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#366 3歳の子連れゴミ拾いボランティア。green bird初参加体験記@下北沢

いかがお過ごしでしょうか。林でございます。

昨日は、3歳の息子と2人で、下北沢でゴミ拾いボランティアに参加してきました。

私は、子どもにこういう習い事をさせたいとか、いい学校に行かせるために塾に通わせたいとか、そういう教育方針は全くありません。ただ、できるだけ子どもには世界は想像できないくらい広いということ、今いる環境なんて世界から見ると超ちっぽけな一部でしかないということ、保育園や学校と家庭以外にもたくさんの世界があることを何となくでいいから感じて欲しいという気持ちがあり、子どもが小さな時から、色んな世界は見せてあげたいと考えています。

30代の自分が知っている世界も超ちっぽけだという自覚があるので、自分も「子どもが小さいから」というのを理由に外を見るのを諦めたくないという気持ちもあります。だから、可能な範囲で子連れで多くの「新しい世界」を訪問し、普段話すことが少ない人と会話し、自分一人では到底経験できないことを疑似体験するために読書をするのが好きです。

そんな気持ちで参加したのが、今回のゴミ拾いボランティア。

ゴミ拾いであれば、やることもシンプルで子どもも参加しやすいし、運動にもなるし、恥ずかしながら私自身としても大人になってからあまりこういうボランティアに参加せずに過ごしてきたため、自分自身としてもどういう感じなのか体験してみたいという気持ちもありました。

地域のボランティア活動なども探してみましたがあまりしっくりくるものがなく、そんな時に知ったのが、ゴミ拾いボランティアNPO green birdさんの取り組みです。

現渋谷区長の長谷部健さんが設立されたNPO法人です。スポンサー企業から運営費を集めたり、活動について写真をサイトにアップロードするところまでをパッケージにした企画にすることで、参加者側にも活動の認知度を高めてもらう仕掛けを作られたりということを聞き、どのように運営されているか、参加者の立場でも見てみたいというのがありました。

原宿・表参道から始まり、現在は全国60ヶ所以上に活動が広がっているとのこと。私は下北沢に参加してきましたので、今日は参加して良かったことを3つご紹介します。

1. 週末に親子で楽しめるイベントになる

まず、率直に感じた感想がこれで、週末に子どもをどこに遊びに連れて行くか、という選択肢の中に手頃なものが一つ追加できました。
事前予約が必要ですが、普通に参加する分にはそこまで厳密な人数の縛りもなかったですし、様々な場所で開催されているので、都合が良さそうな時間と場所をサイトから選択しておくだけで手ぶらでフラッと参加できるのもハードルが低くて良かったです。
活動時に使う軍手やゴミ拾い用のトング、ゴミ袋、ゼッケンなどは全て参加時に貸してくれるので、特段の荷物の準備も不要です。

子ども用のセットも準備してくれてました

今回は雨が降りそうだったので、全体で40分程度で終わりましたが、普段は1〜1.5時間程度ゴミ拾いをされるとのこと。
あまり歩いたことがない街を「まち歩き」するきっかけにもなり、下北沢も古着屋が集まるごちゃごちゃした感じとか、東京に10年以上住んでいても改めて自分の足で歩く機会を持ってきませんでしたから、そういった意味でも新鮮でした。

次は、また別の地域のものにも参加して、子どもも親も楽しめる週末イベントとして、色んな場所を回っていきたいと思います。

2. ゴミ拾いを通じた新たな発見がある

まず、面白いと思ったのは、たった40分程度ゴミ拾いをしただけでも、ゴミがよく落ちている場所の傾向が分かったことです。
今回は、私と子どもの2人で計80個程度のゴミを拾ったのですが、一番多いゴミはタバコの吸い殻でした。そしてそれは、車のパーキングエリアの端っこあたりに集中して捨てられていることが多かったです。

また、自動販売機の前には、ペットボトルや缶が放置されていたり、ここにもタバコの吸い殻が多く落ちてました。
普通の道路に落ちているゴミは、レシートのような紙屑や、ビニールの何かのパッケージを破ったようなものが多く、こういうのも自分がゴミを拾う側になって初めて気付いたことでした。

子どもと一緒に回っていたので、「小さいのに頑張ってるね〜」とか声を掛けられることもあったのですが、3歳の子どもに大人が捨てたタバコの吸い殻を拾わせているのを目の前で見ると、罪悪感が凄くて絶対に自分はポイ捨てしないでおこうという気持ちになりました。元々タバコも吸わないし、ポイ捨てもしませんが、その気持ちが固くなったといいますか。

また、「ゴミを拾う」という超シンプルな行為には、上手く人間の満足感も満たしてくれるらしいんですね。

日本では幸い、ゴミ拾いをして怒られたり、白い目で見られることはまぁありませんから、堂々と良いことをしてる、という気持ちになります。親切をすると自分にも相手にも強力な幸福物質のオキシトシンが分泌されて幸せな気分になりますし、「何かを集める」というのは、上手く人間の達成感を刺激してくれます。
子どもも夢中になって「あそこにもあった!」と自販機の下の奥までトングを突っ込んで拾ってたりして「またゴミ拾いしよう」とご満悦でした。

ゴミ拾いが終わった後も、「あ!あそこにゴミがある!」と二人で話してましたが、明らかに落ちてるゴミに対するアンテナが敏感になりました。笑

7人くらいで30分程度回っただけでもこれだけ集まりました
終わった後にスタンプを押してくれるのも、上手く達成感を刺激する仕組みだなと。
1日でゴミ拾い会場をハシゴされてる参加者の方もいました

3. ゴミ拾い前後のまち歩きタイムを楽しめる

ゴミ拾いを目的に電車に乗ってわざわざ行くので、せっかくなので・・とその場所を色々楽しもうという気になります。
今回の会場の下北沢は、以前ボーナストラックでの会食に参加した場所になりますが、前回はあまりボーナストラックの他のお店を見る時間がなかったので、今回は子どもと2人でゆっくり回ることができました。

昨日はちょうど、福島県浪江町のイベントが開催されていて、地元のマルシェや参加型盆踊りのイベントも開催されていて、私も子どもも楽しみました。


浪江町企画の「浪江ミート&イート」

ボーナストラックには、色々な面白いお店も集まっていて、ゆっくり時間を過ごしているだけでもなんか幸せな気持ちになれるんですよね。
小さな子どももたくさんいて、まちの中にこういう場所があるのは素敵だと感じました。


子どもとお昼ご飯を食べたお店
おでんとおにぎり。「元気が出る水」も少し飲んでしまいました笑
良さげなお店がたくさんあって、迷ってしまいます
ゴミ拾い後のご褒美でアイスを食べたお店

下北沢のボーナストラック自体を楽しむきっかけにもなりましたし、ゴミ拾い前後を楽しむことで、大人も子どもも充実した時間にできることに気付いた週末でした。

日本には、本当に色々と面白い場所がありますね。
まだまだ知らないことばかりだと思うので、ゴミ拾いついでにこれからも色んな場所を訪問し、皆さんにも共有していきたいと思います!

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林 裕也@IT企業管理職 ×「グローバル・情報・探究」
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