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すぐに実践できる子供を褒めるコツ
こんにちは、OKUです。
今回は、「褒め方」についてお話します。
★はじめに
お子さんを褒めてあげることが最近減っていませんか?
自閉症のお子さんを褒めるのって、めちゃくちゃ難しいですよね。
「否定せずに褒めて育てましょう!」とか、「とにかく褒めてあげて、自己肯定感を高めてあげましょう!」とよく言われますが、正直、無理がありますよね。
しかも、専門家がこうした意見を言うから、親御さんとしてはどうしようもなくなってしまうと思います。
実際、日常の中で褒める機会って意外と少ないし、親御さんだって一人の人間で、自分の体調がいいときも悪いときもあります。
それでもやっぱり褒めることはとても大切で、褒めた方が上手くいくことが多いのは確かなので、今回は、できるだけ上手に褒めていくコツをお伝えしようと思います。
★無理に褒めなくていい
まず最初にお伝えしたいのは、無理に褒める必要はないということです。
僕の利用者さんのお母さんでも、とにかく力技で褒め倒す方がいます。
この辺は障害の重さとかご本人の性格にもよりますが、軽度の方に対しては、何でもないことであまり褒める必要はないと思います。
逆に、重度の方の場合は、意識して褒めることが必要になってくると思います。
これは個人的な意見ですが、やっぱり障害が重いほど、外に出ても褒めてもらえる機会が少ないと思うからです。
でも、無理に褒める必要はないです。何でもないことを無理に褒めても違和感があるし、そのことに彼らは気づいてしまいます。
つまり、自然に褒められることが望ましいわけですね。
★子供を褒めるときのコツ
これはとても大事なんですが、褒めるときは「あなた自身がお子さんを褒めやすい環境や状況を作る」ことがコツです。
みなさん、お子さんのいいところを探そうとか、環境を構造化してわかりやすくしてあげよう、という思考になるんですね。
でも実は、親御さん自身が褒めやすい環境を作ったほうが、やりやすいです。
★具体例
これは少し前にある親御さんから相談いただいたんですが、内容をザックリまとめると…
「お子さんが食べ物への執着がすごくて制限ができない。すぐに冷蔵庫を漁る。療育園に相談しても、食べ物を家に置かないようにとか、冷蔵庫にカギをかけるように言われるが、なかなかそうもいかない。子供をキッチンに近づけないようにしても泣いて要求する。」
で、このお母さんは、冷蔵庫の中身を見られないように工夫しようとされてたんですが、
僕は、「冷蔵庫から注意が他に向くような場面の流れを作って、そっちに注意が向いた時に、褒めてあげられたらいいですよね。」とお答えしました。
つまり、
冷蔵庫に注意が向く→褒められない、
○○に注意が向く→褒めてもらえる
こういう場面作りをして褒めてあげたいわけです。
前出の、「冷蔵庫にカギをする」とか「中を見ないように工夫する」というのは、あくまで環境に重点を置いていたり、本人に我慢をさせるという状況を作るので、なかなか根本的な問題解決にはつながりません。
そうじゃなくて、お母さん自身がストレスなく褒めやすい流れを日常の中で作るんです。
例えば、この場面だと、【おしまいカード】を作ってそれを冷蔵庫に貼ったら褒めてあげる、さらに喜ぶことをやってあげる、とか。
このお子さんの場合は、絵本や図鑑、ままごと、くすぐられること、が好きなようなので、
おしまいカード→褒めてもらえる→くすぐる→絵本を読んであげるorままごとを一緒にしてあげる
みたいな流れを作ってあげると、一連の問題解決の中に自然に褒めることを入れられるので、やりやすいんですよね。
もちろん、単発でこうしたからといって上手くいくかはわかりませんが、考え方としては、援助者は自分がやりやすい状況を作ることは大切です。これは、あらゆる療育の場面で言えるような気がします。
あとは、自分自身を褒めてあげることも忘れないでくださいね。自分に心の余裕がないと療育は難しいですからね。
以上ですが、最後に。
自閉症のお子さんの育て方に悩んだり、知識を得てもなかなか実生活では上手くいかないことが多いと思います。
OKUの公式LINEでは、そういった親御さんと一緒に、いろんな悩みを共有し、解決しながら、それぞれがお子さんにとっての最高の援助者を目指しています。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました^^