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久しぶりのお菓子づくり

我が家に新しいオーブンがやってくることになった。

10年以上前に購入したヘルシオは当時からすこし調子が悪くて、ダイヤルを回してパネルに出る温度や機能を選ぶのだけれど、それがなかなかうまくいかなかった。

きちんと修理に出さないまま10年以上、なんだか使いづらいこともあって出番が少ないまま買い替えとなった。

新しいオーブンが届くと決まった途端、なんだかまだ使えるのにかわいそうな気がしてきて、週末にケーキを焼いた。


何年ぶりだろう、ケーキを焼くの。

5年程前に転職してからは心の余裕がなくて、お菓子作りどころかお料理も楽しくできなかった。

以前の職場は人間関係が良かったので、プライベートのことを話す機会が多かった。様々な情報の交換があって、新しいことや楽しいこと、良いアイテムを見つければ周りの人に知らせたり、聞いたり、仕事以外の時間がとても豊かだった。
子育て中の方多かったのでそれなりに忙しくはあったものの、生活を楽しんでる人が多かった。
そんな環境にいた時は私も休日に好きなことを楽しむ心の余裕があったのだと振り返ってみて思う。


それに気付かせてくれた今回のキャロットケーキ。
久しぶりに焼いたケーキは家族が美味しい美味しいと食べてくれた。

我が家を離れる前にほっとする時間をくれたオーブン。
クリスマスに初めて丸ごとローストチキンが焼いたのも、初めてシフォンケーキを焼いたのも、私はこのオーブンだった。そういえば当時付き合っていた彼に我が家自慢のマカロニグラタンを初めて焼いたのもこのオーブン。

いろいろ思い出のあるオーブンは幸せな時間をたくさんくれたし、最後に思い出を振り返る時間までくれた。

古いオーブンは名残惜しいけど、これから次の新しいオーブンを大いに活用して、大切な人たちと笑顔で楽しい時間を過ごそうと思う。


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