもお役に立てれば幸いです。
次回の記事では、さらに深掘りして、
より具体的な事例をご紹介したいと思っています。
フォロー・スキ、嬉しいです。
継続的な執筆のために、サポートいただければ、とても励みになります!
お読みいただきありがとうございました!
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〈6/2追記〉
Part 2 も 書きましたので、読んでいただけたら嬉しいです\(^o^)/