ファンを育て、ブランド価値を上げる方法とは?(うさぎクラスLive)

令和2年8月6日(木)22時〜

新規顧客を集客するために必要な経費として、「1:5の法則」があります。

1:5の法則・・・新規顧客に販売するコストは既存顧客に販売するコストの5倍かかるという法則

売上の構成は、

売上=来店数(客数)✖️客単価(購入単価✖️購入数量)

で成り立っています。

このご時世で来店数(客数)を上げていくのは至難の業です。

そうなると重要になるのは「客単価」です。「客単価」を上げる要素として、常連客の存在が必要不可欠になります。

では、常連客を増やして購入単価(価格)を上げるには、何をすれば良いのでしょうか?

そこで今回のキーワードとして、「VE=value premium」という言葉があります。

ここで質問です。あなたは、コーヒーを購入するならどちらを購入しますか?

A:スターバックス 400円コーヒー S サイズ
B:ドトール 400円コーヒー S サイズ
(どちらもブラックのオリジナルホットコーヒー)

「A」を購入した人が多いと思います。

商品・サービスを何も変えていないのに価値が上がる。
この価格(商品・サービス)の差は何なのか?

これが「VP:value  premium」です。

常連客を増やして、購入単価(価格)を上げるためには、まずは「良いブランドを作ること」からということです。

ブランド価値とは?

「ブランド価値なんて大手でないと作れない」
そんな考えを持っている人は多いと思います。

結論、ブランドは中小企業でも作ることは可能であり、
また大手のブランディングを逆手に取ることで、
中小企業の方が早くブランド価値を確立することができます。

では、そもそもブランド価値とは何なのか?

それは「企業イメージを一言で説明出来ること」です。

「MUJI 無印良品」
と聞いてどんなイメージが思い浮かぶでしょうか?

『SIMPLE(シンプル)』
という言葉が頭に浮かばなかったでしょうか?

これが「MUJI 無印良品」の現在まで培ってきた「ブランド価値」です。

その無印良品の「ブランド価値」(BE=Brand Evaluation)は、
1,760億円(2020年2月インターブランド社発表)となっています。

※ちなみにapple社は約25.3兆円のブランド価値(2019年10月同社発表)

無印良品は月に1億円売上予測が立っても「柄物のシャツ」を売りません。
なぜなら、自社のブランド価値を損ねてしまうから。
それくらい、「ブランド価値」というのは重要なものなのです。

「ブランド価値」を損なった実例として、

三陽商会が「Burberry(バーバリー)」のブランドを失い経営危機に陥ったのは有名な話です。
『バーバリーを失った三陽商会、経営危機で“身売り”が取り沙汰…150店舗を閉鎖へ』

取り扱っていた「Burberry(バーバリー)」のライセンス経緯が切れた後、

売上 14年1,190億円 ➡ 15年676億円(前年比56.8%)
15年度最終損益113億円の赤字へ転落

このように「ブランド価値」は重要であることが見て取れます。


ブランド戦略とは?

ブランド戦略➡ブランドEvaluation➡ValuePremium

ブランディング戦略とは、
顧客に対し、自社の強みに対する共通認識を与えることです。

ブランド確立におけるメリットは、
①価格競争に巻き込まれない
②長期的に集客を図ることが出来る
③高利益率で商品を売ることが出来る
以上の3つがメリットとして挙げることが出来ます。

ブランドを確立させるために重要な要素として、
単に価格を上げるだけではないというのもポイントです。

例えば、低価格でもブランド戦略に成功しているのが、
驚安の殿堂「ドン・キホーテ」

「ドン・キホーテ」は顧客に『わくわく感』を提供することで、
自社のブランド戦略を成功させています。

「ブランド価値」構築のために『FES戦略』の理解が必要です。

FES戦略
Functional(機能性)
Emotional(感情性)
Self−Expression(表現性)

Functional(機能性)

①セールスポイント

「WHAT TOUR BRAND DOES WELL」➡自社の強み
「WHAT TOUR BRAND DOES WELL」➡競合の強み
「WHAT THE CONSUMER WANTS」➡客が求めていること

このうち「自社の強みと客が求めている共通点」が
Unique Selling Point(セールスポイント)です。

ドミノピザ誕生の経緯がUnique Selling Point(セールスポイント)を語る上で離せません。

1960年頃、アメリカでの宅配ピザは「時間がかかっても美味しいものを届ける」ことが主流になっていました。
ピザの配達時間に顧客の「不」にたいして、
「手作りならではの味を食卓へ届ける」
「30分を超えた場合は無料」というシステムが、アメリカで多くの支持を集め現在まで至っている。

②80:20法則
顧客全体の2割である優良顧客が売上の8割をあげているという法則
ビジネスを特化する強み(2割の人をターゲットにする)
➡2割の同じニーズの客が集まる
①②を兼ね備えているのがFunctional


Emotional(感情性)

顧客の感情にブランドの価値が刺さらないといけない

アウェイ スーツケースの会社
海外の有名なスーツケースブランド
1898年創業 RIMOWA
1910年創業 Samsonite
そんな老舗ブランドがひしめく中、2015年創業のAwayは2年半で50万個のスーツケースを販売。

投資家たちから1億ドル(約109億円)の資金調達を実施し、
企業価値は14億ドル(約1530億円)に達した。

Awayの特徴
・ミレニアム世代をターゲットに、デザイン性の高いスーツケースを低価格で開発
・購入から100日以内であれば返品OK
・インスタに商品を載せていない ➡ 旅の風景を載せている
旅のプラットフォームと称して、旅という体験を楽しくしたい、という思いに共感してファンになる人が急伸している。

Brand Statement
JUST DO IT!
I'm loving it
お値段以上
➡ロゴだけじゃなくステートメントを付ける


Self−Expressional(自己表現性)

自己表現的価値を付けるために
インナーブランディングとアウターブランディングが必要

①インナーブランディング
販売店でのガイドラインを設定すること

インナーブランディングの手段として、
・五感を刺激する ➡臭い、色、音、感触など
・客とのコミュニケーション ➡接客方法(話しかけない)、販売方法など
・コンセプト ➡ 価格、ボリューム、質など強みの部分
店、従業員の雰囲気からブランディングしていく。

②アウターブランディング
購入者が他人にそれを推奨したくなる原理を理解する。
Attention
interesting
Desire
Memory
Action
基本的な購買行動AIDMA ➡ これだけではダメ

Aware 知ってる(認知)
Appeal 好きかも(訴求)
Ask 調べよ(調査)
Act よし買う(購入)
Advocate 教えよう(推奨)
これからの購買行動「5A」➡購入にとどまらず推奨までしてくれる。
このような顧客行動がブランド価値を上げていく。

・自分が参考にしている人と同じ自己表現価値
・大衆認識が希少性、高価だと思う優越感
このような感覚を与えることが重要

インナー・アウターブランディング両方が必要

このような『FES戦略』からブランドを構築していく。





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