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#443 ママコンテンツの飽和に悩む相談から考える。使い捨てされない発信に必要なことは?

先日、とある音声配信を聞いていたら、育児・子育て関連の発信をされている方の悩みが紹介されていました。悩みの内容は、次のような趣旨です。

・いわゆる「ママコンテンツ」、すなわち子育て関連や、節約や片付け関連の発信をしているけれど、子どもが思春期に差しかかり、発信するネタがなくなってきた
・ホワイトカラーで在宅中心の方が発信者になりやすい面もあるため、発信市場における「ママコンテンツ」は飽和気味であると感じている
・そのため、「○○術」のようなお役立ち発信をしていても、技だけ参考にされて「使い捨て」にされないか、という不安がある

個人的には、これからの時代、ますます個人での発信者が増えていくだろうと予想していますから、同じような悩みを抱えていく方は増えていくんじゃないかな?と感じます。

子育ては、子どもの年齢によって取り巻く環境や状況も変わっていくから、発信のテーマにしやすい面は確かにありますよね。そして、「親」であることを発信のキャラクターとしていると、子どもが徐々に大きくなって、そのアイデンティティがなくなりかけた時に、これからどうしようか?と悩む方も増えていきそうです。

もちろん、現時点で「親であること」を発信のキャラクターの一部にしている人も、当然「親でない期間」はあったわけで、「親である期間」においても「親」以外の顔を持っているでしょうから、そちらで独自性は作れます。
しかし、しばらく「親」であることを中心に発信をしていると、そこに自分のアイデンティティを感じてしまって、いざ親が大きくなってきた時に、アイデンティティを見失ってしまう方も多いとのこと。

私も、今は「IT・デジタル」や「管理職のリアル」、「東南アジア経験」などを発信軸としていますが、今後も発信を継続していくにあたり、自分の発信領域が飽和状態にある、と感じた時にどのように対応していくか、は考えてみても良いかと感じました。
そこで今日は、私なりに考える独自性を失わない発信のために必要なことを3つご紹介します。


1. 良いことも悪いことも、ありのままを伝えること

1点目は、「良いことも悪いことも、ありのままを伝えること」です。
一昔前のFacebookはキラキラ系・リア充系(Facebookは若い人はあまり使ってませんが・・)、Xはネガティブ系、のようにSNSプラットフォームの特徴に応じて集まりやすい情報の特性がありますが、総じてネガティブで強い情報の方がビューを集めやすい傾向があります。

特に日本では、「良いことに対する発信」には、「ズルい」「嫉妬」が根底にあるのか、それを叩く傾向がありますね。リアルの世界においても、「上手くいっている仕事の話」はあまり話題になることはないですが、「炎上プロジェクト」のように「上手くいっていない仕事の話」の方が噂などで聞くことが多いと感じます。

私が発信を始めようと思ったときに、世に訴求したいと思っていたテーマは、ズバリ「管理職の楽しさ」なのですが、この時も同じことを考えていました。
つまり、「管理職は罰ゲーム」的な情報はかなりたくさんありましたが、「管理職になって良かった」という情報が圧倒的に不足していると感じたのです。

もちろん、無理に良い面だけを切り取って発信する必要はありませんが、良い面も悪い面もフラットに触れられれば良いのにと思っています。
特に、企業の発信など、何らかの事業的な目的がある発信は、「いい面」か「悪い面」が必要以上に盛られていることが多いように感じるんですよね。でも、現実世界は、どちらかに振り切っているというより、複雑に混じり合っているのではないでしょうか。

どうしても、似たような発信テーマが多いと、他より頭一つ抜けないと!と焦って極端な発信に走る衝動に駆られる気持ちも分かります。しかし、それがエスカレートすると求められることに当てにいくような発信になってしまいます。期待に応えないと・・を続けると、楽しいはずの発信も辛くなりますよね。だから、長く続けるためにも「ありのまま」に拘ることが大切なのかなと。

2. 発信と行動は相互作用する。行動を止めないこと

1年以上発信を続けてきて切に感じるのは、発信と行動は密連携で繋がっているということです。

発信のテーマにぶち当たるには、行動するしかありません。また、発信してしまったからにはやるしかない、という力学で、発信から行動につながるパターンもあります。
同じように、行動しているからこそ、何かの1次情報に触れたり、何なら自分のチャレンジそのものを0次情報として創り出す側に回れます。この1次情報、0次情報が往々にして面白く、「自分にしか言えない発信」になるんですね。面白いから、他の人にもシェアしたくなり、発信に繋がります。

このように、発信と行動は、常に相互作用しています。

だから、「発信テーマがなくなってきた!」を解決するには、行動するしかないんですね。何らかチャレンジし続けていれば、発信したいテーマというのは自ずと降ってくることが多いです。私自身も、別に大きなチャレンジでなくても、何らか行動ができているときには、発信したいテーマが溜まっていますし、「今日は何書こうかな〜」となかなか書きたいテーマが決まらない時は、仕事が忙しいなどで新しい行動が出来ていないときだという実感があります。

だから、常に「次は何の球が来るんだろう?」と、発信の受信者となってくれる人に対してワクワクを感じてもらうためにも、やはり行動を止めないことが大事になってくると思うのです。

3. 自分が自分の発信の一番のファンになること

最後は、「それを言ったらおしまい」かもしれませんが、やはり自分が自分の発信内容を一番愛せるかどうか、だと考えます。
noteでもスタエフでもYoutubeでも、自分のコンテンツを自分が好きでない状態でないと、なかなか辛いですよね。
別に多くの人に見られなくても、1人でも自分の発信内容や自分という人間に興味を持ってくれて、定期的に発信を見に来てくれるだけでも、かなりありがたいことです。多忙な現代人にとって、リアルの場でも自分のためにそこまで可処分時間を割り当ててくれる人はいないでしょう。

だから、似たようなテーマで発信されてる他の人のフォロワー数や、いいねの数を見て、変に比較をしない。他人のやり方を真似するよりも、自分なりのやり方、自分が考えていることに集中する、というのが大事なのかなと。

自分なりの感性・行動に集中することでかえって、1点目で述べた「良いも悪いもありのままの発信」や2点目で述べた「自らの行動が生み出す0次情報、1次情報」に基づく発信ができるはずです。

私も、自分らしい発信を忘れないように、上記3点を心掛けていきます。
発信をはじめた時の新鮮な気持ちのまま、初心忘れるべからずですね!

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林 裕也@IT企業管理職 ×「グローバル・情報・探究」
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