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#387 自分の人生キャッシュフローの現状分析と今後の戦略
いかがお過ごしでしょうか。林でございます。
これまで、財務三表を自分の人生に当てはめてみましょう!ということで、損益計算書、貸借対照表を自分のお金の使い方に当てはめて現状を把握してきました。
分かったことは、割と「自分」という商品価値を上げるための投資はある程度やれてきたのではないか?ということと、「知らないことが知りたい」、「知らない世界の中で、家族と時間を過ごしていきたい」という気持ちが自分は強く、投資のほとんどが旅行になっているということでした。
将来の子どもの教育資金などに備えた手元資金を残していくには、今くらいのお金の使い方がちょうどバランスが取れているので、例えば車を買うとか、割と大きな買い物をする時には、その分の一時的な変動支出と、その後の駐車場代やガソリン代、車検などで必要な固定支出を加味して、日々の生活をどう見直すのか、ということを考えていかないといけないという留意点が見えてくることもわかりました。
この損益計算書と貸借対照表を横断する財務三表最後のものが「キャッシュフロー計算書」です。
木下斉さんの解説の図が分かりやすかったので貼り付けておきますが、大事なのはお金はツールであり、これをいかに動かして手元現金が枯渇しない形で投資を続けて貸借対照表の「資産」を大きくしていくことだと考えています。
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キャッシュフロー分析は、「営業活動によるキャッシュフロー」、「投資活動によるキャッシュフロー」、「財務活動によるキャッシュフロー」がプラスかマイナスかを見ることで、その時の企業の戦略や状況が分かるとよく分析されますね。
今日は、数年前に読んだ「財務3表のつながり」でわかる会計の基本を振り返りながら、キャッシュフロー計算書の「プラス・マイナス」分析を思い出した上で、自分の現状のキャッシュフロー分析と今後の戦略を考えていきます。
キャッシュフロー分析のプラス・マイナス
調子が悪い会社の典型パターン(−、+、+)
営業活動によるキャッシュフロー、投資活動によるキャッシュフロー、財務活動にキャッシュフローをそれぞれ(営業、投資、財務)としたときに、(−、+、+)となっているのは、調子が悪い会社の典型例です。
営業活動による稼ぎ出す収入よりも、仕入や人件費支出が多いということです。
つまり、仕事をすればするほどお金が減っている状況なので、まずは借金をして足りない部分を補填しつつ、収益モデルそのものを見直す必要があります。
投資キャッシュフローが+ということは、投資活動により現金が増えているということですから、一般的には土地や株などの資産を売却して、現金に変えながらその場を凌いでいるという見方ができます。
積極的に事業拡大を図っている会社(+、−、+)
積極的に事業拡大を図っている会社は、(営業、投資、財務)=(+、−、+)となります。営業活動と財務活動で集めたお金をほとんど投資キャッシュフローに回しているということで、成長期のAmazonなんかはこの状態でしたね。
2023年度は財務キャッシュフローがマイナスであったものの、Amazonの2021年度、2022年度CF計算書では以下のようになっており、(営業、投資、財務)=(+、−、+)となっています。Amazonは今なお積極投資を続けていることが分かります。
2021年度
(営業、投資、財務)=(46,327M USD, -58,154M USD, 6,291M USD)
2022年度
(営業、投資、財務)=(46,752M USD, -37,601M USD, 9,718M USD)
優良企業のパターン(+、−、−)
優良企業に多いのは、(営業、投資、財務)=(+、−、−)です。
営業で稼いだお金を投資と財務に充てていることが読み取れます。投資と財務がともにマイナスということは、投資を行いながら借金返済や配当ができているということなので、十分なキャッシュが営業活動により生み出されていることが分かります。
先週の札幌出張でANAのフライトを利用したので例としてANAの決算短信を見てみると、2023年3月期、2024年3月期ともに(+、−、−)の形になっていますね。
![](https://assets.st-note.com/img/1733117388-yFSdOMlCrDfsjxBhV5pgKm3G.png?width=1200)
https://www.anahd.co.jp/group/pr/pdf/20240426-1-1.pdf
ちなみに私が勤務する企業の決算短信では、昨年・今年と(営業、投資、財務)=(+、−、+)の形になっており、会社が積極投資姿勢であることが、財務上からも理解できました。
自分のキャッシュフロー現状分析
さて、CF計算書のプラスマイナス分析の概要が掴めたところで、2024年の「林裕也キャッシュフロー」はどうか見てみました。
この1年での実績を見てみると、(営業、投資、財務)=(+、−、−)の形で「優良企業パターン」ということが分かりました。
営業キャッシュフローは、いわば本業収入。ここから生活費を差し引くと一定のプラスが残るわけですが、私の場合はそれを主に「投資」に充てています。企業活動であれば設備投資やM&Aになりますが、私の場合は上述の通り金額ベースでは旅行が一番。本を買ったりnoteのメンバーシップ、Voicyのプレミアムなどの比率をさらに上げてもいいのですが、なかなかインプットの時間も同じく確保しないと難しいので、やはり非日常の体験や知らない世界を知ることが一番!と体験投資のポーションが大きいです。「投資」がプラスになるには、有価証券や固定資産売却などが必要ですが、今のところ手持ち現金を増やしたいとかはないので、このままで良いかなと。不動産運用などもやってないので、家賃収入などもありません。
「財務」も余剰のキャッシュを複数の投資信託やNISAに割り当てているため、マイナスです。
今後のキャッシュフロー戦略
今後の戦略を考える上では、私の場合、「投資CFの内訳の見直し」と「営業CFを大きくする方向性」の2点が論点になります。
まず、投資CFについて、通常の企業活動で投資CFがマイナスになるのは、設備投資やIT投資など「有形無形資産への投資」のパターンと、「株式・国債などの有価証券投資」のパターンが大きな2つの理由です。
そして設備投資以上のお金が営業CFで稼ぎ出されている場合、余剰分は活かさないと死に金ですから、とりあえず有価証券投資に回す、ということがよくありますね。
個人に置き換えると、「旅行」はある意味「自分」という商品のインビジブルアセットへの設備投資です。これは、今後も積極投資継続の意向を持ちつつ、株式投資により積極的に取り組んでも良いかと思ってます。
特に住宅ローンは変動金利としていますが、中長期的に金利は上昇の方向に向かいそうですから、金利上昇と同時に変動収入も大きくなる手段を早めに確保しておきたいと考えています。
もう一つの論点は、営業CFそのものを大きくする手段です。
これには、「①社内でのステップアップ」という方向性と、「②副業により別の収入源を作る」方向性、「③転職により本業収入を大きくする」方向性が思い浮かびます。
ここは、もう少し踏み込んで考えていることがあるので、別の記事でフォーカスして取り上げたいと思います!
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