応挙イヤーの幕開け「唐からごのみ―国宝 雪松図と中国の書画―」三井記念美術館
三井記念美術館の2025年のラインナップを見ていておおっ!となったのが円山応挙展。
大阪中之島美術館でも応挙と若冲の屏風が一般公開されるし、2025年は勝手に応挙イヤーと考えることにすることに。
というわけで、応挙イヤーの幕開けに相応しい「唐からごのみ―国宝 雪松図と中国の書画―」に雪松図を見に行ってきました。
展覧会の趣旨はこちら
拓本から始まり、雪松図、中国の書画が紹介されていきます。
拓本をこんなにまとめて見たことがなかったので、とても面白かった。こんなに綺麗にとれるんだとか、石碑の状態がいい時に拓本とってあったから貴重な記録なのか、などなど内容は読めないけど見ていて楽しい。
キャプションには、元の石碑についてや三井高堅が入手するまでに誰の手を辿ってきたかといった来歴も書かれていて、コレクションにかける並々ならぬ思いも感じます。鑑蔵印を捺しすぎる人もいて、コレクターの個性や人間味が伝わってきました。
最初は拓本か…、よくわからないなと思ってたのに、思いのほか楽しめました。
そして、冬のお楽しみ応挙の《雪松図》です。
毎年、この時期に公開されていることを知ったのが去年。なので、今年で2回目です。
雪の部分があえての塗り残しというのを年始に読んだ辻惟雄先生の本で知って、改めて見ると確かに!となりました。
美術館に行くと、知らなくても充分楽しめるけど、知ってるとなお楽しめるというのはがあるなと思います。
その他にも中国伝来の作品が多く展示されています。名前見たことある、という作者がずらり。ほとんどに「伝」がついていて、来歴不明だったり、箱書には書いてあるけどもしかしたら違うかもなど「伝」の理由もさまざまでした。(うろ覚え)
牧谿は猿の他に、葉野菜とらっきょうの絵があり、不思議な面白さがありました。
今回、いちばんの収穫は「東アジアの人物画において、ねじりパンのような被り物の男性が描かれていれば、ほぼ諸葛亮とみて間違いない」ということ。次から絵を見るときの参考にしよう。
◾️今日のランチ
ヤエチカのエリックサウスで奮発してエリックミールスを