#321 大人になってから「熱い友達」を作る価値
いかがお過ごしでしょうか。林でございます。
先日、木下斉さんが下北沢で開催された「狂犬ポイズン会 山梨ワインと野菜を楽しみながら毒を吐く」という、いかにもヤバそうな名前の懇親会に参加してきました。笑
下北沢は10年ぶりくらい?に来ましたが、前回来たときとはまるで変わっていて、かなり面白い場所になっていました。
懇親会の会場は、BONUS TRACKにある「発酵デパートメント」の一角にあるお店です。
「やまなしワインツーリズム」仕掛け人のマスター大木さん(リリーフランキーさんに似ているとよく言われるとのこと)が、下北沢で期間限定でオープン中のところで、とても素敵な場所でした。
それぞれのワインが美味しいのはもちろんのこと、野菜の素材をふんだんに活かした一つ一つの料理も、こだわりを感じて素晴らしかったです。
この素敵な場所で、はじめて木下さんと直接色々とお話できただけで、胸熱な経験をさせてもらったのですが、それに加えて、大人になってから「熱い友達」を作る価値を大きく感じた体験となりました。
生きてると嫌なことも多いけど、やっぱこういう出会いもあるからたまらんよな〜って心底思えました。
今日は、このあたりを深掘りしてご紹介したいと思います。
大人になってから、「新しい友達」をどれくらい作れただろうか?
心から「この人といると励まされるな〜」とか「つらいときに話を聞いてもらいたい」て感じる友達を、大人になってから何人作れただろうか?とふと考えました。
学生の頃までは、「この人は尊敬できる」と心から思える友人が自然に出来ましたし、そういう人たちと過ごす時間も長かったですが、仕事をはじめてから新しく出会った人で、そこまで思える人はなかなかいませんでした。
もちろん、職場の先輩や同僚など、仕事関係で出会う人の中には、国内外問わず尊敬できる人は何人もいますが、完全に名実ともにフラットな関係の中で、新しく「尊敬できる友達」と呼べる人をあまり作る努力をして来なかった気がします。
「多くの」友達はいりませんが、「深い」友達がいると、人生の幸福度って爆上がりすると思うんですよね。
ここ数年で、職場以外の人とも少しずつ関わりを持つことが増え、年齢関係なく勝手に主観で「友達」だと思える人が何人かいますが、会社関係以外でこういう人がいるのは本当にありがたいです。
特に大人になってから、年齢関係なく「深い」友達を作るには、受け身で待っていても絶対にできませんよね。まずは、外に出て、自分をそういう環境に持っていかないとダメだし、その環境で自分なりの考えや意見をちゃんと話したり、自己開示していくことが必要です。
仕事をし出すと、それだけで結構時間を使うし、学生の頃からの友達もいるから、あえて別の友達を作らなくても、問題は生じないですよね。
でも、時間が経てば自分も周りも変わるし、結婚したりしなかったり、子どもがいたりいなかったりで、生活スタイルも変わってくるし、その時々の価値観で合う人って変わるのが普通だと思います。
年齢や時間と共に自分の価値観は変わっているのに、付き合う人間関係は同質性が高い同じ職場の人と昔からの友人だけになってしまうと、段々と無理が生じてくるし、変わる自分にベストマッチする、同じように変わっていく人たちと付き合っていくほうが純粋に楽しいと感じます。
ちょうど、懇親会で初めてお話した横山住職が、Voicyで「現代の出開張(でがいちょう)」という言葉で私が感じたことを上手く話してくれてました。
出開帳とは、寺社が秘蔵する神仏を他の場所に運び、参詣した人々が神仏と結縁出来るようにする行事のことで、江戸時代には宗派を問わず盛んに行われていたとのこと。
「現代の出開帳」とは、神仏ではなく自分自身をあえて別の場所に運び、別の分野や場所で活躍されている人と会い、話をすることで、新たな気付きがあり、人生の面白さを知れるという発想です。
ネットワーキングそのものが目的となりやすい異業種交流会なんかは全く興味がありませんが、年齢問わず「熱い友達」がいる場所に自分を連れ出してあげること。今回参加したポイズン会は、Voicyやスタエフ、noteなどで発信されているばかりで、自ら学びに投資する人たちですから、「熱い友達」になれる可能性が高いのです。
