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【駄作!アル中とアバズレとアバズレとDV男の「ご都合」加速マックスのミステリーサスペンス!】 ガール・オン・ザ・トレイン

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アル中とアバズレとアバズレとDVと……無能刑事と他。

終始、映画を制作するにあたっての「ご都合」が多い印象がまず。

毎日通う電車の窓から見える住宅の景色。そこに一つの理想な夫婦を発見し、それを車窓から見ることが日課となっているのが主人公のアル中女。そして、その隣人宅は、かつて自分の旦那だった男が、新しい奥さんと子供3人と暮らしている。そんなある日、アル中女はその理想夫婦宅のベランダで、奥さんが不倫している場面を目撃してしまい、そこに踏み入れてしまう……

まず、電車の速度がほんとゆっくりでこんなにも人の家を覗けるもんかなあと多少違和感を感じたのだが、そこに関しての「ご都合」は良しとする。映画は多少の「ご都合」がないと、物語は展開しない。だから、シナリオを書く時に、その裏技的な「ご都合」はここってところで使ったりする。

それよりもまず、登場人物がちと多いのだ。頭の中で人物整理をするのが、まずこの映画を視聴するにあたっての我々に任された作業だ。

アル中のヒロイン

アル中女の元夫とその妻

その隣人宅の理想の夫妻

理想妻の浮気相手

この映画はミステリーサスペンスだ。ミステリーというのは、主人公視点で進むのが、一番情報が整理しやすい。それは主人公が見てきたものだけが、視聴者の情報となり、主人公と視聴者は情報を共有した共犯となれるわけだ。

しかし、この映画は当事者の視点がコロコロと変わる。そして、視点も変われば、その各々の時系列も過去と現在をいったりきたりして、その過去の時系列がもう視聴者は整理できなくなる。(ボクの頭が悪いのもあるが……)

そして、ヒロインの女性はアル中で記憶が曖昧。ネタバレになるのであまり詳細は書かないが、嘘だろ!って言いたいくらい、肝心な都合の良い箇所だけ覚えていなくて、それは覚えてるんかい!って新海誠の「君の名は」くらいに記憶の都合が良い。

ある日、酔っ払って元旦那の家に向かおうとしたアル中のヒロインは、道中のトンネル内で突然記憶を失う。翌日起きると、自宅のベッドの上で、女は血とあざだらけ。しかし、何も覚えていない。

が!断片的に彼女の視点に映ったものがフラッシュバックする。自分を取り囲む不良少年たち、そして、自分の顔を覗き込むオジサン……これがまた余計なミスリードとしか思えない。ここに関しては、ホント無駄なのでネタバレで言うが、このフラッシュバックに出てくる人物は本件に何も関係しない。つまりは、容疑者を増やしてるのだが、ただでさえ多い登場人物をまた増やしているだけで、それ以外その伏線は何も回収されないのだ。(まあ、原作だとこの辺りももっときちんと描いてるのかもしれないが……映画に関係なら省けばいいのに……)

またある日、理想夫妻の妻が謎の失踪。その事件に疑われるヒロインとそれを追いかける無能刑事が、この映画の本題である。

しかし、刑事が現れたと思ったら、もうその後、ほとんどその刑事は出てこない。つまり、刑事側の仕事は一切描かれず、あくまでも事件として警察も動いてますよってだけの話だ。

この映画のテーマを整理すると、

失踪した理想妻の真相は?

ヒロインをトンネルで襲った人物は誰なのか?

この二つである。

しかし、その後も、ご都合でばったり再会した人に真相に繋がる手がかりを得たり(ご都合ポイント)。思い出せなかった記憶を突然思い出して、真犯人が浮かんだり(ご都合ポイント)。ラストの真相の回想シーンが、ただただ視聴者に説明されているだけとしか思えない(真犯人の独白としても成立していない)演出で(ご都合?ポイント)、その真相シーンが流れている間、アル中女は気絶しているのだ。一番大事なとこ!この真相をこの映画の登場人物の誰が聞いているんだ!

さすがに鑑賞中、ボクも久々に気絶した。気絶から目覚めれば、映画を巻き戻し、それでも気絶し、仕方ないので一度寝た。けど、ボクははっきりとこの映画がつまらなかったことは覚えている!

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