育児日記6|初めて娘2歳をしっかり叱った
理由はご飯ポイポイ。食事に飽きると、ご飯を握って「ポイポイっ」と言いながら、テーブルに床にぶちまける。これまではご愛嬌で、半ば微笑ましく見守ってきたけれど、丁寧に作ったご飯をぶちまけられると気分はいいものではない。トラウマにならん程度に叱ることにした。
とはいえ、叱るのって難しい。あくまでもこちらは「ご飯をお粗末にしてくれるな」ということを伝えたいだけなのだが、正攻法で諭したところで2歳娘がどこまで理解できるのか心許ない(実際かなり理解してる気もするのだが……)。かといって、大声出したり手を上げたりしては親への憎しみが深まるだけだ。
ゆとり世代である私自身、怒鳴られたり暴力を振るわれたりは自分が絶対にされたくないこともあって、恐怖を植え付けることで学習させることはナンセンスだし逆効果だと思ってる。結局、叱ることに最適解などなくて、どの家庭もどの先生も銘々苦悩しているんだろうなぁと痛感する次第だ。
結局私がやったのは、娘の顔を両手で固定して目を凝視し「ご飯を粗末にしたらご飯に失礼だ。父ちゃんも悲しいんだ」ということを淡々と伝えるということだった。しかし全然伝わらん。娘2歳、目は逸らすわ、歌は歌うわ、途中で急にギャン泣きするわ。
理解するまで諭そうとして、めちゃくちゃに泣かれて、しかりまだ理解は及んでないだろうと思い、最後には床のご飯粒を拾わせた(というか、一緒に拾った)。ところが娘2歳、拾ったご飯粒を喜んで食べ始めてしまい、反省する気配は皆無。さらに自分で捨てたとはいえ、床に落ちたお米を食べさせるのは些か虐待みがあるのではないかと、メタ自分が疑義を提起したため自己嫌悪は再び自分へと向かう。難しい……。どんなに子供のころやらかしていたって、大人になれば皆変わらないと思うのだけど甘いだろうか。育児の中に、叱るということはどれだけ大切なのだろうか。
もう当分叱ることはなさそうだと、思いたい(が、それは当分無理そうだ)。