「熱い友達」がいると、日々の生活で背中を押してもらえる
「熱い友達」を持つ何よりの価値は、それぞれ別の分野にいて、日常生活の中では直接的に関係性を持たない人たちであっても、自分が何かやっていて挫けそうな時に、勇気を与えてくれてそっと背中を押してくれる存在であることです。
いくら自家発電型の人間でも、日々逆境の中で戦っていると、心が挫けそうになる時ってあると思うんですよね。でも、そんな時に「あの人はこの分野で同じように奮闘しているのだから、自分ももう少しやれるはず」と思える人がいるかどうかが、そこからもう一歩進めるかどうかが変わってきます。
持論ですが、何かを成し遂げる人とそうでない人の違いって、最後までやり切ったかどうかだけだと思っています。みんな、ある程度のところまではやれますが、あるタイミングで「ここが勝負時!」みたいな踏ん張りが必要な場面が必ずあって、それを超えたかどうかだけの違い。
で、それを超えるには当然気持ちが続かないとダメなわけで、気持ちが続くかどうか・・・て時に仲間がいるかどうかで、どこまで踏ん張れるかが全く変わってくる。ここが、その分野においても「熱い友達」あるいは「同志」と呼べる人がいることの大きな価値です。
一人でやってると、心が折れてきそうなことでも、尊敬できる熱い友達がいるから共に楽しく取り組んでいける。人生にとってのプラスは大きすぎるなと。
今回お会いした「熱い友達」
本当は全員ご紹介したいくらい素敵な時間だったのですが、誌面が限られていて、ご紹介しきれなくて、ごめんなさい。
まずは、同じテーブルでお話させてもらった横山瑞法さん。
元々は住職になるつもりはなかったけれど、大学で東京に出てきて「なんか違うな」と感じて住職になるまでの経緯などについて、色々と教えてもらいました。noteだけでなく、Voicyでも毎日放送されています。
次に、なおさんとご夫婦で、東京でゲストハウスを運営されているジュリーさん。
懇親会も、3週間のフランスの旅から朝着で帰ってきたばかりで参加されたとのことで、自分とは全く別経路の人生を歩んでこられた方なのかな?と思っていたところ、最近まで会社員をされていたとのこと。
noteやスタエフで発信されていて、共感できる話ばかりでした!
そして「市場性と逆算思考」さん。
Voicyコメント欄では、よく拝見するインパクトあるお名前の由来も聞けましたし、最近、中村淳彦さんともリアル対談されたとのこと。
スタエフ配信も積極的に取り組まれていて、ジュリーさんが、かなり尖って面白い配信!とおっしゃってました。木下さん含めて、一緒に毒吐きしたのも楽しかったです。
「双子パパTakao」さんは、もともと声だけ聞いていて、「尊敬できる同世代!」と勝手に思っていたのですが、初めてお会いしてみると、意外に背が高かったのが印象的でした。笑
Takaoさんはいつか一緒に話したいと思っていたので、多分お互い気付かないうちに、固い握手を交わしていました。
意外とと言ったらかなり失礼ですが笑、笑顔がチャーミングで人懐こい感じの方で、お会いしてさらに好きになりました。
他にも、子育てしながら空き家再生など、様々なチャレンジをされているパワフルなえみさん、普段あまりできないニッチな東南アジアの話ができたせいふふさんとオンババさんとの出会いも楽しい時間でした。
えみさんたちと話していて、私としては「ゆるふわキャラ」でブランディングしていたつもりが、かなり取っ付きにくい人だと感じられていたことが分かり、路線変更しないとなと気付かされました。笑
冒頭ご紹介したワインツーリズムやまなし仕掛け人の大木さんや、ジブン株式会社RADIOでもご一緒した清乃さんやまりまりさんとも色々とお話させてもらって楽しかったです!
想いを持って何かを極めて実績を残していく人って、やっていることは違えど、なんか似たような空気感を感じます。
皆さん、何らかの形で発信されたり取り上げられたりしてる方々なので、こうやって紹介するのもやりやすくて有難いです。
「現代の出開帳精神」を忘れずに、人生における「熱い友達」と過ごす時間をさらに多くしていきたいと心に決めた夜でした。