
“自己愛”を育む方法
こんにちは、OKUです。
今回は、療育に置いて最も重要な、【自己愛を育む方法】について、お話しようと思います。
一般的には、自閉症の方というのは、失敗や悪い記憶が残りやすく、逆に、自己愛や自己肯定感が育ちにくいと言われていますが、僕はそうは思っていません。
結論を言うなら、「感心したことや驚いたことを、自然に言葉にして伝えるだけでいい」と思っています。
僕が自閉症の方の支援を始めたばかりの頃は、当然、知識も浅く何ができて何ができないのか、全然イメージすらできませんでした。
だから、(ちょっと失礼ではあるんですが、)正直、ほとんどのことができないと思っていました。
で、それが功を奏したというか、やたら感心することが多くて、それを口に出したり過剰に褒めたりしていました。
例えば、今パッと浮かんだのは、
・靴ひもを結ぶことが出来た
・食べたいものを口に出して言えた
・自分でトイレができた
・石鹸を付けて手を洗ってた
・お箸を使えた
などです。
それに対して僕は、
「へ~、自分でできるんや^^」
「そうそう、それで合ってる、すごいすごい^^」
「おお!言ったことわかってるやん^^」
みたいな感じで、(自閉症の知識がある方が端から見てたら)そのぐらいは普通にできて当然と思うようなことでも、無意識で褒めたり感心したりしていました。
でも実は、後から考えると、それが大事なことだったわけです。
療育では褒めろとよく言いますが、わざとらしくやると、彼らは察してしまいます。
特に、知的障害がない方の場合は、大人になってもあまり小さすぎることで褒められるのは、健常者同様、ちょっと馬鹿にされてるように響くので要注意です。
無理やり褒める必要はないけど、素直にうまくいったことには反応してあげて欲しいんですね。
失敗が許せないという障害の特性があるから、彼ら(特に子供)にとっては僕たちが当たり前にできることでも、全集中して失敗しないように気を付けながら何ごとにも取り組まないといけません。
正直、あまりリアクションしてくれないことが多いので、言っても意味ないと思ってましたが、肯定的な言葉は、間違いなく、彼らの自己愛の血肉になって溜まっていってます。
ある時、いつもは全く反応がない、発語もほとんどない重度自閉症の利用者さんが、初めて「できたよ!」と言って、もっと褒めて!みたいな雰囲気を出してきたときは、とても驚きました。
本当に全力で生きてるんだなーって思ったと同時に、こうして小さな肯定を積み重ねてあげれば、しっかり自己愛が育っていくんだと、確信しました。
なので、まずは自然に感心してあげることから始めて欲しいですね。
てなわけで、以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました^^