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また年下の人を好きになったかもしれない

数年前、年下の男性のことを好きになった。

時が経って現在、今度は別の年下の男性が気になっている。

かつてと同じ年齢差で。


正直、我ながら嘆かわしいと思う。

だってそれは、年々若い男性に目が行っているということに他ならないから。


数年前、それでなかなか悲しい目にあった。

どれだけ仲良くなっても最終的に「恋愛対象としと見られない」と一刀両断されてしまった。

辛かった。
情けなかった。
選ばれなかった。
結局独りよがりだった。

そこに至るまでの幸せな記憶を思い返しては号泣する日々を過ごした。

おそらく年齢差だけが問題なのではなくて色々私がダメだったのだろうが、とてつもなく絶望した。

いまだに相手のことを夢に見るし、名前を見聞きするだけで涙が出そうになる。

私だけが尊く美しいと思っていた恋やら愛やらはただのトラウマと化してしまった。


あれから年齢を重ねてきたがた、思うことはただひとつ、


「またか──!」


「気になる対象年齢」をいい加減引き上げてほしい。

今後もこうやって年齢差そのままに惹かれ続けるのだろうか。

いい加減にしてほしい。


でもちょっとだけ、楽しい。

「話せた」「笑い合えた」「第三者も交えてお酒を飲み交わした」
などの積み重ねが、どうしようもなく楽しい。

数年前の反省をいかして、今回は期待しないようにしているのも大きい気がする。

なんでも色恋に直結させるから苦しくなるのだ。

「あわよくばどうにかなりたい」などではなく、純粋に訪れた出会いを、ありがたく楽しむのだ。

それでいい。

変な欲が、出ませんように。

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