見出し画像

デザイン=編集「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」東京ステーションギャラリー

90年代に日本にやってきたコンランショップ。
おしゃれなインテリアのお店の代表格という感じで、BRUTUSやCasa BRUTUSといったマガジンハウスの雑誌でコンラン卿をよく見かけた記憶が。当時は人のよさそうなおしゃれおじいちゃんだなと思っていた。トレードマークの青いシャツも思い浮かぶ。

そんなコンラン卿の業績を振り返る展覧会。
東京駅周辺美術館共通券を購入した時に年間スケジュールを見て楽しみにしていたので、開幕後わりと早めに訪問。

章立てはこんな感じ。
〇デザイナー、コンランのはじまり
〇起業の志:ハビタとザ・コンランショップ
〇食とレストラン
〇再生プロジェクトと建築/インテリア
〇バートン・コート自邸
〇ものづくり:ベンチマークとプロダクト
〇⽇本におけるプロジェクト
〇未来にむけて

若い時のコンラン卿(まだサーではないけど)、イメージと違う。なんかギラギラしてそう。
でも、テキスタイルも食器もどれも素敵で、今でも新しさを感じる。
ハビタの店内再現スペースは、いま見たらぜんぜんなんとも思わないけど、これはこっちのお店、あれはあっちのお店でと専門店で買っていたことを考えたら驚きの光景だったことは想像できる。
そしていま見てもおしゃれなディスプレイ。ハビタで買うことがステータスだったのではという気がする。

各章ごとにコンラン卿に関係する人のインタビューが流れている。息子さんや奈良の吉野に住んでいるというお孫さんなど家族や仕事仲間、そしてやはり登場したマガジンハウス西野善太さん。コンラン卿は編集者だという内容の話をしていました。隣にはCasa BRUTUSのバックナンバーも。昔のロゴ懐かしい。
意外なところでは食のエッセイを書く平野紗季子さんも。コンラン卿がやっているとは知らずにロンドンでレストランに行ったこと、レストラン経営の本がとても実用的と話していて、読んでみたくなりました。

モダン・ブリテンをデザインするというサブタイトルの通り、現代イギリスのデザインを牽引してきたことがわかる内容でした。
グッズもおしゃれなものが多かった。カセットプレイヤーは若者を困惑させていましたが。これがなんなのか、そしてどう使うのかわからないようでした。なんでカセットテープなんだろう…。

デザインした家具や食器だけではなく、ショップ、レストラン、仕事場と自邸と網羅的に見ることで、デザインは編集だというのは納得だなと思って会場を後にしました。

自邸の壁には何台もずらり
仕事場再現
「簡素の美」に目がいく
モックアップ
後ろのスケッチが素敵
このデザインのジップバッグが可愛かった


購入したポストカード


◾️おまけ
東京駅の八重北食堂にある日式台湾食堂 WUMEIでランチ。

麺線のセット
焼き小籠包

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集