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#415 サウナ特化型アパホテル。富山の「新都市型ホテル」体験記

いかがお過ごしでしょうか。林でございます。

3日前から家族で富山に来ており、雪が降り積もる内陸で缶詰になってゆっくり1年を振り返ったり、甥っ子・姪っ子の家に一泊してゲームやおうち焼肉をしたり(対戦版のにゃんこ大戦争やマリカー等)、外で雪遊びしたりと、なかなか冬休みぽいことをしております。

昨日からは、かなり久々にアパホテルに宿泊しているのですが、今年の2月にリブランドオープンしたホテルということで、コンセプトもなかなか面白いところでした。

https://www.apahotel.com/hotel/hokuriku/toyama/toyama/

「新都市型ホテル」をコンセプトとして謳っています。これは、ホテル業界における日本初の世界標準モデルとして、ゲストとスタッフは対等、不要なサービスは行わず、必要なサービスに集中し、プライバシーは尊重するというもの。

「お客様のために」とか「お客様が第一」という言葉を使わずに「ゲストとスタッフは対等」と言い切っているところに、個人的にはモダンな風を感じます。
特に、今回宿泊した「アパホテルステイ富山」は、サウナに特化している点が面白いと感じたところで、ホテル業界も色々変わりつつあるなと。

サウナ勝負で言えば、私がこれまで宿泊してきた各地の「ドーミーイン」を凌ぐ設備で、このような「独自性のあるホテル」が今後ますます選ばれていきそうだなぁと。

サウナ以外にも、「新都市型ホテル」が謳う「洗練された品質」、「高い機能性」、「環境対応型」を局所に感じたので、実際に宿泊してみての気付きをレポートしていきます。

サウナ全振り型ホテル

まずは、ホテルの日中帯の売上を生み出す仕掛けである「日帰りサウナ」という名の「二毛作」的なビジネスモデルです。

アパホテルといえば、日中のテレワーク場所としての利用といったデイユースでの利用をいち早く解放したイメージがありますが、日中の日帰りサウナ需要を上手く取り込んだ形ですね。

実際に、昨日は15時過ぎにはチェックインして、子どもたちと館内をブラブラしたり、夕方早めにお風呂に入れたりということをしていましたが、日中のほうがサウナは混んでおり、ほとんどが宿泊客ではなく、日帰り利用客でした。

日帰り利用で尖るためにも、単に「サウナがある」という事実だけではダメで、サウナで他を凌がないといけないんですね。

大浴場はないのですが、「富山県内最大級サウナ」を自称しているだけあり、サウナ室、水風呂、休憩スペースが充実しています。

ハイレベルなサウナ設計

男性用サウナ室では、オートロウリュ機能を備えたメインサウナ室のほか、セルフロウリュが楽しめる個室サウナブースが4ブース(女性は1ブース)、シャワーブースが3ブース(女性は1ブース)、信楽焼の1人陶器風呂の水風呂が5台(女性は2台)、温かい個人用の陶器風呂も2台設置されています。

ととのうための外気浴スペースも十分広く、「ととのいイス」もたくさん配置されています。外が寒すぎたり暑すぎることにも配慮されており、内気浴スペースまで設置されています。

日中は、日帰りサウナ客で混み合っていたのですが、客数を超える設備のキャパシティがあるので、都内のサウナでよくあるような、サウナの座る場所の順番待ちとか、水風呂にぎゅうぎゅうで浸かったりとか、「ととのいイス」が足りないみたいなこともありません。外気浴用14台、内気浴用10台、他にもイスが所々に置いてあり、広々と使えます。

サウナ全振りとは言えど、普通にシャワーが出る洗い場や湯舟もあるので、子ども2人を一緒にお風呂に入れることも出来ました。

さらには、1階にはラウンジが用意されていて、アクリ(アクエリアスとリアルゴールドを混ぜたドリンク)が楽しめるようになっています。個人的には、オロポのほうが馴染みがありますが、、笑

15分おきのオートロウリュによりメインサウナ室は熱すぎず乾きすぎず、水風呂も冷たすぎず。サウナ室のすぐ横に水風呂があり、外気浴まで距離があることが多いですが、水風呂が外にあるので、外気浴までの動線が3秒で完結します。しかも水風呂は個別式、量が一杯だと自動で水が止まるので、水風呂の時に身体の周りにベールがはられて冷たさを感じなくなる「羽衣タイム」が水の波動で破壊されません。

おかげで「スーパーととのいタイム」突入、身体中の血流が良くなる感覚があり、普通の「ととのう」感覚とは別格の体験になりました。

今年の2月にリブランドされただけあり、サウナの研究が一定進んだあとに有識者により設計されたとしか思えません。

その他、マッサージチェアやゴロゴロしながら漫画が読めるスペースもあり、贅沢な時間を味わうことが出来ます。
日中のサウナ需要を取り込むために、思い切って尖った投資をされていますね。

「サウナがあるアパホテルを日中も利用できる」程度ではなく、この辺りの細部まで行き届いているところに「富山県内最大級のサウナ」としての訴求力を感じます。

ユニークなラウンジスペース

「アクリ」が楽しめるラウンジスペースは、時間帯によってサービスが異なる点も面白いところです。

日中は、ドリンクバーと簡単なお菓子(社長の元谷芙美子さんの顔が書いてるたこ焼き味のうまい棒や白えびビーバーなど)が置いてある程度なのですが、夜になるとアルコールの提供も始まります。

ジンやリキュールなどを自分で割って飲めたり、1杯100円で富山の地酒も楽しめるようになっています。

21〜22時の間は、「アパ社長カレー」が無料で提供されており、ドーミーインの「夜泣きそば」を彷彿とさせる演出です。

アイスキャンディもドーミーインぽい

このラウンジがなかなか居心地も良く、1人で来てたらPC作業なんかも出来そうです。
開放的なスペースで明るいのも好印象でした。

その他魅力ポイント

ここまでの説明で、「新都市型ホテル」の要素のうち「洗練された品質」「高機能」のところは何となく伝わったと思いますが、最後の「環境対応型」は何だろう?て感じかもしれません。

これは、客室のコンパクト化や卵形浴槽の開発で一般的なホテルの1室あたり炭酸ガス排出量を3分の1にしているそう。コンパクト化もそうですが、廊下のような場所がなく部屋が正方形型なので、狭さを感じにくいのも巧みだと感じました。

家族4人で宿泊しましたが、ベッドは3つ並べることができ、狭いビジネスホテル部屋に我慢して宿泊してる感覚もありません。
朝食も、明るいホテルラウンジで白えびのかき揚げや、海鮮丼、出汁茶漬けなどもあり、ビジネスホテルとはまた違ったカテゴリのホテルのようでした。まさに新都市型ホテル。

機械でチェックインは、割と広まってきましたが、預けてもらう荷物の管理もタグとかではなくQRコード利用、ルームキーによるラウンジやサウナ利用者数管理により、部屋にいても混雑状況が把握できます。その他、無人コンビニ、「ふっくらご飯盛り付けロボット」など、人がやるより合理的なサービスは自動化されています。

大・中・小サイズが選べる

富山駅から徒歩圏内ではないのですが(歩けなくもないが車で5分程度かかる)、タクシー使えばすぐですし、富山の魚も満喫できます。

冬のぶりしゃぶ。出汁がめちゃうまい
元気が出る不思議な水

富山は、東京からもアクセスしやすい場所で親戚もいるし、これからも気軽に足を運ぼうと思います!

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林 裕也@IT企業管理職 ×「グローバル・情報・探究」
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