弥勒の魅力「バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰」三井記念美術館
東京駅周辺美術館共通券(2冊目)もそろそろ期限が迫ってきたので、三井記念美術館で開催中の「バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰」に行ってきました。
ガンダーラの仏像が好きという友人がいて、その影響を受けてこちらの展覧会へ行くことに。
過去からの弥勒信仰の流れを辿るだけではなく、タリバンのバーミヤン破壊が私が想像していた以上に酷いものだというのを確認する機会になりました。
東大仏と太陽神から始まり、アジア、日本の弥勒信仰をたどる構成。
太陽神と弥勒菩薩のつながり、弥勒信仰がどう広がったのかを美しい仏像、繊細な彫刻とともに見ていくので楽しく見ることができます。
玄奘三蔵(三蔵法師)のシルクロードの旅路はコテンラジオで聴いたことを思い出しました。
バーミヤンの調査記録、壁画の書き起こし図、現在のバーミヤンの映像を含めて見ると、壁画には風化している部分があったとはいえ跡形もなく破壊され永久に失われたというのが何を考えてたんだろうと憤りを感じました。
なぜ権力者は文化を破壊する方向に行くんだろうか。過去の権力を否定するためだろうとは想像できるけれど、他のやり方にして欲しい。
重厚な雰囲気の展示室で見るとより厳かな感じがします。如庵を再現した展示室に《奉献小塔》が展示されているのも趣があってよかった。
大きな美術館ではないですが、充実した展示だったと思います。
平山郁夫シルクロード美術館の活躍ぶりがすごくて、行ってみたくなりました。
◾️おまけ
スープストックトーキョーでランチ。
「フェルメールの“牛乳を注ぐ女”のスープ」と「ゴッホの玉葱のスープ」のセット