25歳、父を亡くしましたー1.親が元気なうちに話し合おう:①延命治療

親が元気なうちに話しておくべきこと一つ目は「延命治療」について。

どこまでの延命治療をするのか

これは家族であらかじめ元気なうちに話し合っておくのが良いと痛感しています。

父が最後に入院して最初に、確か「延命治療どうしますか」という誓約書みたいなものを書かされた気がします。
そこで延命希望としたのか…記憶曖昧なのですが、結果として父には最期まで延命治療をしていただきました。

入院中、何度か「今夜がヤマです」と言われました。
そのヤマ、3回くらいは超えてくれたのですが、超えるたびに管の数が増える、呼吸器のレベルが上がる、父からは早く死んでしまいたいと言われる…

本人も、もちろん看病する側の家族も辛いです。

3回目危篤になりかけた時に医師が使った点滴は「ドーパミン」
自分は医療の知識ないものの「延命治療をしているのだ」と思いました。

そこから少し持ち直して、数日後には、後から知ったのですが中治り現象(※)というものにも遭遇して父と話すことができたので、一概に延命をしなければよかったとは思いませんが…

その中治り現象の後は呼吸器のレベルも上がり、とにかく苦しそうな最期となってしまいました。

これでよかったのか
父は最期は苦しくなく眠りにつけたのか

誰にもわかりません。

ただ、あらかじめ「自分に万が一があった時にはここまでは治療してほしい、これ以上はやめてほしい」と話し合えていたら。

もう少し穏やかに見送ることができたかもしれない

そんなことを思います。

とはいえ、もし延命をしていなければ最後の中治りで話すこともできていなかったかもしれない。


結局、何が正解なのか私の経験ではわからないというのが答えになってしまいますが、誰しもが中治りするわけではないことを考えれば、あらかじめ、自分の最期に、家族の最期にどうするのが良いかというのは話し合っておくのが最適解と思いました。

※中治りとは

もうまもなく死を迎えると思われていた患者さんが劇的に回復することがあります。例えば、「飲食物を口に入れられなかったのに急に食欲が戻る」「朦朧としていた意識が急にはっきりする」などの現象です。

これは「中治り現象」と呼ばれるもの。ご家族からすると喜ばしいことですが、医療スタッフからすると「一時的な回復であり、もうすぐに臨終を迎える合図である」と考えられることが多いです。

https://y-osohshiki.com/column/472

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