#8 最後の賑わいをみせる奈良3大遊廓、接待婦・引子の嘆き
昭和33年2月に入ると、いよいよ売春防止法施行まで2ヶ月を切り、転廃業へのスケジュールが具体的に定まってくる。法案可決の際には皆が「本当に実行されるのか」と疑ったものだったが、この時期になると、接待婦のほとんどがその後の身の振り方を真剣に考えるようになっていた。今回は、そういった接待婦に焦点を当てた記事を紹介したい。
まずは、2月以降の奈良三大遊廓の状況から。
これらの記事からわかることは
・2月に入って県内の特飲店は一斉廃業することに決まった。
・「これが最後」と一晩