一芸払い、始まる
木村:そもそもおれは、どういう人に来て欲しいんだろうって改めて考えたのよ。初回の前日に悩みながら。笑。そう考えるとさ、これから頑張ろうとかさ、これから名前を挙げたいと思ってる人たちに来て欲しいわけじゃない。そういう人たちに来て欲しいし、そういう人たちを応援したい。
大野:うんうん。
木村:『これからの人』に来て欲しいのに、参加費の5,000円って、高すぎるんじゃないかと。3時間のセミナーだし、内容もかなり作り込んでるから、だいたい相場だとこれくらいなんだけど、来て欲しい人たちのことを考えたらちょっと違うんじゃないかと思ったのね。それで大野くんにもLINEしたんだけどさ。
大野:それで最初に出たのが印税払いね。笑。普通に参加費払うか、印税が入ったらあとから払うか選べるようにしようかってね。笑・
木村:そうそう、それも面白かったけどね。笑。それで次に思い浮かんだのが一芸払い。だってさ、みんな作る人が来るんだから、その一芸を提供してもらえばいいんじゃないのって。
大野:いいよね、めっちゃいいと思ったよ。
木村:だってさ、いろんな才能が集まる方が楽しいじゃない。例えばアーティストの人だったら、作品1つ持ってきてもらうとかさ。ライブドローイングで書いてもらってもいいよ。パフォーマーさんだったら休憩時間にパフォーマンス魅せてくれたら嬉しいし。カメラマンさん来てくれたら、イベントの写真とか撮ってもらってさ。イベントの告知で使わせてもらったり、おれのSNSのアイコンとかにもできたらいいなと思うし。参加してるみんなも写真も撮ってもらいたいじゃん。
大野:みんなの作品とか、パフォーマンスとかも撮ってもらいたいよね。
木村:他にもライターさんだったらイベントのレポート書いてくれたら嬉しいしさ。そういう、自分の一芸で払える仕組みがあったら、いろんな人に来てもらえるんじゃないかなって思ったんだよ。
大野:なんかさ、一芸がある人でもさ、それを使う機会ってあんまりなかったりするじゃん。でも例えば文章書くのが得意で、それを仕事にしたかったとしても、実績ないとなかなか仕事にならなかったりさ。パフォーマンスだったらさ、すっごい上手なダンス踊れて、身内のイベントとかだったら披露したりするんだけど、外部でイベントがあった時にやるかって言ったら、なかなかやらないんだよ。
木村:うんうん。
大野:そういうさ、せっかく技術や一芸があるんだからさ「あなたのその一芸には価値があるんですよ」ってことをさ、示せる場所になるんじゃないかって思ってて、それがすごくいいんじゃないかと思ってる。
木村:日本はどうしてもさ、自ら何かを作り出す人に対して積極的に評価をしない国なところがあるでしょ。例えば村上隆さんにしてもさ、草間彌生さんにしてもさ、team Laboにしてもさ、みんな海外とかNYで評価されて、そっから日本に逆輸入じゃん。仕方ないところもあるんだけど、おれたちはそういうクリエイターの人たちを応援したいと思ってるんだから、まず最初に自分たちがそういったものをお金と同等のものとして評価して、かつそれをみんなの前で披露する場所も用意してっていうのがあって、一芸払いはいいと思うんだよね。
大野:なんかさ、全体的なレベルアップがいると思うんだよ。出版もきっかけだけど、人前で披露することで磨かれる部分って絶対あるしさ、自分たちもその人が何ができるか知ってることで応援もしやすくなるしさ。よくありがちな、ノウハウ聞いて、話だけ聞いて満足、じゃなくてさ。インプットの勉強もするけど、アウトプットとして磨いてきたことを披露することで、形にして成果に繋げていくってのが重要じゃないかなって思ってる。
木村:そもそもお金ってさ、価値の交換をするためのシンボルでしょ。重要なのは『価値と価値を交換すること』だとするなら、必ずしもお金にこだわる必要はないとも思うんだ。今回はおれが出版する方法について話すけど、参加者の人が持ってる価値を提供してもらえるのであれば、それって立派な交換だと思うんだ。場所借りてるから無料ってわけにはいかないんだけどさ。
大野:それにさ、一芸でお金を払うっていうのはさ、それに値段がついたっていうのと同じことになるわけじゃない。それはさ、経験としても嬉しいよね。これは自ら何かを作り出した人ならわかると思うけど、自分が生み出したものが売れる、お金になるっていうのはさ、この上ない自信になると思うんだ。
木村:ちなみにさ、大野くんも前回参加者としてゼミにも参加してくれたじゃん。それはちなみにどうだった?参加者としての感想は。
※6月23日15:30追記
一芸払いと聞くと『2,500円分の作品やパフォーマンスを提供するのは、なかなかスキルが必要だな、自分にはまだそこまでの実力はないな』と考える方もいるかと思います。しかし今回の一芸払いとしては厳密に2,500円分の価値をとは全然考えてないです。その人の『一芸であれば何でも大丈夫です。』というと乱暴に聞こえるかもしれせんが、表現されたものに対して評価をするようなものではないですので、気軽に使って貰えたらいいなと思ってます!
