女性はなぜ胸を隠したがり、おっぱいを強調した服を着るのか?
以前に、胸の大きな女性とお付き合いしていたことがあるのですが、ある時ふと「私、普段、胸を隠すようにしているから」と言われたことがありました。
みんなが憧れるような華奢で豊満なボディにも関わらず、胸の大きさがさもコンプレックスかのような言い方で、「へぇ、そうなん?」と純粋に疑問に思い、そう返した覚えがあります。
また、その前にお別れした彼女はーーあんまり具体的に言うと怒られてしまうので、ぼかして書きますがーー大きすぎず決して小さくはないぐらいのサイズでした。
すると、今回も「私、見られるの嫌やし、あえてブラしないようにしてるねん」「胸ないキャラで売ってるんで」みたいなことを冗談めかしく話していました。
このご時世、InstagramやTikTokを開けば、胸を露にした画像や動画がいくらでも出てきますよね。そしてそんなコンテンツがウケたりしてるわけじゃないですか。
しかし、僕が今まで実際に知り合ってきた胸の大きい女性たちと、そんなSNS上で見かける女性とではあまりにも乖離があったので、少し前から「女性特有の謎」として僕の中でふつふつと疑問に感じていたんです。
「胸の大きさをアピールする女性と、隠したがる女性がいるのはなぜなのか?」
「この両者の違いはいったい何なのか?」
そんなタイミングで、最近知ったとある奇抜な研究から、「あぁこれはそういうことだったんだろうな!」と、この何気ない謎を解くことができたので今日はそれをシェアしたいと思います。
フランスの南ブルターニュ大学の心理学者ニコラス・ゲーガン教授は言いました。
「胸の話なくして女性の魅力を語ることはできない。女性の胸のサイズによって男性の行動が変わるのか、研究してみなくては!」
そこで始まったのがこのバストサイズの研究でした。
ゲーガン教授はまず標準的な魅力度の顔をしたAカップの女子大生を雇います。
この女子大生に1日に1時間ずつ、合計12日間、同じTシャツに同じジーンズを履いてフランスのとあるクラブに一人でじっと座っているように指示をしました。
注目すべき点はここからです。1日目はAカップのブラを、2日目はBカップに見えるブラを、そして3日目はCカップに見えるブラを付けてもらったのです。
そして、何人の男性が声をかけてくるかを測定しました。
さて、結果はどうだったでしょうか。
この女子大生がAカップのときに声をかけてきた男性は13人。
Bカップのときは19人。
そして、なんとCカップのときは44人もの男性が声をかけてきたのでした。
同じ人で同じ服装にも関わらず、胸の大きさだけでこれだけもの結果が大きく変わったのです。
この研究はナイトクラブだけではなくバーでも行われましたが、こちらも以下ような結果となりました。
Aカップは5人
Bカップは9人
Cカップは16人
やはり、胸が大きいほど男性から言い寄ってこられやすいことがわかったのです。
(ナンパだけではなく、ヒッチハイクでもカップ数が大きい女性の方が、男性の運転手はとまってくれやすいということがわかりました)
以前、元恋人が「胸が大きいというだけでエロい女だと思われたりするから嫌だ」と話していましたが、そのときは「あー確かに言われてみればそう見えるかもなぁ」と思ったのですが、研究によると、まさに「"胸の大きい女性は性欲が強い"と男性は無意識に思い込んでしまう」傾向があるそうです。
そういったこともあり、胸の大きい女性は男から声をかけられやすいのです。
また、変な男が寄ってくるということ以外にもマイナス面はあります。
それは、「胸が大きれば大きいほど頭が悪い」という印象が形成されてしまうことです。
胸の大きさはAカップからCカップまで上昇していけばいくほど知的であると評価されるのですが、Dカップになると急激に知的面での印象が低下し、頭が悪く見えてしまうのです。
(※ヒッチハイクのときと同様に、評価者が女性の場合は影響はありません)
つまり、いいね数やフォロワー数の獲得のために男たちの欲望を鷲掴みにしたいという点において、胸を露にしたコンテンツはある意味、学術的に正しい選択であり、
一方で、胸の大きさを隠してきた僕の元恋人たちは、
胸が大きいというだけで不必要に男が寄ってきて、かつ淫らな女だと思われ、決して知的には見えない、ということを彼女たちは理解していて、それらを排除しようしてきたのではないかなぁと僕は思いました。
今まで胸が小さすぎることが悩みだと言う友人は何人かいましたが、胸は大きすぎても悩みの種になり、
男性からしたらなかなか気づいてあげられないところかもしれませんが、女性は"女性"というだけでコンプレックスになりえるのです。
さて、これまでいろいろと書いてきましたが、今日の結論はこれに尽きます。
男ってバカね。
■補足
※豊満な胸が好き理由
男性が豊満な胸の女性を好む理由は、進化心理学では長らく謎でした。というのも女性の胸の大きさは、授乳能力とまったく関係がないからです。
胸が小さくても、授乳には何ら差し支えはなく、巨乳は子育てに有利になる特徴ではないのです。
では、なぜ男は大きな胸を好むのか。
これはあくまで仮説にすぎませんが、ハーバード大学の人類学者フランク・マーロー曰く、大きくて垂れ下がっていない胸は、女性の年齢(ひいては繁殖能力)を示すわかりやすい指標になるから、です。
大きくて重たい胸は、年をとるとはっきりわかるほど垂れ下がります。
祖先の環境には、女性の年齢がわかる運転免許証も出生証明書もありません。暦も誕生日の概念すらないので、女性自身も自分の正確な年齢を知りませんでした。
そのため祖先の男たちは、何らかの身体的特徴から、女性の年齢と子孫を残すことができるかどうかを推測しなければなりません。
そこでに役に立ったのが「胸の大きさ」です。
胸の形状はかなり信頼できるサインになりますが、それには加齢によってはっきりと形が変わるほどの大きな胸である必要があります。
男たちは、垂れていない大きな胸を持っている女性を選べば、確実に若い女性と関係を結ぶことができたので、より大きな胸に魅力を感じるようになった、というのがマーローの仮説です。
子どもをたくさん産める女性の証拠として考えられていたんですね。
■参考文献/オススメ書籍
『美人の正体』(越智啓太)
『進化心理学から考えるホモサピエンス』(アラン・S・ミラー)
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大学生の頃、初めて便箋7枚ものブログのファンレターをもらった時のことを今でもよく覚えています。自分の文章が誰かの世界を救ったのかととても嬉しかった。その原体験で今もやらせてもらっています。 "優しくて易しい社会科学"を目指して、感動しながら学べるものを作っていきたいです。