#239 木下斉さんとの2024年上半期決算トークの振り返り 〜人生経営のプロセスエコノミー〜
いかがお過ごしでしょうか。林でございます。
今日は早朝から、木下斉さんとVoicyライブアワーでお話させていただきました。
木下さんが日頃お話されている、自分の人生を会社経営のごとく捉えてドライブしようという「ジブン株式会社経営」の取り組みとして、この2024年の上半期はどうだったのか。また、後半に一緒に企画推進させていただいた「ジブン株式会社RADIO」総括のお時間をいただきました。
お話を終えたこの瞬間が、一番記憶が残っているということで、忘れないうちに感じたことについて、まとめておきたいと思います。
大人になってもディスカッション相手を持つことの重要性
私は大学時代の取り組みで、全国津々浦々の大学生たちと、英語で日本の政策(時間外労働、安楽死、死刑、教育など)について3時間討議する、というマイナーな活動をしていて、全国大会でちゃっかり優勝した経験があるのですが、その時の学びの深め方を思い出しました。
そこでは、3時間の中では当然議論をするわけですが、それよりも準備と振り返りの時間に大きく時間を使いました。
1つのディスカッションは6〜8人程度で、毎回違う大学から参加している人と異なる組み合わせで議論をするのですが、準備段階においては、必要なデータをリサーチし、ディスカッションの中でどのように論理構成を組み立てるか、ということを論理的思考のアプローチでひたすら書きながら考えるのです。
そして、事前に準備した議論展開をしながら、当日のナマモノの議論の流れに乗ったりしながら3時間英語でひたすら話し、事後にあの論点についてはどうだったのか?ということを徹底的に振り返ります。
自分が全国大会で優勝できた理由があるとすれば、この「振り返り方」かなと分析していて、他の参加者が割と自分一人で考える人が多かった中、私は同じように全国大会目指して励んでいた友人と二人で、それぞれ別のグループでどのような議論になったのかをシェアして、「自分はこう考える」というのを延々と議論していました。
この振り返りの中での議論の時間が自分は好きだったし、この時間が一番考えが深まり、自分の言葉で何かを理解するきっかけになっていたと思います。
それが、大人になると、一般的には議論の時間が一気に減少する傾向にあるのかな、と感じています。
特に結婚して子どもができると、友人と会う機会が減る方も多いと思いますし、職場でも同じ組織の中での会話はあっても、背景が異なる様々なフィールドの方と意見交換し、それぞれのフィールドで起こっている生の情報、リアリティに触れる機会がなくなってきます。
そうなると、社会に対する解像度も下がってしまい、「誰かが言っている情報」や「何らかの意図があって操作された情報」を鵜呑みにして、自分の頭で考える癖が付かなくなってしまう。リコメンドされた情報や、物理的な周囲の環境が「世の中の全て」であると思い込んで、狭い価値観の中で生きにくさを感じてしまう人もいるのではないか。
だから、大人になっても、いや、大人になってからこそ、自分で外に足を運び、一次情報にアクセスしたり、自分自身が行動して0次情報を自ら作り上げて、発信していくことが大事です。
「ジブン株式会社経営」とは、社会に対して「我ここにあり!」を示すことで、「生き様を示す」ことなんだろうと思います。
ディスカッションできる相手がいない問題
一方で、健全・建設的にディスカッションできる相手を探すことには、難しさもあります。例えば地方部に住んでいれば、自分の周囲だけで探そうとしてもありとあらゆる産業が集積している地域ばかりとは限りませんし、ネットにアクセスしても溢れているのは罵詈雑言ばかり。健全な意見を持っていても、不特定多数の人に対して発信して、変に絡まれて面倒臭いことになるくらいなら、発信しないでおこうと感じる人も多いと思います。
家族や友人でディスカッションの時間を増やすこともとても重要ですが、並行して適度な距離感で繋がった、様々なバックグラウンドを持った方が安心して参加できるコミュニティの存在が非常に重要です。
今回、「ジブン株式会社RADIO」という企画を考案して木下さんに支援いただいて形にできたわけですが、もともとは「話すトレーニングの場の提供」という目論見で始めたこの取り組みが、実は「健全にディスカッションできる相手がいるコミュニティ形成」をブーストさせるきっかけになったのではないか?と感じています。
もともと、有益な情報はお金を払って取りに行こう!という考えの人が集まっているコミュニティですし、その中でも「ジブン株式会社マガジン」という文章での発信を継続的にトライされている方同士のマッチングで実現したRADIO対談です。
それぞれのフィールドで何らかのプロフェッショナリティを発揮されている方のテーマ記事を取り上げて対談をすることで、よりお互いの記事を読むきっかけになったと思いますし、「声」や「話し方」を知ることで、より人間性にも触れることができて、発信仲間としての距離感が生まれ、ディスカッション仲間としては最適だと思うのです。
ジブン株式会社RADIOのパワーアッププラン
今回のRADIO企画では、たまたまではありますが、2024年上半期決算のタイミングと重なったということもあり、「2024年のジブン株式会社経営における様々なフィールドの方のチャレンジの現在地がアーカイブされた機会」だと捉えています。
当然ながら、ジブン株式会社経営は、人生を通じたロングランな取り組みです。
そこで、今後も半期ごとくらいのタイミングで、今回のRADIO企画のような、それぞれのジブン株式会社経営の進捗報告のような場ができることで、ジブン株式会社マガジン執筆の短期目標にもなって、頑張ろう!と思える方もいらっしゃると思います。
また、半期ごとくらいのアーカイブで進捗状況が残っていくことの価値もあると思っていて、例えば3年後にジブン株式会社RADIOを振り返った時に、「3年前はこういうことに興味を持っているだけ」の自分だったけど、「3年後にはこういう形になった!」が気付けるのって、とても面白いコンテンツになるのではないかと。
それを、発信活動を長く続けてきて、すでに何らかの成果を出している人ではなくて、「今まさに自分の人生をもっと楽しくしようとしている人」の変化のプロセスを知れるからこその価値ってあると思うんです。
もちろん、日々の文章による発信そのものを続けているモチベーションも自分はここにあって、その日その日で考えていることや行っていることを、後で"Connecting the Dots"した時に、どう変わっているのか、の変化を日々アーカイブしている感覚でやっています。
スティーブ・ジョブズの有名すぎる"Connecting the Dots"は、自分の中でキャリアを振り返って、というものだと捉えていますが、それを発信の形でストックしておけば、第三者からもそれが分かる形になりますよね。
「発信同期」の方たちと議論したこと、目の前でリアルで発生している現実、自分主導で動いて、0次情報を作り出している日々の奮闘。
これらが3年分自分の中だけにあっても、なかなか外からは価値として認識しにくいです。しかし、こうやって文章やRADIOのような企画で対談の形で残しておくことで、外からも理解できるものになって、誰かがそこに「価値」を感じてくれるかもしれない。
まさに「人生経営におけるプロセスエコノミー」です。
そのような一連の上昇気流の流れを後押しする機会になっていれば、RADIO企画もやってみてよかったと思いますし、これからも色々な形でチャレンジを続けていきます!
それでは、今日もよい1日をお過ごしください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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