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「嫌いじゃない」をやめてみたら幸せ指数がアップした話



5年よりもっと前だと思うけど、「断捨離」やら「自分らしく生きる」というワードが流行り始め、本屋さんに行くとその手の本がずらーり並んでいたことがあった。
そして私もまんまとその流行りにのっかってみたことがある。



自分の身のまわりからできるだけ、自分が好きだと思えないモノや仕事などを次々と手放した結果、色々なことが好転していったことにはおどろいたものです。今までどれだけ「好き」と思えないものを抱え込んでいたのだろう。と思い知らされた、そんなできごとだった。

それから数年後の私は「まぁまぁ幸せ」という感じで生きていた。
「人生の断捨離」をする前は、一言で言うと「結構ツライぜ」という感じで生きていたので、
その断捨離により、
人生が
「結構ツライぜ」から「まぁまぁ幸せ」にランクアップしたのだからこれだけ流行るのもうなずけるなァ。と呑気に感心していた。

そして、あぁ、めでたしめでたし。
と思ったのだが。

まぁまぁしあわせ



まぁまぁ幸せという日々に落ち着いてから数年経って、今度は
「まぁまぁ幸せ」から、「チョーー幸せ」になるためにはどうしたら良いんだろう。
という疑問が湧いてきた。


自分の生活やら、仕事やら、人間関係などちょっと遠くからながめてみると、
「すっごい嫌なこと」とか「すっごい苦痛なこと」とか、「めっちゃイジワルおばさん」
とか「めっちゃ理不尽激怒おじさん」とか、そういうものや人は身近にない。

家族はみんな元気だし、子供もそれなりにスクスク育っているし、夫ともまぁ普通だし、仕事もまぁまぁやってるし、めちゃくちゃ死ぬほど忙しいわけでもなく、特にこれといって「嫌なこと」もないし
「まぁまぁ幸せ」。。。

いいじゃん。それって実はすごいことじゃないか。
ありがたいありがたい。
なんて、しばらく自分に言い聞かせていたのだが、
なんとなくちょっと物足りなさとか、ふとした時に「生き生きと生きている人」「輝いている人」とかを見かけると、

う!まぶしい!かがやかしい!
L E Dみたい!
光ってる!楽しそう!

それに比べて自分は…
やっぱりもう一歩なにか足りない感じ。
もう少し何かやらないとなァ。
でも何を?
みたいな、正体不明の自分へのファイトな感情がじわじわと押し寄せてくるのを感じていた。

だけど、で、
何したらいいん?
というところで踏みとどまっていたのだが、
最近ようやく、突破口のようなものを見つけたので書きたいと思う。

ジタバタいろいろやってみたけれど、キーポイントになったことは、
「嫌いじゃないこと」をやめることだった。


「好きでもないけど、嫌いじゃないこと」というのが実は私の周りには結構わんさかあった。

「私、これやるの嫌いじゃないんだよねぇ」みたいなこと。
どちらかというと、「嫌いじゃない」という言葉は前向きな発言に聞こえていたのだけど、
自分のニュアンスとしては「好きでも嫌いでもなく、苦ではないこと」みたいな感じに捉えている。

例えば、自分の家の中にあるグッズ、食器、家具、家電、それからプライベートの持ち物、
洋服、アクセサリー、靴。
それから仕事や、関わる人など、
「す、好きですっ!!」と強く思えるまで達してるモノ、人、仕事って2割くらいで、
あとの7割〜8割は「普通」「嫌いじゃない」「ちょっとは好き」みたいなものが多かったことに気づいた。

これらをひとつひとつ、「嫌いじゃない」から「好き!」に変えていくことで、
人生そのものが「まぁまぁ幸せ」から「チョー幸せ」にランクアップするのではないかと思いはじめたのだった。
一度に全部はできないと思うので、できるところから、はじめてみた。


お金がややかかります


しかし、この作業は結構勇気のいることだった。

例えば仕事。
「嫌な仕事」をやめることは、とても簡単だと思う。
嫌なんだから辞めたいし、心残りもないだろう。

しかし
「嫌いじゃない仕事」をやめるのはとても勇気がいる。

嫌じゃないので、別に辞めなくても良いわけだし、長年やっていれば、お給料だって良い場合もある。慣れた仕事を続けていく方が楽だし、安定もしているかもしれない。

その上、「嫌いじゃない」という程度の感情って、きもち的に楽だ。ということにも気づいた。「好きな仕事」って、じぶんの情熱や熱意みたいな熱々のきもちが入っちゃう分、傷ついたり、苦しかったり、感情の波がある気がしている。
「楽しい」と「苦しい」が、おんなじ感情のエリアにいるのかも。

だから、「嫌いじゃない」は、平穏に生きるにはちょうどいい感じの感情なのかもしれない。
なので、手放す必要もないかもしれない。
どんなふうに生きたいかは人によって違うもんね。


でも私は数年前にそれをやってみた。
「嫌いじゃない仕事」をやめてみた。

でやっぱり「嫌いじゃない仕事」からそれよりも「好きな仕事」に変えた。
それで結果楽しい。
が同時に苦しみも混在している。

仕事はやってみないと、良いか悪いかわからないので難しいと思うのですけど、
勇気をだして「嫌いじゃない」をやめてみると、その先の景色もけっこーいいかもです。




その他、
「夫」とかになると、そう簡単に「嫌いじゃないけどやめまーす」とか言えないと思うので、そこは慎重に。
「嫌い」もしくは「大嫌い」な人以外は、とりあえず現状維持でも良いのではないかと思います。


その他の小さな「嫌いじゃない」を少しずつ「すき」に変えていくことで、何か変わっている気がほんのりしています。

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