詩「大人の階段」からのカンチョウ物語
一段……一段……
少しずつ、少しずつ階段を登る………
足が重い
抱えている荷物も重い
もう逃げ出したい
それでも俺は階段を登る……
仲間たちの声が聞こえる…
「タロの助~!!」
軽やかな足音とともに俺の後ろに……
一緒に一段……そして、また一段……
一人じゃない
ありがたい…
心強い………
ひゅん!!ブスッ!!!!!
ああああぁぁぁぁぁぁ!!!!
一人が俺のアヌスにカンチョウしてきた。
荷物を持っていて手はあいていない。遊び疲れで階段がしんどい。
俺には友のカンチョウを避けるすべがなかった。
友の人差し指がズボンとパンツの上から、俺のアヌスに食い込んでいる。
そのまま友は笑う。
俺は痛みで叫ぶ。
ムカついたので、尻と尻の穴に力をいれた。
全力で。
「ぬっ……ぬけねぇ……」
俺はけっして尻の力を緩めなかった。
そこには階段の途中で、尻の穴に指を突き刺されている憐れな漢と、友の尻の穴に指を突っ込み抜けなくなった憐れな漢がいた。
その横を女の子たちがゴミを見るような目で、ちらっと見ながら階段を昇っていく。
その日の空も、透き通るように蒼く、眩しすぎて、ちっぽけな俺には高すぎた。
FOREVER マイメモリー
あの夏の想い出………