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俺のためのヒーローよ。ありがとう。
俺の幼き頃、
光の国から駆けつけてくれたヒーロー、
ウルトラマン
怪獣を倒す姿は圧巻である、たぶん。
35歳となった今でも俺にとってはヒーローである。
どのくらいヒーローかというと、
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ガチャガチャで買うくらい俺にとってはヒーローである。
ちなみに500円もした。
先日、俺がイオンに子どもたちを連れて遊びに行ったときのこと。
子ども広場で、子どもと嫁は遊ぶとのことで、俺は少しだけ本屋さんにいくことにした。
すると、イオン内の道中、
いたのだ!!!
ウルトラマンが!!!!
なんと光の国から、写真撮影会のためにイオンに来てくれていたのだ!!!
これは撮るしかない!
いや、まて、一人では恥ずかしい。
せめて子どもを出汁に使わねば!!
あっ、でも俺の娘たち、ウルトマラン全く興味ない!やばい!!やばい!!!
写真が!!!!
など色々と考えていると、
「はーーい、ではあと5秒で整理券の配布を終わりまーす!!!写真を撮りたいお友達たちーー!!5〜4〜」
とカウントが始まる。
はわわわわわわわ!
といつもなら冷静沈着着信ちゃくちゃくな俺が焦る。
そして
「0〜!!はーーいここまででーす」
詰んだーーーー。
はい詰んだーーーーー。
はい、羞恥心が邪魔したーーー!
肛門人に見せても恥ずかしくないのに、一人でウルトラマンと写真とることを恥ずかしがったーーー!
俺のウルトマンの愛その程度ーーー!
俺は自己嫌悪に陥った。
とぼとぼと歩く。
幼き頃からの憧れのヒーローであるウルトラマンと写真を撮れる機会だったのに。
こどもなしで、一人で写真をとることを恥ずかしがったがために。。。
でも、せめて他の人が写真をとる光景だけでも見よう。見届けよう。
俺は向きをかえて、再度会場へと向かう。
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ん?????
?????
はい?????
あれ、ぜんーーーぜん人いない。
なんで???
「はーい、では最後のお友達ーー写真を撮りまーす」
えっ、もう!?
緊張したおっさんがでてきて、ウルトラマンと写真を撮る。
???
「はーい、ではウルトラマンは光の国へ帰りまーす!!みんなありがとうー!!!拍手〜!!!」
パチパチパチ
数人のおっさんが拍手する。
えええっ!!!
ええええええぇぇぇぇぇぇ。
今ウルトラマンってそんなもんなんっっっーー!!?????
人気ねぇの!?
なぜ!!!????
かっこいいのに!!!!
おめかししてマントまで着てるのに!!!
……………………。
でもいいのだ。
俺にとっては永遠にヒーローなのだ。
憧れの存在なのだ。
幼き頃、まだ弱っちかった俺はウルトラマンのように強くてカッコいい漢になりたくて、何度も何度も真似しながら妄想の怪獣を倒したものだ。
ウルトラマン、ありがとう。
あなたに出会えてよかった、憧れることができてよかった。
あなたのように強い漢を目指して頑張ります。
またいつかどこか出会いましょう。
そのときは俺と一緒に写真を撮らせてください。
……………………。
〜職場にて〜
職場の同僚「タロの助さん!今月の最後の土日、ゆめタウンにウルトマランくるらしいですよ!!」
もう来るんかい!!!!!
はやいわ!!!!
ウルトラマンって結構来るんだな。。。