芸術始めあらゆる創作は、価値を値段に換算することが難しいです。それも点で考えれば、今現在、その瞬間での価値となりますが、その後のその人の変化や歩みまでを含めた線で考えると、後から価値が変わることもあります。例えばある作家が有名になったとき、初期の作品の価値も上がるような。もちろん変わらないこともあるでしょう。でも創作とはそういうものだと思いますし、そもそも価値は誰が決めるんだ、というところもあります。
少なくとも今回は線の考え方で、今現在の点だけで考えているわけではないので、自信を持ってお越しください。
『出版どうこうを超えて、印税が入ってくるイメージが湧いたよね』に続きます。
お知らせ
8月19日(日)16:00〜18:00に【入門編】AI時代の出版ゼミ 『つくる人の武器』としての出版講座を渋谷で開催します。
詳細はこちら👉 https://aipublish.peatix.com/
イベントページはこちら👉https://www.facebook.com/events/205068223534630/?notif_t=plan_user_associated¬if_id=1533914736234533
【イベント概要】
AI時代の出版ゼミ 『つくる人の武器』としての出版講座
AI時代に力を持つのは、自らの感性、美学、哲学を技術を駆使して形にする “つくり出す人” です。
☝️第2回より「一芸払い」をはじめました。詳細は料金欄をご確認ください。
データやルールがあるものや、そこから導き出せる『正解があるもの』はAIに任せればいい。データやルールのない『感性を元にした、正解のないものをつくり出す人』が活躍していくこれからの時代。
そんな時代に活躍する、アーティスト、デザイナー、パフォーマー、カメラマン。はたまた、料理人やパティシエ、ライターや作家、映画監督に作曲家。そんなアイディアと技術を駆使して『つくる人』たちにとって『著書』は武器になります。
そんなAI時代に向けて、『つくる人の武器』としての出版講座を開催します。
例えばアーティストなら作品の説明や制作過程をまとめた著書をポートフォリできるのはもちろん、展覧会のグッズとして販売したり、それらをテキストに初心者向けの絵描き講座をすることもできる。
例えばパフォーマーなら自分のパフォーマンス動画を電子書籍にリンクさせて、
写真と動画と文章で作品を紹介することもできる。
しかもアマゾンの自己出版サービスを使えば、スマホだけで電子書籍もペーパーブックも出版することができる。どちらも1冊から販売できるから、何冊以上売らないといけないというノルマもなければ、初期費用も無料でリスクもありません。
ゼミ中には目次作りのノウハウを教えるだけでなく、どのような切り口で本にすればヒットする内容になるかの個別相談を行います。同じく出版に向けて努力するクリエイターの仲間ができるのも大きな魅力です。
■対象人物
・『つくり出すこと』をしているすべての社会人、学生
・独自の技術や作品を持つクリエイター
・自分のノウハウを体系化させたい人
・電子書籍やペーパーブックで出版したい人
・ニッチな言語や技術を極めている人(初回ではアラビア語の詩集の出版を目指している方も来ました)
■場所
くるくる Global Hub(JR渋谷駅から徒歩5分)
■料金
・一般5,000円/学生3,000円
・【一芸払い】一般2,500円/学生1,500円(50%OFF!)
※一芸払いとは:AI時代の出版ゼミでは、アーティスト・デザイナー・クリエイター・ダンサー・カメラマン・パティシエ・ライターなど、何かを『つくりり出す』人を応援しています。そのような人向けに、通常料金の半額をそれぞれの『一芸』で支払うコースを用意しました。アーティストの方でしたら作品1点を参加費の代わりに提供いただき、パフォーマーの方はゼミの休憩時間でパフォーマンスを披露していただき、カメラマンの方でしたらゼミ中の撮影をしていただくなど、その方の『一芸』を提供していただくことで、参加費の半額とするコースです。
一芸払いは各回10名までなので、お早めにお申し込みください。
もし「私のこれは一芸払い可能なのだろうか」など質問がありましたら、FacebookもしくはPeatixからお気軽にお問い合わせください。
■お申込み方法
peatixにて6月29日、もしくは7月13日のチケットをお申し込みください。
詳細はこちら👉 http://aipublishing.peatix.com
※Facebookで参加ボタンを押すだけではお申し込みにはなりません
参考note記事
・アーティストよ筆を取れ。出版は爆発だ。
・スマホがあれば出版できる
・10冊売れると10.000円。電子書籍の印税の話
■注意事項
本ゼミの様子を写真撮影し、各種SNS等で使用させて頂く場合がございます。
写真掲載をご希望されない場合は大変お手数ですが当日受け付けにて掲載希望されない旨をお伝え頂けると助かります。