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魔法の竜「パフ」よ。パプパフ。

テレビをつけると、録画した「おかあさんといっしょ」にしろと1歳5か月の娘に催促されて、まったく最近のテレビを見たことがないタロの助です。

さて、俺は音楽には基本興味がない。
音楽の成績は2だった。歌のテストなんて粋がって歌ったことがない漢だ。

そんな俺だが、絶対的権力者である愛しのベイビーの影響で、童謡について詳しくなってしまった。&おかあさんといっしょの曲に関しては、歌いながら踊れるのではないかというレベルに達している。

多くの曲が俺の中へとインプットされていく中、

一つの曲が、妙に俺の心に響いてしまっている。

「パフ」

である。

パフパフではない。乳に顔を挟んでもらうエロいやつではない。

こんな曲だ。

https://www.youtube.com/watch?v=gOpzBoyvo2w


ちなみにパフの日本語の歌詞はこんな感じだ。

俺が英語を聞きながら翻訳した。

うそです。ネットから拾ってきた。


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パフ 魔法の竜が くらしてた
海に秋に霧たなびく ホナリー
リトル ジャッキー ペーパー
友達で なかよくいつでも ふざけてた

ボートをこいで 旅をつづけた
大きなしっぽに ジャッキーをのせて
王様たちは あいさつをした
海賊たちは 旗をかかげた
年をとらない 竜とはちがい
ジャッキーは いつしか大人になり
とうとうある日 遊びにこない
寂しいパフは 涙を流す

みどりのうろこ ならして泣いた
さくらの道を散歩もせずに
友達はなくひとりぼっち
あたまをたれて ほこらへ帰る

パフ 魔法の竜が くらしてた
海に秋に霧たなびく ホナリー

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大人になれない魔法の竜 パフと、やがて大人へと成長してしまう少年

いつまでも少年と一緒に遊びたい竜と、大人へと成長し、魔法の竜のもとへは遊びに来なくなってしまった少年

その二人の儚くも切ない、物語・・・
人が成長とともに変わってしまい、子どもの心を忘れていく、そんな曲だと思っていた。

しかし、何度か聞く中で、俺は気づいてしまったのだ。

違う。違うぞ・・・。これは、この曲は・・・
俺の曲・・・いや、俺の心の声だ・・・


俺「わかったぁぁぁぁぁぁ!!」

嫁「うるさい!!」

俺 びくっ!!


この曲は、この曲は
魔法の竜と少年の話ではない。

大人へと成長していき、心を失ってしまった、いや、ありのままの飾らない心を閉ざして、押し殺して、生きてしまっている大人たちの曲だ。

俺の心の中にも、大人になれない魔法の竜、パフがいて、ほこらで一人寂しく泣いている。いや、俺が泣かせてしまっているのだ。




すまなかった、俺の友だち、パフよ。
迎えにきた。
また一緒に遊ぼうぞ。
さぁ、ほこらで泣いていないで、出ておいで。


俺「だと思う。な?」

嫁「いや、べつに、普通に竜と少年の曲じゃない?」


普通に竜と少年の曲だった。






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