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ピンクとブルー「福田平八郎×琳派」山種美術館

福田平八郎没後50年ということで、春先に中之島美術館で展覧会を見てきたが、山種美術館でも開催されるということで訪問。
こちらは福田平八郎×琳派という組み合わせでの展示。図録セット券がお得なので、迷わずこちらを選択して予約。山種さんの図録は小さめなのがいい。

前に「犬派?猫派?」で来た時はかなり混雑していたので覚悟していたが、今回は想像していたよりも混んでいなかったので非常に見やすかった。

前半が福田平八郎作品、後半が琳派の作品という構成。
まずは筍が目に入ってきて、そこから作品の変遷を辿っていくと、どんどん削ぎ落とされていく感じがする。
《漣》は中之島美術館で見たものよりもさらにシンプルな線で描かれていた。これなら描けそうという定番の会話も聞こえてくる。
他にも中之島美術館で見たモチーフと同じ作品がいくつかあり、記憶しているものとの違いを楽しみながら見ることができた。

《紅白餅》は水色に紅白餅の白とピンクが可愛いらしく、カフェ椿でこの作品をモチーフにした和菓子ことほぎでお茶を。可愛いだけではなく、もちろん美味しい。

《彩秋》柿の葉とすすき。
色づき始めた葉の色がいい

第2章は琳派の世界。
俵屋宗達、酒井抱一、鈴木其一などの作品が並ぶ。琳派の作品が好きなので、福田平八郎作品と一緒に見られるのは贅沢。作品も多めでたっぷり楽しめた。
俵屋宗達の描く鹿、犬はどことなく間抜けなのが面白い。可愛いとはちょっと違う魅力を感じる。

第3章は近代・現代日本画にみる琳派的な造形というタイトルで、近代日本画の作品が展示。
コレクションルームでは牧進の《寒庭聖雪》があり、あの雀のピー太にまた会えたのが嬉しい。

2周目をぐるっとまわってから、ミュージアムショップで図録を引き換え、ポストカードも購入。
カフェでお茶をして、国立新美術館の田名網敬一展に向かいます。

図録とポストカード


◾️おまけ
カフェ椿でお茶
《紅白餅》をモチーフにしたことほぎ

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